【聖書が教える誹謗中傷①】なぜ、悪口はダメなのか?「悪口を言うと自分が傷つく?」(ヤコブ書4章11-12節)

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はじめに

今日は、聖書が悪口を言ってはいけないと命じている理由についてお話しします。

5月23日「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラー、木村花さん(22)が死亡しました。 

原因は、SNSの誹謗中傷だと言われています。 

毎日100件近くの意見。その中には「死ね」「気持ち悪い」「消えろ」もありました。 

僕自身、この数年の間、噂話や陰口の影響力を身に染みて体験しました。 

もちろん、僕にもSNSで「馬鹿者」とか「お前のやっていることは間違っている反省せよ!」などの言葉を送ってくる人もいます。 

全員会ったことのない人です。

また、言われるだけではなく自分の口からでた言葉でいろいろな人を傷つけてきたと感じ、反省しています。 

そこで、思うわけです。

聖書は、「悪口についてなんと言っているのだろうか?」

「この記事を見ると、なぜ、悪口はダメなのかと言う理由が聖書からわかります」

SNSやインターネットが普及している現代において、この「なぜ、悪口はダメなのかと言う理由聖書から知ることは大事です。

自分が無意識で誰かを傷つけないため。

また自分が悪口を言われた時、自分を責めたりしないように、心を守るためです。

これから何回かに分けて「聖書が教える誹謗中傷」について取り上げていこうと思っています。

聖書はなぜ、悪口はダメだと言っているのか?

結論を一言で言うと

 神の似姿として造られた人間への悪口は、神への冒涜という「重要な律法違反」だからです。 

悪口は様々な問題を引き起こします。

言葉一つで、人が死に、集団が分裂します。

しかし、結果が悪いからダメなのではなく、聖書ははっきり理由を示しています。

① 悪口は、旧約聖書の律法に定められている大きな罪だから。

兄弟たち、互いに悪口を言い合ってはいけません。自分の兄弟について悪口を言ったり、さばいたりする者は、律法について悪口を言い、律法をさばいているのです。もしあなたが律法をさばくなら、律法を行う者ではなく、さばく者です。

聖書(ヤコブ4:11)

人に悪口をいうことは律法をさばいている。

どういう意味でしょうか?

まず、悪口は律法が禁じる大きな罪です。

律法とは、簡単に言うと、神様がモーセを通してイスラエルの民に与えた命令のことです。

モーセの十戒って聞いたことありますよね?

神様がこれはしてはいけないよと、神様が喜ばれる基準が書かれているマニュアルのようなものです。

旧約聖書にたくさん書かれています。

そこに、こう書かれています。

あなたは、民の中で人を中傷して回り、隣人のいのちを危険にさらすことがあってはならない。わたしは主である。

聖書(レビ記19:16)

神が禁じている重い罪だと言うことです。

私たちは簡単に「馬鹿野郎!しね!」と言っちゃいますが、神様から見れば罪です。

イエスキリストもこのように言っています。

しかし、わたしはあなたがたに言います。兄弟に対して怒る者は、だれでもさばきを受けなければなりません。兄弟に『ばか者』と言う者は最高法院でさばかれます。『愚か者』と言う者は火の燃えるゲヘナに投げ込まれます。

聖書(マタイ5:22)

誰かに「バカ」いっただけで最高裁判所で裁かれ、地獄にいくと言うのです。

これを理解していないと、私たちは悪口の罪深さを軽く見てしまいがちです。

現に、悪口で人が死んでしまうことは私たちが最近のニュースで知っています。

律法を定め、さばきを行う方はただひとりで、救うことも滅ぼすこともできる方です。隣人をさばくあなたは、いったい何者ですか。

聖書(ヤコブ4:12)

つまり、人の悪口をいい、裁くことは、神への挑戦だということです。

② 悪口は、神のかたちに似せて人間を造られた神への冒涜。

なぜ神様が悪口を律法で禁じているかという根拠は創世記にあります。

神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。

聖書(創世記 1:27)

「神のかたちに似せて造られた人間に対する悪口は、神に対する冒涜にほかなりません。

ある研究によると、人の悪口を言うと自分が傷つくのだそうです。

これは、「脳は主語を理解できない」という性質があるためです。

「○○さんは最低!」という言葉を発したら、それは、「私は最低!」と言っているのと脳は錯覚するのです。

なぜ、最低と言われたら人間の脳は傷つくのでしょうか?

それは、私たち人間は神にかたちに似せて造られており、「最低」ではないからです。

神様が人間を造った時に言った言葉は、もちろん、悪口でも「失敗した」でもなく、「最高」と言う言葉でした。

神はご自分が造ったすべてのものを見られた。見よ、それは非常に良かった。

聖書(創世記 1:31)

また悪口をいうと言う行為は、神のかたちに造られたものとして相応しくない行為です。

悪口を言われた人だけではなく、悪口を言った人も、神のかたちに相応しくないことをすれば傷つくようにできているのです。

まとめ

聖書はなぜ、悪口はダメだと言っているのか?

 神の似姿として造られた人間への悪口は、神への冒涜という「重要な律法違反」だからです。 

①悪口は、旧約聖書の律法に定められている大きな罪。

→イエスキリストも罪としている。

②悪口は、神のかたちに似せて人間を造られた神への冒涜。

→言った方も、言われた方も傷つく仕組み。

では、私たちはどうすれば良いのか?

律法は、悪いことをする他人に対しても愛しなさいと言っています。

あなたは復讐してはならない。あなたの民の人々に恨みを抱いてはならない。あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。わたしは主である。

聖書(レビ記19:18)

これもまた、イエスキリストによって再度、強調されます。

しかし、これを聞いているあなたがたに、わたしは言います。あなたがたの敵を愛しなさい。あなたがたを憎む者たちに善を行いなさい。

聖書(ルカ6:27)

悪口を言うのではなく、相手を愛することが、神様の望まれることです。

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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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