ソフトバンクで社長室長を務めた嶋さんは、孫さんについてこう語ったそうです。
「携帯事業に参入する前夜、孫さんはまるでタイムマシンに乗って、スマホが普及したいまの世界を見て来たかのように饒舌に語っていた。『こんなことができる』、『あんなことができる』と」
成功者の特徴として、将来のビジョンを思い浮かべる力があげられます。
聖書は、ビジョンとは自分の夢ではなく「神の計画」であると言っています。
信仰は、望んでいることを保証し、目に見えないものを確信させるものです。
聖書(ヘブル11:1)
ここでの「望んでいること」は人間の願望や意志という主観的状況ではありません。
神の計画や約束という客観的なものです。
もし、ここを自分の「望んでいること」に変換してしまうと、
クリスチャンの中に、間違った成功哲学や、繁栄神学が入ってしまう可能性があります。
アメリカの自動車王ヘンリー・フォードがアイルランドの孤児院を訪問し、孤児のための講堂の建設費用2,000ポンドを寄付することを約束しました。
次の日、アイルランドの新聞にこんな記事が掲載されました。
「自動車王ヘンリーフォード会長が孤児のために20,000ポンドの寄付を約束」
フォードが約束した金額2,000ポンドを20,000ポンドと誤って報道したのです。
事実を知った新聞社の関係者は、 フォードを訪ねて丁重に謝罪し、訂正記事を新聞に載せることを約束しました。
すると、フォードは笑みを浮かべて言いました。
「すべては、神の御心です。残りの18,000ポンドもお出ししましょう。その代わり、条件があります。その講堂が完成したら、入り口にヘンリー・フォードの思いでは なく、神の御心ゆえに建てられた講堂』と刻んでください」
自分の夢や計画を成し遂げたい人は、人々の称賛が自分に来ることを望みます。
しかし、神の計画を第一に願う人は、神にだけ栄光が帰されることを望むのです。