はじめに
今日は、「あなたの賜物を調べる5つの方法」についてお話します。
前回は、神があなたに与えられた賜物を知ることができれば、あなたに合う仕事を見つけることができるとお話ししました。
この「賜物」は聖書の専門用語ですが、意味は「個性」や「才能」に限らず、神様が私たちに与えてくださっているすべてのものを言います。
でも、やはり私たちがもっとも気になるのは、「じゃあ、私の賜物は何なんだろう?」ということです。
神様が自分に与えている個性、才能、情熱、特性ってなんなんだろう。
今日の動画を見ると「あなたの賜物を調べる5つの方法」を聖書からお教えします。
これがわかると、自分がどんな職業に向いているかがより正確にわかるようになります。
この記事は2020年に出版した「仕事と聖書」という本の内容が元になっています。もし、この本に少しでも興味のある人は、こちらからLINE友達か、メールマガジンの登録をしてください。
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「あなたの賜物を調べる5つの方法とは何か?」
それは、あなたの自分の形(SHAPE)を知ることです。アメリカにあるサドルバック教会のリック・ウォレン牧師は、賜物を5つの分野にわけ、それぞれの英語の頭文字を持って、SHAPEと名付けました。
とてもわかりやすいので、おすすめです。
①霊的賜物(Spiritual Gifts)
いきなり、「霊的賜物」という難しい言葉が出てきましたね。
これは、5つの中でもっともわかりにくく、もっともわかりやすいものです。
うっ、と思わずに聞き進めてください。簡単に説明します。
なぜ、わかりにくいかというと、これは聖書の理解が必要だからです。
この霊的賜物は、言い換えると「御霊の賜物」とも言われます。
愛を追い求めなさい。また、御霊の賜物、特に預言することを熱心に求めなさい。
聖書(コリント人への手紙 第一14・1)
御霊とは、神の霊である聖霊のことです。
どうでしょう?
説明を聞けば聞くほど、わけがわからなくなってきますよね?
でも、「神を信じた後に、神が与える特別な賜物」と言い換えれば、わかりやすいです。
これは生まれながらの才能とは違うことに注意してください。
しかも、御霊の賜物の種類は先ほど読んだ、第一コリント書に列挙されていますので、客観的にわかるものです。
特に、この賜物は教会の成長のために使われるものです。
同じようにあなたがたも、御霊の賜物を熱心に求めているのですから、教会を成長させるために、それが豊かに与えられるように求めなさい。
聖書(コリント人への手紙 第一14・12)
なので、天職とは少し話がそれるので、今日の動画では、これで説明を終わります。
②情熱(Heart)
みなさん、ここから4つは誰でも理解しやすいので、サクサクいきましょう。
あなたが、やっていてワクワクするもの、時間を忘れて取り組めるもの、それがあなたが情熱を持っていることです。
あるひとは、誰かに何かを「教える」ことに情熱を持つでしょう。
でも、あるひとは、教えるよりも、「学ぶ」ことが好きです。
教えることに情熱がある人は、教師になったり、私のようにYouTubeで何かを発信してもいいですね。
学ぶことに情熱がある人は、研究者ですね。あなたが研究したものを、誰かが「教える」ことでそのデータがいかされます。
でも教える人にとっては、自分が論文を研究して調べられないことがほとんどなので、研究者が必要です。
あと、大事なことは情熱も神から与えられた賜物だということです。
神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださる方です。
聖書(ピリピ人への手紙2・13)
「志」は情熱のことです。
なので、あなたが「毎日こんなことしているけど、全然心がときめかない」と感じるなら、神様があなたを造った形に合っていない可能性があります。
なぜなら、あなたがつまらないと感じる仕事も、他の誰かにとっては「めっちゃ楽しい!うおおお!」となるからです。
大事なことは、この情熱も神があなたに特別に「賜物」として与えているという考えです。
なので、自分の心に火が灯ることを大切にしてください。
あなたが情熱を持って、取り組めることは何でしょうか?
考えて見てください。
③能力(Abilities)
一般的に能力と聞くと、次の三つに分類されるようです。
- ①専門的能力
- ②コミュニケーション能力
- ③マネジメント能力
専門的能力は、例えば、ITスキル、工学系スキル、企画発想力、金融スキル、経営のスキルなど、様々な特化した能力が挙げられます。
コミュニケーション能力は、例えば話をするのが上手とか、人の気持ちを理解する能力のことです。
マネジメント能力は、人を統率する能力の事です。
どんなに頑張っても、コンピューターは苦手だという人もいれば、自分はコミュニケーションは苦手という人もいます。
なので、これも、また先天的に神があなたに与えた賜物とも言えます。
しかし、この能力は、後天的に伸ばすことも可能です。
学校の勉強によって知識を得たり、専門的な学校でスキルを上達させることも可能です。
日本の場合、会社に入って、仕事をしながら能力を向上させる人が多い気がします。
後天的に伸ばしたものであっても、神の賜物であることは変わりません。
この後天的なものも、賜物という考えは、SHAPEの最後の「経験」を説明するときに、大切な考えなので、覚えておいてください。
聖書にも人それぞれ能力が異なることが書いています。
その人が落ちぶれていて評価額を払えないなら、その人を祭司の前に立たせ、祭司が彼の評価をする。祭司は誓願をする者の能力に応じて彼を評価する。
聖書(レビ記27:8)
聖書にも、能力によって評価されるという箇所があります。
彼はそれぞれその能力に応じて、一人には五タラント、一人には二タラント、もう一人には一タラントを渡して旅に出かけた。するとすぐに、
聖書(マタイ25:15)
このタラントは、英語のタレントにこと。
神はその人の能力に応じて、任せる責任が違うという意味の箇所です。
あなたが自分の仕事や仕事以外の趣味などで身に付けたスキル(技能や能力)はなんでしょうか?
④性格(Personality)
神が私たちを異なる性格に造っているのは、あなたの家族や友達の一人一人が性格が全然違うということから明らかです。
例えば、聖書に出てくるキリストの12弟子も性格が全然違います。
キリストが復活して現れたとき、ペテロという弟子は、船から湖に飛び込んで泳いで岸辺に向かいました。
それで、イエスが愛されたあの弟子が、ペテロに「主だ」と言った。シモン・ペテロは「主だ」と聞くと、裸に近かったので上着をまとい、湖に飛び込んだ。
聖書(ヨハネ21:7)
あまり考えずに、行動する性格です。
一方、トマスという弟子は疑い深く、絶対信じないと言いました。
そこで、ほかの弟子たちは彼に「私たちは主を見た」と言った。しかし、トマスは彼らに「私は、その手に釘の跡を見て、釘の跡に指を入れ、その脇腹に手を入れてみなければ、決して信じません」と言った。
聖書(ヨハネ20:25)
では、あなたの性格はどうでしょう?
例えば、
- 外向的か、内向的か
- 理性的か、感覚的か
- 協力型か、競争型か
などがあります。
有名なのは、MBTIテストです。
ネットで検索すると、無料で簡単に調べられますので、一度やってみてはいかがでしょうか?
⑤経験(Experiences)
最後は経験です。
これは、今までの全てにまさって、後天的な賜物です。
あなたは、これまで、どのような経験をしてきたでしょうか?
例えば、苦しみの経験も、神の賜物になります。
なぜなら、同じように苦しんでいる人の気持ちがわかったり、助けとなる場合があるからです。
神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。それで私たちも、自分たちが神から受ける慰めによって、あらゆる苦しみの中にある人たちを慰めることができます。
聖書(コリント人への手紙 第二1・4)
まとめ
それでは、今日の話をまとめましょう。
「あなたの賜物を調べる5つの方法とは何か?」それは、あなたの自分の形(SHAPE)を知ることです。
SHAPEとは、次の5つのそれぞれの英語の頭文字をとったものです。
- ①霊的賜物(Spiritual Gifts)
- ②情熱(Heart)
- ③能力(Abilities)
- ④性格(Personality)
- ⑤経験(Experiences)
皆さんのSHAPEは何か、一度考えてみることをお勧めします。
次回は、「あなたの賜物を知る目的は?」について聖書から説明します。
乞うご期待!