はじめに
実は、日本人の45.4%、なんと半数近くが1年以内に寄付をしているという調査結果があります。
※日本ファンドレイジング協会「寄付白書2017」より
皆さんは今まで寄付をしたことがありますか?
でも、この寄付とは一体なんなのでしょうか?
寄付と施しは何が違うのでしょうか?
クリスチャンは教会に献金していればいいのではないのでしょうか?
今日の記事を見れば、お金を神と人のために使う3つ目の方法である寄付にていて聖書からその意味と目的を知ることができます。
この記事は2020年に出版した「仕事と聖書」が元になっています。
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「「お金を神と人のために捧げる」とは具体的にどのように実践すれば良いのでしょうか?」
今日は、その三つ目、「団体に寄付する」です。地域教会を通して、神様に献金することと必要のある人に施すことの他にも、「神と人を愛する目的に沿って使う」お金の使い方があります。
①寄付とは何か?施しとの違い
寄付とは、募金活動を実施している組織に金銭を贈ることを意味します。
前回の記事で取り上げた施しは、個人を助ける意味が強かったですが、寄付の対象は「団体や組織」です。
よく、ユニセフなどを通して、アフリカの子どもたちを支援するというイメージがありますね。
あれが、寄付です。
しかし、ユニセフの本部はニューヨーク。
日本の団体ではありません。
実は、個人の寄付金額において、日本とアメリカでは約100倍の差があるのを知っていましたか?
内閣府によると2002年の日本の寄付総額は2,189億円で、アメリカは22兆9,920億円です。
なぜ、アメリカに比べて、こんなにも寄付の金額が違うのか?
それは、文化の違いと税金制度の違いという二つの理由があります。
文化の違いとしては、アメリカは「富める方は貧しい方に分け与えるべき」というキリスト教の精神が根付いています。
これは、今までのを見てきた人なら、理解できるのはないでしょうか?
キリストはこのように言いました。
イエスは彼に言われた。「完全になりたいのなら、帰って、あなたの財産を売り払って貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を持つことになります。そのうえで、わたしに従って来なさい。
聖書(マタイの福音書 19:21)
貧しい人を助けることは、旧約聖書から一貫して書かれている神様が人間に命じられたことです。
貧しい人が国のうちから絶えることはないであろう。それゆえ私はあなたに命じる。「あなたの地にいるあなたの同胞で、困窮している人と貧しい人には、必ずあなたの手を開かなければならない。」
聖書(申命記15:11)
ここから、寄付は聖書的な考えであると言えます。
この考えが、多くの人に浸透しているので、アメリカでは多くの人が積極的に寄付をおこなっています。
また、税金制度の違いも影響しています。
アメリカでは多額の寄付をした方には、税金の支払いの一部が免除になる制度があります。
しかし、日本は寄付をしても税金が免除されることは、個人レベルではほぼありません。
基準がとても厳しいのです。
逆に言えば、日本で積極的に寄付する人は、見返りを求めないでしている人とも言えますね。
全員ではもちろんないですが、節税や社会的イメージの向上というリターンを求めて、寄付をする人もいるからです。
私たちが寄付するときは、リターンを求めたり、他の人に「俺、寄付してるんだ」という必要がないことを心に留めましょう。
なぜなら、イエス様はこのように言っておられるからです。
あなたが施しをするときは、右の手がしていることを左の手に知られないようにしなさい。
聖書(マタイの福音書6・3)
寄付したら、祈りましょう。
寄付が公正に用いられ、必要としている人の必要が迅速かつ確実に満たされるように。
祈ったら、そのことを忘れましょう。
②なぜ、寄付をするのか?
簡単です。
あなたができないことを、その団体ができるからです。
子どもの貧困や災害など山積している社会課題を、あなた一人で解決することは不可能でしょう。
もし、そのことに対して燃えるような情熱なあるなら、ぜひ、代表者となって団体を立ち上げてください。
本気でするなら、団体や組織が必要です。
そして、団体を立ち上げたら、運営資金が必要です。
なので、燃えるような情熱を持った、あなたこそ、寄付を必要とする人になるのです。
その時、多くの人がその思いに共感し、純粋な心から寄付をしてくれたら、嬉しいでしょう。
本来、これらの社会問題は、国や行政が解決するはずだと私は思います。
しかし、現実、国だけでは解決することは難しく、一人ひとりが自分事として問題を捉えていかなければいけないのです。
③どこに、寄付するのか?
世の中には多くの慈善団体があります。
それらに祈りつつ、するのも悪くないと思います。
しかし、もしあなたがクリスチャンなら、クリスチャン団体に寄付することをお勧めします。
理由としては、彼らは神の前で公正に寄付金を運営する責任を負っているからです。
どういうことかというと、多くの人が抱いている懸念として、「寄付はしたいけど、その団体に変な風に使われたら嫌だ」ということが挙げられます。
大切な寄付金が、アフリカに着く頃には、中抜きされて、ほとんど現地の子どもたちのために使われないなんてことがあってはいけないのです。
でも団体がクリスチャンなら、聖書を土台にして、祈りながら運用することが前提になっているはずです。
また、彼ら変に使ったら、神からの裁きがあると私は信じています。
そのように信頼して寄付している人の純粋な気持ちを踏みにじる行為を神様が喜ばれるとは思えないからです。
では、具体的にそのような寄付先があるのかというと、
世界の飢餓を減らす働きをしている団体もあります。
宣教団体を通して、宣教師を支えるのもとても素晴らしいことです。
団体に属していない宣教師で、必要を感じている人もいます。近くにいるなら、是非、定期的に寄付をすることを考えてみて下さい。
私たちが、現地で働く時間や賜物がなかったとしても、経済的な支援を通して、活動の一端を担うことができます。
私は、メトロ・ワールド・チャイルド・ジャパンという団体を通して、フィリピンとケニアの子供に里子として経済支援をしています。
2019年には、メトロ主催のフィリピン訪問ツアーに参加し、サポートしている里子の女の子に実際に会ってきました。
ご自宅を訪問し、その子のためにお祈りをした後は、サポートをしている家族を連れて、大きなショッピングモールに行きました。
フィリピンの子供が大好きなジョリビーというファストフード店でランチをご馳走し、その後、現地スタッフからの提案で、食料品売り場で、予算を決めて、好きなものを買ってもらおうということになりました。
そのスタッフから聞いたところ、里子のほとんどは人生で一度もショッピングモールに入ったこともなく、スーパーで買い物ができるなんて夢のような体験らしいです。中には、食料品売り場であまりの感激に泣き崩れるお母さんもいたのだとか。
私たちの里子も、今までの緊張が嘘のように、飛び跳ねながら、シャンプーやお菓子をカゴにポンポン入れていきました。「それ必要ないでしょ!」というものを入れて、お母さんに戻されるというシーンですら、心がとても和みました。お母さんが欲しいものは極力買わず、その子が欲しいものを買ってあげることを優先しておられたことにも、感動しました。
「日本から来たサポーターが買ってあげてるんだぞ」という変な感じは全くなく、むしろ、とても喜んでくれたので、今までの人生の中で一番幸せなお金の使い方に感じました。
まさに、次のみことばを身をもって体験しました。
このように労苦して、弱い者を助けなければならないこと、また、主イエスご自身が『受けるよりも与えるほうが幸いである』と言われたみことばを、覚えているべきだということを、私はあらゆることを通してあなたがたに示してきたのです。」
聖書(使徒の働き20・35)
最後に、「お金を神と人のために捧げる」上での秘訣を分かち合います。
お金がどのように使われるか、いくらすればいいか、あまり考えないことです。
大切なのは、お金を喜んで「神と人のために捧げる」ことです。
使い道は神様に委ねましょう。
喜んで捧げたあなたの心を神様は知っておられます。
それだけで十分ではないでしょうか?
まとめ
「お金を神と人のために捧げる」とは具体的にどのように実践すれば良いのでしょうか?
今日は、その三つ目、「団体に寄付する」です。
- ①寄付とは何か?施しとの違い
- ②なぜ、寄付をするのか?
- ③どこに、寄付するのか?
次回は、聖書は成功について何と言っているか?ということを聖書から説明します。
乞うご期待!