1 エフライムの山地の出で、その名をミカという人がいた。
聖書(士師記17:1-6)
2 彼は母に言った。「銀千百枚が盗まれたとき、あなたはのろいの誓いをされ、私の耳にもそのことを言われました。実は、その銀は私が持っています。私がそれを盗んだのです。」すると母は言った。「主が私の息子を祝福されますように。」
3 彼が母にその銀千百枚を返したとき、母は言った。「私は自分の手でその銀を聖別して、主に献げていました。自分の子のために、それで彫像と鋳像を造ろうとしていたのです。今は、それをあなたに返します。」
4 彼が母にその銀を戻したので、母は銀二百枚を取って銀細工人に与えた。銀細工人はそれで彫像と鋳像を造った。こうして、それはミカの家にあった。
5 このミカという人には神の宮があった。彼はエポデとテラフィムを作り、その息子の一人を任命して、自分の祭司としていた。
6 そのころ、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた。
はじめに
家計資産に占める「現金・預金」の比率で見ると、アメリカは13.1%、ユーロ圏で33.0%なのに対し、日本は先進国の中でも断トツの1位(52.5%)だ (日本銀行「資金循環の日米欧比較」2018年より)。
このデータは何を表しているのか?
世界的に見ても、日本人はお金に目がないということ。
「お金があれば、安心」という概念。
国家レベルで「お金」に縛られて、会社も内部留保を貯め込み、個人も貯金ばかり……。
その裏では、そろいもそろって1億人が、二束三文で「時間」を売り払っている。
だから社会全体に時間がない、忙しい――これが日本の現実だ。
こう言ったのは、ホリエモンです。
拝金主義と言われたホリエモンが、日本国民こそ拝金主義だと揶揄している。
YouTubeでも、「お金儲け」が一番、視聴回数上がるらしい。
みなさん、考えて見てください。
よーく考えよう「お金」は大事なの?
このCMもコントロール。
実は、この拝金主義こそ、今日取り上げる士師記のイスラエルの堕落の一つの特徴なんです。
世の中の「当たり前」と聖書の「当たり前」がどんどん離れる。
そして、信仰者と世の中の人とのギャップがなくなればなくなるほど、霊的な堕落は進む。
ヨーロッパの教会はどこ?
アメリカも韓国も、「福音派」が牽引した。
御言葉にたった教会。
もちろん、御言葉にたった聖霊派の成長もものすごい。
クリスチャンはこの世にあって「異質」KBIの授業。
みなさんは、浮いてますか?
違和感がなければ、溶け込んでいます。
今日は、私たちが世の光、塩として輝いて行けるように
聖書から「霊的堕落三つの特徴」というタイトルで学んでいきましょう。
霊的堕落の特徴
士師記は前半と後半の2パートに分けれる。
16章まではサムソンなど、士師たちの活躍。
17章からはイスラエルの堕落を描く。
今日のストーリーの登場人物は、イスラエルのある親子。
1 エフライムの山地の出で、その名をミカという人がいた。
聖書(士師記17:1)
「ミカ」という名は「だれが主のようであろう”」という意味。
ユダヤ人が読んだら、不気味な予感がします。
「素晴らしく信仰的な名前」でも、士師記は霊的な堕落に突き進む流れ。
つまり、これはミカという名前だけの信仰者のストーリー。
今回の箇所では、当時のイスラエルの霊的堕落の状況がわかります。
3つに分けて説明します。
①家庭倫理の崩壊(2)
まず、この家庭で銀1,100枚が盗まれます。
母親はその時、その犯人を呪いました。
しかし、息子が告白するのです。
「実はその犯人は僕です」
銀1,100枚は、10億円くらい。
呪っていた母親はどうしたでしょう?
2 彼は母に言った。「銀千百枚が盗まれたとき、あなたはのろいの誓いをされ、私の耳にもそのことを言われました。実は、その銀は私が持っています。私がそれを盗んだのです。」すると母は言った。「主が私の息子を祝福されますように。」
聖書(士師記17:2)
え?
のろいを撤回し、祝福に変えた。
なぜ?
子どもが可愛いから。
このやりとり、何がおかしいのか?
中心に「聖書がない」
呪いと祝福は、一個人が簡単にできるものではない。
呪いと祝福は、神様の行為。
彼らはそれを知らなかった。
ひどい。
聖書は祝福と呪いを定義している?
している。
26 見よ、私は今日、あなたがたの前に祝福とのろいを置く。
聖書(申命記11:26-28)
27 祝福とは、私が今日あなたがたに命じる、あなたがたの神、主の命令に聞き従った場合であり、
28 のろいとは、あなたがたの神、主の命令に聞き従わず、私が今日あなたがたに命じる道から外れて、あなたがたの知らなかったほかの神々に従って行った場合である。
神が祝福する時は、主の命令に聞き従った場合。
神がのろわれる時は、主の命令に聞き従わなかった場合。
つまり、彼らはみことばを全然、読んでない。
名前は立派。でも、中身はスカスカ。
逆に、これから彼らの信仰がもっと明らかになりますが、彼ら二人とも全く主の命令に従っていない。
息子の盗み以前に。この家庭は呪われる状態。
一刻の早い、悔い改めが必要。
しかし、一番やばいのは気づいていないこと。
なぜ?聖書知らないから。
聖書の教育がない家庭は、必ず人間が倫理の中心になり、霊的に崩壊します。
みなさんの家庭では聖書が読まれていますか?
子供に聖書を教えていますか?
両親が聖書を通して、自分の言動をチェックしていますか?
家族単位で、主の前に悔い改めて、主の御顔を求めていますか?
②拝金主義(3-4)
3 彼が母にその銀千百枚を返したとき、母は言った。「私は自分の手でその銀を聖別して、主に献げていました。自分の子のために、それで彫像と鋳像を造ろうとしていたのです。今は、それをあなたに返します。」
聖書(士師記17:3)
一応、息子は(間違ったやり方で)反省し、銀を返します。
母親は、その銀は主に捧げたものだと言いました。
ここまで、違和感ある?
このあとです。
自分の子のために、それで彫像と鋳像を造ろうとしていたのです。
え?
主に捧げたものを、息子のために?
意味不明。
4 彼が母にその銀を戻したので、母は銀二百枚を取って銀細工人に与えた。銀細工人はそれで彫像と鋳像を造った。こうして、それはミカの家にあった。
聖書(士師記17:4)
- 息子のために彫像や鋳像などの神像を造った。
- 一個人の家庭で神の宮を作った。
神の宮を作るのは違法でしょう。
エルサレム。
神は人が作った宮に住まないということを聞いていなかったのか?
24 この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、天地の主ですから、手で造られた宮にお住みにはなりません。
聖書(使徒 17:24-25)
25 また、何かが足りないかのように、人の手によって仕えられる必要もありません。神ご自身がすべての人に、いのちと息と万物を与えておられるのですから。
7節以降の箇所で出てきますが、お金で祭司を買います。
聖書を読まないなら、お金ですべてをコントロールしようとします。
お金があれば、神を作れる。神を手に入れる。神の神殿を作れる。
③宗教混合礼拝(5)
5 このミカという人には神の宮があった。彼はエポデとテラフィムを作り、その息子の一人を任命して、自分の祭司としていた。
聖書(士師記17:5)
「エポデ」は、大祭司の装束で、これを通して主の御心を知ることもできました。
[ZIBBCOT] Replica of the high priest’s vestmentsここでは、偶像としてのエポデ。
ギデオンの時代にもイスラエルの民はエポデに淫乱に仕えました。
そして、神の宮があった。
ここでの神の宮も偶像の宮の雰囲気大。
家族の祝福。
ビジネスの祝福。
自分の祝福のための宮。
神棚のイメージ。
ユダヤ人も神殿を神格化。
私たちは?
教会を神格化?
建物が大事?
聖霊は私たちの心に住まわれる。
つまり、富と世俗的な豊かさを求め、宮を建てて偶像礼拝。
祭司だけが着るエポデと占いをする道具であるテラフイムを作って、家に神像に据える。
普通は、おかしいと気づく。
なぜ、気づかない?
聖書を読んでいないから。
教えてくれる人がいない、イスラエルの悲劇。
イスラエルの堕落した状況を一言で表したのが、6節。
6 そのころ、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた。
聖書(士師記17:6)
王はいなかった?
確かに、サウル王誕生の前の話。
でも、なぜ王がいないことを強調?
何が言いたい?
本当にいないのか?
事実:王なる神がいる。
つまり、
神を敬わない世代。
なぜ?聖書を知らないから。
神を敬わないと、判断基準が自分。
なぜ、人は偶像を拝む?
自分が祝福されたいため。
自分の祝福のために、神を利用する。
今日、考えたいのは、
今の世の中はこの状態だということ。
①家庭倫理の崩壊(2)
教育は誰がしている?
親→学校→メディア(YouTube)
家庭から聖書が消え、学校から聖書は消え、メディアから聖書が消えている。
どうやって、人は聖書を学ぶことができるのか?
それが現代の教会の課題。
SGCの課題。
②拝金主義(3-4)
「金持ちになりたがるのは罪」とはっきり書いている。
しかし、拝金主義。
Youtubeで最も見られてる。
お金が欲しいから、○○する。
お金がなくなったら恐いから、○○する。
③宗教混合礼拝(5)
神に仕えているフリをして、神を利用する。
偶像礼拝のベクトルは、自分。
自分の祝福。自分の成功。自分の保護。
聖書は違う。
神様の栄光。神様の御心。
捧げる。仕える。へりくだる。
今の時代に必要なものは何か?
神を恐れ、神に仕える世代。
それがリバイバル。
リバイバルは自動で起こるのではない。
私たちの心から始まる。
どうやって、神を恐れるのか?
どうやったら、神を恐れる家庭が増えるのか?
どうやったら、お金よりも、神を選びとる世代が増えるのか?
どうやったら、神様を心から礼拝する人々が増えるのか?
聖書。
聖書を学ぶこと。
聖書に神様の御心が書かれている。
道徳の基準が書いている。
①家庭倫理の崩壊(2)
父たちよ。自分の子どもたちを怒らせてはいけません。むしろ、主の教育と訓戒によって育てなさい。
聖書(エペソ6:4)
②拝金主義(3-4)
金持ちになりたがる人たちは、誘惑と罠と、また人を滅びと破滅に沈める、愚かで有害な多くの欲望に陥ります。金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。
聖書(1テモテ6:9-10)
③宗教混合礼拝(5)
自分のいのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしのためにいのちを失う者は、それを救うのです。
聖書(ルカ9:24)
終わりに
霊的堕落の状況
- ①家庭倫理の崩壊(2)
- ②拝金主義(3-4)
- ③宗教混合礼拝(5)
現代がこのような状況。
神が王であること、神を恐ることを学ぶ必要あり。
聖書の御言葉をもっと、学ぶ。
へりくだる。
仕える。
自分が衰え、キリストが盛んになる。