イエスキリストや十二弟子が奇跡を起こしたというのなら、どうして現代では同じような奇跡を起こせる信徒がいないのですか？「現代でも奇跡は起こるのか？」【前編】

なるほど。こうきさんはどう思いますか？

なるほど。ではまず結論から言うと、今でも奇跡は起こっていると思っています。

では、自分の周りで起こらないのは、信仰が足りないということか？

こうきさんが話すように、今は必要ないから起こらないのか？

実は、信仰が足りないって一言で片付けることもできないんです。

人間には奇跡は起こせないので、奇跡は「神さまの目的」のために起こるというのが一番かなと思います。

前提としてお伝えしたいのは、今でも奇跡が起こる起こらないかについては、クリスチャンの中でも分かれているということです。

聖書の時代は起こったけれど、目的は達成されたから今は起こらない、という教会やクリスチャン、牧師もいます。

しかし、個人的に僕は、アフリカなどで死人がよみがえる話も他の牧師から聞きますので、否定はできません。

直接見たことはないですけれど、それが嘘なのかというと、わからないし、どこまで奇跡と呼ぶのかも難しいですけれどね。

聖霊の賜物、預言とか異言とか、また癒しの賜物というのは、聖書に出てきますね。

現代でも、実際に祈って癒された人もいます。これも奇跡なのか、たまたまなのか？どちらの解釈もできると思います。

奇跡を見たというクリスチャンに実際会ったこともあるし、僕は目の前で祈って人が癒された、という経験があります。

旧約聖書のような「海が分かれた」とかは、僕は経験がないので、なんとも言えないですが。

祈って癒されたという人は、何人か会っています。だから僕は、今でも起こるのかなと思っています。

聖書の話に戻ると、聖書の時代は多くの奇跡が記されていますが、当時も別に毎日起こっていたわけではないんだということです。

例えばモーセが紅海を分けたのは、有名な奇跡ですよね。

しかし、創世記の終わりから430年間の間は、聖書には奇跡が起こった記述がないんです。

聖書を読んでいると、奇跡がたくさん起こってるように見えるけれども、創世記と出エジプト記の間が430年間開いてるので、記されていないですよね。モーセが死んだ後も、奇跡の頻度は少なくなっています。

新約聖書では、キリストの弟子たちが奇跡を起こす場面がたくさん出てきますよね。

大切なポイントは、「なぜ奇跡が起こるのか」というと「神の目的」があるからです。

なぜモーセの時代に奇跡が多かったのかというと、ファラオが神さまを知るため、イスラエルの民が神さまを信じるためです。

出エジプトという歴史的に重要なことを、神さまへの信仰を持ってイスラエルの民が実行するために神さまが起こしたことです。

神さまの目的がなければ、モーセもビビって奇跡は起こせなかったかもしれません。

ファラオというのは当時、自分が神だと思っていました。そして、エジプトの呪術師は同じ奇跡を起こすんですよね、杖を蛇に変えたりとか。あれは、悪霊の力なんですよね。

なので、悪霊の存在も聖書を見たら書かれているから、僕は信じています。

悪霊でも奇跡を起こすことがある、ということは、奇跡を起こしたのは誰かというと、人間のモーセではなく、他でもない神さまの力ということです。

イエスさまがこの世にいた時代、なぜ奇跡が多かったのかと言うと、イエスがキリスト、メシア（救世主）であるということの証明のためです。

皮膚病を癒すとか、悪霊を追い出すとか、死人が蘇るとか。

旧約聖書には、メシアが来たら起こるとされる預言が多く書かれています。

それが、イエスさまが来てバンバン起きたと。そうしたら、人々は分かりやすいですよね、この人が神さまなんだと。

現代はどうかというと、すでに聖書が完成されていて、本来は十分ですよね、奇跡がなくても。

聖書を読めばわかる、読めば信じられる。

イエスさまがこの世にいた時代に、奇跡をたくさん起こされたんですけれど、「もっと奇跡を起こしてくれ」って言った人がたくさんいたんですね。

その時に、イエスさまはこう言ったんですよ。

このように言ったんですね。

奇跡を見て神さまを知ればいいんだけれども、奇跡だけを求める人は悪い姦淫の時代だと。

もう私（メシア）が来てるからいいじゃないかと。

でも奇跡求めちゃうんですよね、人間って。癒して欲しいとかね。

ただ、イエス様は神を自分の思いでコントロールしようとする人に関しては、しるしは要らないんだと、そう言っています。

ヨナのしるしというのは、預言者ヨナが大魚に飲み込まれて三日三晩お腹の中にいた、そして助けられた。

これはイエス・キリストの十字架にかかり死んで、3日後によみがえられるということの雛形、メッセージです。

だから、奇跡を求めるよりもイエス・キリストの十字架、イエス・キリストそのものを求めなさいということです。これが本来の目的です。

イエスさまがパフォーマンスをして、みんなが「すげぇ」ってなるためにやるんじゃない。

私が神だよ、と人間が信じやすいようにしているというのが、奇跡です。

もちろん、現在でも起こっていると僕は思っています。それは聖霊の賜物です。

この聖霊の賜物についても、この使徒の働きの時代だけしかなくて、今は起きないという牧師がいますし、教会もあります。

それはそれで、そういう教えがあっていいんじゃないかなと思うんですけれど、僕は今でも起こると思っています。

なぜかと言うと、聖霊の賜物がある理由は「教会を建て上げるため」だと書かれているからです。

今も、教会はあるじゃないですか。

使徒の働きの時の教会だけが対象、というよりも、今も日本で教会を建て上げるために、このような神さまの奇跡が必要な部分がありますよね。

そのために祈ったときに、神さまが奇跡を起こされて、教会に神さまの存在が明らかにされる。

今を生きる私たち、人々が神さまを知るために奇跡が起こされると、僕は信じています。

さらに、現代は聖書の時代にはない奇跡が起こっているんですよ。

それは、2000年前のキリストの十字架の死と復活を信じるものは、救われて生まれ変わる、聖霊を体験する、人格が変えられるっていう奇跡です。

これって奇跡ですよね？聖霊によって起こされている奇跡です。

こうきさんだって、救われる前に比べて別人じゃないですか？

それは僕から見ていても、明らかですよ。元々素敵な人でしたけども、信仰の強さも伝わってくるし神さまによってパズルがハマったような感じがします。だから神さますごいな、と思っています。
そういった意味では、札幌ガーデンチャーチでたくさん人が救われているので、奇跡が起こりまくってる。人が救われるって奇跡ですよ。

だって、別に僕が説得してこうきさんが信じたわけじゃないですよね。

聖書にこう書いてある、信じるって自分で選択して救われたわけですよね。聖書の通りになってるんです、これが神さまが起こしている奇跡です。

人を変えるって、人間にはできないです。自分で自分を変えるのも不可能じゃないですか。

でも神さまにはできる。

ある程度変えられるんじゃないですか。ただし、ダイエットのリバウンドのような感じで、頑張るんだけど、どこかで僕らは罪があって弱いから、リバウンドしちゃうみたいな。

罪に対して頑張って禁欲してるんだけど、嫌なことがあったりとか、ストレスがかかると一気に禁欲から解放されたように、好きなようにしてしまうとか。ありますよね？　

自分の力だけでは、結局そうなってしまいますよね。
そこで、神さまの力が必要なんだ、神さまの奇跡を信じたいっていう人は、神さまに頼る選択をしますよね。そこから、変えられていく。変えられていく過程も、神さまがなさる奇跡ですよね。