みなさんは、「神」と聞くとどのようなイメージを抱きますか?
白い髭を伸ばした老人?
右手に槍を持った恐い男性?
頭に輪っかがある光り輝く物体?
聖書は、神のイメージを作り出すことを禁止してます。
あなたは自分のために偶像を造ってはならない。上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、いかなる形をも造ってはならない。
聖書(出エジプト20:4)
偶像と聞くと、木彫りの像のようなものを考えてしまいますが、「像」という漢字は、イメージとも訳せます。
つまり、頭の中で勝手にイメージした神様像も、偶像になるということです。
偶像とは、人間が作り出した偽物の神のことです。
私たちが考える神のイメージが正しいという保証はどこにあるでしょうか?
私たちは、神を勝手にイメージし、定義する権威はありません。
私たちこそ、むしろ神が、神ご自身のイメージで造られた存在だからです。
つまり、私たちがどう思うかではなく、神とは本当はどんなお方なのかということを聖書を通して知ることが最も大切なのです。
しかし、注意したいのが、聖書を読むときに、自分のイメージに合わせて間違った解釈をしてしまうこともあるということです。
後に新約聖書の大半を書くことになるパウロは、ユダヤ教の英才教育を受けており、聖書を読んでいましたが、熱心にクリスチャンを迫害していました。
しかし、ある時、彼は復活されたイエスに出会い、その体験で自分の間違った神像を修正することになります。
彼は聖書を読んでいましたが、自分のイメージで神を解釈していたからです。
私たちも「神はこうであるに違いない」と思っていたことが、実は間違った思い込みである可能性があります。
聖書を読む時も、聖霊に助けてもらいましょう。
神を研究していくのではなく、神様に教えもらう、神を体験させてもらうのです。
【参考文献】回復への道 (リック ウォレン)2005/9/1