基本的に、怒りは悪いものとして扱われます。
ほとんどの場合、怒りは、人間関係を壊してしまうからです。
しかし、実は怒りにもメリットがあります。
聖書は、怒りのメリットは心の本当の必要に気づくことだと言っています。
神よ私を探り私の心を知ってください。私を調べ私の思い煩いを知ってください。
聖書(詩篇139:23)
この詩篇を書いたダビデ王は、不倫と殺人をはじめとする多くの罪を犯しました。
しかし、彼が神様に褒められている部分もあります。
それは、いつも謙遜に、神の前に自分を精査してもらう態度でした。
自分の罪深さ、弱さ、汚さを実感している人ほど、「俺は問題なんて一つもない」と過度に自信満々になりません。
むしろ、「なぜ、俺はいつもこのような失敗を繰り返すのだろう?」と自分を反省するのです。
その反省のきっかけになるのが、「怒り」という感情です。
イライラした時、プッツン切れちゃった時、冷静になるのは難しいですが、まず1人になって考える必要があります。
怒りの裏側には、こんな本音が隠れているかもしれません
「なんで俺の気持ちを分かってくれないんだ?」
「私だって頑張ってるのに」
「私だって、休みたいのに」
「もっと、私を大切にして欲しい」
「もっと、私を信頼して欲しい」
これを怒りの原因の「一次感情」と言います。
1人で冷静になって、ここまで分析できる人はかなりすごいひとですよね。
でも、1人で分析するよりももっと確実な方法があります。
それは、ダビデのように、神様に心を探ってもらうことです。
私のうちに傷のついた道があるかないかを見て、私をとこしえの道に導いてください。
聖書(詩篇139:24)
もしかすると、家庭環境や、今までの傷から、本当の感情を土に埋めてしまい、自分でもわからないケースが多くあります。
傷を直視し、いつまでも傷つく出来事を忘れないでいるなら、精神が病んでしまいます。
心理学的には、悪い記憶を忘れるのは身体の防御反応で、決して悪いことではありません。
でも、大丈夫です。
イエス・キリストは、絶対に失敗しない心のドクターです。
私たちを作った方であり、私たち以上に知っておられ、私たちを愛しているので最善の方法で癒されるのです。
怒りが生まれた時、祈ってみましょう。
SOSサインは、「神様に祈れ」というサインです。