アンガーマネジメント⑤怒りの2つの原因「〜べき」(ローマ2:1)

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怒りには2つの原因があります。
一つ目は、前回の動画で紹介した本来分かってほしい感情である『一次感情』です。
もう一つは、こうあってほしいという期待や理想である『~べき』という思い込みです。

 聖書は、「~べき」という不完全な自分の正義を、キリストに持っていきなさいと言っています。 

ですから、すべて他人をさばく者よ、あなたに弁解の余地はありません。あなたは他人をさばくことで、自分自身にさばきを下しています。さばくあなたが同じことを行っているからです。

聖書(ローマ2:1

怒りのメカニズムは、ライターに例えることができます。

ライターはガス(燃料)があり、着火スイッチを「カチッ」と押すと火がつきます。

怒りの燃料になるガスは、「〜して欲しいという」一次感情です。

着火スイッチは、「~であるべき」という自分の理想や大事にしている価値観です。 
例えば、「夫は、妻はこうあるべき」「自分はもっと愛されるべき」「弱音は吐かないべき」「もっと努力するべき」 

その自分の「べき」と現実にギャップがある場合、または「べき」が裏切られる場合、着火スイッチが「カチッ」と押されて怒りという火が生まれます。

問題は、この「〜であるべき」が人に向けらた時です。
「なぜ、あの人は〜しないのか」「なぜ、あの人はあんな失礼なことをするのか」
怒りが相手に向けられた時、強烈な憎しみを伴った怒りを生むことがあります。

怒らないためには、「〜べき」を対処する必要があります。
「〜べき」とは罪の根源とも言える「自分の正義」です。

アダムが善悪の知識の木の実を食べてから、人間は本来神様しか判断できない「善悪」を判断し、自分の正義を振りかざすようになりました。
その結果、お互いの正義をぶつけ合い、争いが生まれるのです。

どうすればいいのでしょうか?

キリストの前で、「自分の正義」が不完全であることを認め、神のように「あの人は〜するべき」と正義を振りかざした罪を反省することです。
そして、聖書が「あなたは他人をさばくことで、自分自身にさばきを下しています」と言っているように、自分自身にも科している「~であるべき」を手放しましょう。

今日の祈り 今日の祈り
神様、「~であるべき」という自分の正義が怒りを引き起こすことを学びました。今、手放します。もっと寛容に、自由になれるように助けてください。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン。

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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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