【聖書の終末預言㉜】イスラエルと聖書預言⑩ 現代: イスラエルを滅ぼそうとするサタンの力「反ユダヤ主義がなくならない理由」

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はじめに

今日は、イスラエルと聖書預言「イスラエルを滅ぼそうとするサタンの力」についてについて説明します。

私は銀行員のとき、お客様に投資商品を提案していました。そのため、日経新聞はもちろん、投資関係の新聞や情報誌を毎日読み込み、朝は6時前に起きて、時差のあるアメリカのニュースをチェックしていました。株や為替、世界の経済情勢は、アメリカの動きを無視しては読み取れません。しかし、銀行を退職した後、すぐにエルサレムで数ヶ月滞在した時に、感じたことがありました。それは、「ニューヨークじゃない。世界情勢はエルサレムから世界に向かっている」ということです。もちろんこれは、イスラエルと中東諸国の政治的な動きもそうですが、もっと感じたのは霊的な動きがエルサレムで起こり、そこから世界に波及しているという感覚でした。



とても平和な町であるエルサレムは、毎日祈りが必要です。急に、昨日まで歩いていた大通りで、テロにより、バスが爆発するというようなことが起こります。なぜ、こんなことが起こるのかというと、サタンが1番力を入れて、攻撃している国がイスラエルだからです。特に、サタンはエルサレムがなくなることを望んでいます

このメッセージを読むと、 「なぜ、いまだに反ユダヤの思想がなくならないのか、イスラエルを滅ぼそうとする勢力があるのか」 を理解できるようになります。理解すれば、マスコミの偏った報道や、本で読んだ知識ではなく、聖書の言葉によって祈ることが可能になります。

最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。

反ユダヤ主義がなくならない理由

反ユダヤ主義がなくならない理由は一言でいうと、「サタンがイスラエルを消し去るように動くことは、聖書に預言されているから」です。

A. サタンはどうやって、イスラエルを攻撃するのか?

 サタンは人を用います。 特に、反ユダヤ主義というものを歴史を通して用いてきました。

4 彼らは言っています。「さあ 彼らの国を消し去って、イスラエルの名が、もはや覚えられないようにしよう。」
5 彼らは 心を一つにして悪を企み、あなたに逆らって 盟約を結んでいます。
6 エドムの天幕の民とイシュマエル人、モアブとハガル人、
7 ゲバルとアンモン それにアマレク、ペリシテ さらにはツロの住民。
8 アッシリアも 彼らにくみし、彼らはロトの子らの腕となりました。セラ

聖書(詩篇83:4-8)

「イスラエルという国を消し去って、イスラエルの名が、もはや覚えられないようにしよう」と言っているのは、イスラエルを取り巻く中東の周辺諸国です。この聖書箇所は、アサフという詩人が書いたものですが、学者たちは、これがいつの時代の状況を言っているのかを調べました。本文に出てくる民族をもとに、ヨシャパテの時代や、ヤロブアムニ世の時代、さらにはネへミヤの時代やマカベア時代までだいう人もいます。

しかし、これらの民族は、イスラエルの創成期からずっとイスラエルに敵対していたため、特定することが困難だそうです。英語版のウィキペディアには「長い歴史の中でエルサレムは52回にわたって攻撃され、44回にわたって占領された後奪還され、23回にわたって包囲され、2度にわたって滅ぼされた」とある通りです。ここに出て来る一つ一つの名前を、現在の国名に直してみると、次のようになります。

ヨルダン(エドム)
サウジアラビア人(イシュマエル人)
ヨルダン(モアブ)
エジプト人(ハガル人)
イラク(ゲバル)
ヨルダン(アモン)
シナイ・エジプト(アマレク)
レバノン(ツロ)
パレスチナ(ペリシテ)
トルコ・イラク・シリア・イラン(アッシリヤ)
ヨルダン(ロト)

事実、これらの中東諸国の中で、「イスラエルをこの世から消し去る」と堂々と言っている人がいます。これは最近の発言です。もちろん、これらの国の中にも、聖書の神を恐れ、キリストを信じている人がいると信じます。しかし、サタンが反ユダヤ主義を用いるために、これらの中東諸国を惑わしていることを知らなければいけません。サタンは、神の選びや約束に反逆させ、人間同士を敵対させ戦わせるように人を誘惑しますパレスチナ人は可哀想。ユダヤ人は諸悪の根源。このようなメッセージをマスコミの報道から見る時、本当にそうなのだろうか?と一歩引いて見る必要があります。

これは中東諸国だけではありません。実際は世界中に反ユダヤ主義はあります。ある調査によれば、「イスラエルは無いほうがよい」と考える人の割合は、ドイツで80%以上、 フランス98%だったそうです。元ローマ帝国の支配下だった国々では顕著で、ヨーロッパではユダヤ人への傷害事件も増えています。今ではアジアにまでも反ユダヤ主義が広がっているそうです。

B. サタンはなぜ、イスラエルを攻撃するのか?

 ユダヤ人を消し去れば、キリストの再臨は起こらないということを知っているからです。 

サタンは、神様の頭の中は覗けませんが、聖書を知っています。

それゆえ、天とそこに住む者たちよ、喜べ。しかし、地と海はわざわいだ。 悪魔が自分の時が短いことを知って激しく憤り、おまえたちのところへ下ったからだ。」

聖書(黙示録12:12)


自分の時が短いことを知るには、聖書の預言を知っている必要があります。サタンが聖書をしっかり読んでいるならば、必然的にイスラエルを滅ぼすことを最優先事項にするでしょう。

なぜでしょうか?
それは、イエス様の再臨の直前に起こる預言のすべてが、イスラエル、エルサレム、ユダヤ人に集中しているからです。

つまり、イスラエルという国が地図帳に載っていなく、エルサレムがなくなり、ユダヤ人が世界に離散しているうちは、イエス様の再臨はない。つまり、滅ぼされる運命であるサタンが安心できるのです。しかし、世界に離散させ、ポグロムやホロコーストをも生き延びたユダヤ民族は、1948年にイスラエルを再建させました。サタンは、中東戦争によって、建国を阻止しようとしました。ガザとイスラエルの戦争や、エルサレムのゴタゴタが起きた時、メディアやマスコミも巧みに使い、世論を見方につけようとしました。もちろん、ユダヤ人が全く悪くないとは言っていません。大切なことは、聖書をしっかり読んで、イスラエルを通して神様が持っておられる計画を知ることです。みなさん、騙されないようにしましょう。

しかし、驚くには及びません。サタンでさえ光の御使いに変装します。

聖書(コリント人への手紙第二 11:14)


サタンは、私たちが思っている以上に頭がいいです。これからも、知恵を用いて、不完全な人間同士を煽り、反ユダヤ主義を加速させるでしょう。

C. 私たちはどうすればよいか?

 イスラエルのために祈りましょう。 


サタンの攻撃に勝利する秘訣は、祈りしかありませんサタンは元々は天使でした。なので、私たち人間よりも、優れた存在です。

あなたは 人を御使いより、わずかに欠けがあるものとし、これに栄光と誉れの冠をかぶらせてくださいました。

聖書(詩篇 8:5)


なので、サタンは、私たちが神の力なしで戦って勝てる相手ではありません。情報戦や、憎悪によって惑わされるならば、サタンの土俵で戦うことになります。私たちがすべきは、祈りです。

私たちの格闘は血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。

聖書(エペソ人への手紙6:12)

何を祈ればよいかについては、前回のブログをご覧ください。

問題は、イスラエルのために祈っている人がどれだけいるのか?ということです。

主は人がいないのを見て、とりなす者がいないことに啞然とされた。

聖書(イザヤ59:16前半)

この地を滅ぼすことがないように、わたしは、この地のために、わたしの前で石垣を築き、破れ口に立つ者を彼らの間に探し求めたが、見つからなかった。

聖書(エゼキエル書22:30)


私たちはどうでしょうか?主の再臨を望む時、自分が目を覚ましていることのために祈ることは重要です。自分が災害から守られるために祈ることは重要です。しかし、神様は、他の人のために祈るものになって欲しいと願っておられます祈る人を城壁の見張り人とも言っています。

6 「エルサレムよ、わたしはあなたの城壁の上に見張り番を置いた。終日終夜、彼らは、一時も黙っていてはならない。思い起こしていただこうと主に求める者たちよ、休んではならない。
7 主を休ませてはならない。主がエルサレムを堅く立て、この地の誉れとするまで。」

聖書(イザヤ書62:6-7)


エルサレムに攻撃を仕掛けてくる人に対し、高い城壁の上に上り、常に周囲を見ている人が必要なのです。

まとめ

まとめましょう。

「反ユダヤ主義がなくならない理由」
→それは一言でいうと、「サタンがイスラエルを消し去るように動くことは、聖書に預言されているから」です。

私たちの日々の祈りに、一つ付け加えましょう。 「神様、イスラエルをサタンの攻撃から守ってください」 

これからも世の終わりに対して聖書はなんと言っているのかについて、語っていきます。次回は「過越の祭りに隠されたメシヤ」についてお話しします。再臨の伴を握るユダヤ人の目が開かれる大切な奥義です。お楽しみに!

読んでいただき、ありがとうございました。このメッセージはYoutubeでもご視聴いただけます。

参考資料:シリーズイスラエルの歴史と日本のリバイバルの関係Vol.3終末の時代と イスラエルを取り囲む世界情勢 使用画像元: Pixabay, Unsplash

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