子供の教育と聞くと真っ先に考えるのが、「習い事」に通わせることではないでしょうか?
ある子供の習い事ランキング調査によると、1位「スイミング」、2位「英語などの語学学習」、3位「楽器・音楽教室」だったそうです。
このような幼児期教育ブームの発端となったのは、カーネギー財団によって1994年に出版された“Starting Points”というレポートだといわれています。
このレポートには、子どもの知性の発達のためには、生れてから3年が決定的な重要性を持つと書いています。
なので、親たちは、とにかく、子供の将来を考えて、まず習い事にお金をかけているのです。
逆に、周りの親たちは子供にお金を費やし習い事をさせていると、自分の子供は大丈夫だろうか?不安になることもあります。
聖書は、子供の教育で最も大事なことは、「神を愛すること」を教えることだと言っています。
これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家で座っているときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも、これを彼らに語りなさい。
聖書(申命記6:7)
申命記には、「これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい」と明記されています。
何を教え込むのでしょうか?
直前の箇所を読んでみましょう。
4 聞け、イスラエルよ。主は私たちの神。主は唯一である。
聖書(申命記6:4-6)
5 あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。
6 私が今日あなたに命じるこれらのことばを心にとどめなさい。
つまり、「心を尽くして、精神を尽くして、力を尽くして、つまり人生の限り、全人格を通して創造主なる神を愛する」ということです。
日本では親によって教育方針が違いますが、イスラエル民族は同じ子育ての教育方針を持っているそうです。
これは、AD70年から世界中に離散しているユダヤ人でも、イスラエル国内に住んでいるユダヤ人でも、変わらないそうです。
ユダヤ人たちの中に、成功者や実業家が多いことは有名ですが、その土台が聖書を土台とした幼児期教育にあるという人もいます。
なぜ、「神を第一に愛する」ことが、教育で一番大切なのでしょうか?
神を愛するならば、神のことばである聖書のことばを大事にするからです。
聖書には、神様が愛する人々を愛しなさいという命令があります。
神を第一にするなら、自己中心を捨て、他人に優しくなり、社会全体を考えられる人に育つのです。
神を第一にするなら、神が与えた人生の目的を知ることができ、人生がぶれなくなります。
神を第一にするなら、罪や死、人生の苦難の意味を知ることができ、乗り越える力が与えられます。
これらは、習い事では身につかない「人生を生きていくための土台になる価値観」です。
もちろん、習い事も大事です。
ある調査によれば、所得と学力には明確な相関があります。
多くのユダヤ人も、神を認めつつ、勉強に励み、教育への投資を怠りません。
しかし、同時に、習い事や学校教育に力を入れた子供が、将来お金持ちになり、成功したとしても、幸せな人生を歩んでいるかを保証することはできません。
神を第一に知ること。
それが、聖書が最も大事だと言っている、教育の土台です。