人生には、向かい風が吹いているように感じるほど、なかなか人生が思うように行かないときがあります。
仕事での失敗、家庭の崩壊、人生の孤独などです。
もし、あなたが今、人生において向かい風を感じているなら、 それは「イエスに出会う」チャンス かも知れません。
24 舟はすでに陸から何スタディオンも離れていて、向かい風だったので波に悩まされていた。
聖書(マタイ14:24-25)
25 夜明けが近づいたころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに来られた。
この前の箇所で、イエス様は祈るために弟子たちから離れます。
弟子たちが、苦難に直面するタイミングが、「イエス様から離れている時」ということに注目しましょう。
私たちが、人生で向かい風のような苦難を感じる時というのは、「誰も頼ることのできる人がいない時」です。
その時、イエス様の方から、私たちの元に来られるのです。
しかし、イエス様を見た弟子たちは不思議な反応をします。
イエスが湖の上を歩いておられるのを見た弟子たちは「あれは幽霊だ」と言っておびえ、恐ろしさのあまり叫んだ。
聖書(マタイ14:26)
イエスの時代の人々は、海を悪霊の棲み家だと考えていたため、弟子たちは海の上を歩かれるイエスを、自分たちに害を加えようとして近づく悪霊と勘違いしたのかもしれません。
しかし、イエス様はこのように言われます。
イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。
聖書(マタイ14:27)
注目すべき言葉は、「しっかりしなさい」でも、「恐れることはない」でもありません。
「わたしだ」という言葉です。
「わたしだ」とは、「幽霊ではなく、 あなたがたのよく知っているこのわたし(イエス) だから、安しなさい」と解釈されることもありますが、これは、旧約の神の御名のことです。
旧約聖書には神が海を歩かれることが書かれています。
神はただひとりで天を延べ広げ、海の大波を踏みつけられる。 聖書(ヨブ9:8)
あなたの道は海の中。その通り道は大水の中。あなたの足跡を見た者はいませんでした。
聖書(詩篇77:19)
海の中に道を、激しく流れる水の中に通り道を設け、 聖書(イザヤ43:16)
この天地万物を造られ、支配しておられる旧約聖書の神とイエス・キリストは同じ神です。
イエス様に向かい風を治める力がないのでしょうか?
もちろん、そんなことはありえません。
マタイの福音書8章で、嵐を静めるシーンが出てきますし、旧約聖書にも嵐を治める神様が書かれています。
主が嵐を鎮められると波は穏やかになった。
聖書(詩篇107:29)
私たち人間には、自然界の嵐を止めることはできません。
しかし、神であるキリストはできるのです。
人生の向かい風も同じです。
家庭の問題、仕事の問題、お金の問題、心の問題、健康の問題、どんな向かい風でも、イエス様はあなたに近づいて来られます。
その時、この言葉だけ信じれば十分です。
「わたしだ」
全知全能の神であるキリストが「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われるなら、その言葉を信じるだけで大丈夫です。
これが、信仰です。