はじめに
今日は、「主(しゅ)とは何なのか?」について解説します。
賛美や説教の中で出てくる「主」。読み方も最初戸惑った方も多いのではないでしょうか。
意味は、何となく予想はつくけれど、はっきりと説明するのは意外と難しいかもしれません。
この記事を読めば、「主(しゅ)って何?」という問いに対して明確に答えることができるようになります。
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主(しゅ)とは何なのか?
「主(しゅ)とは何なのか?」一言で言うならば、「主(しゅ)」とは、「真の支配者」という意味で、神とキリストに対して使われるタイトル(肩書き)です。
イエスこそ主
⒈日本語で「主」と訳されている聖書の言葉は、旧約聖書では「ヤハウェ」と「アドナイ」の2つ、新約聖書では「キュリオス」の1つです。「ヤハウェ」は神様の名前、「アドナイ」は、「ヤハウェ」をそのまま口にすることを恐れ多く感じたユダヤ人が使った、神様の別の呼び方です。新改訳聖書では、「ヤハウェ」は太字の「主」、「アドナイ」は細字の「主」となっています。「キュリオス」は、一般的には主人や所有者を意味していましたが、転じて神、支配者、皇帝などを指す言葉になっていきました。
⒉「イエスは主である」と告白することは、イエスはメシア(救い主)であり、この世の主権者であり、自分の人生の主人であることを告白することです。
⒊新約聖書の時代、ローマ皇帝は「私こそ主、神である」と公言し、自らを神格化していました。そのような中で「イエスこそ主です」と言うことは、命がけの告白だったというわけです。
1.【聖書で使われている例】
・旧約聖書
私の神、主よ。私はあなたのもとに身を避けました。どうか、追い迫るすべての者から私を救ってください。私を救い出してください。
聖書(詩篇7:1)
・新約聖書
なぜなら、もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われるからです。
聖書(ローマ人への手紙10:9)
2.【身近な例】
最初はどうしても「主(ぬし)」と読んでしまいますよね。一般の方にとってみれば、「ぬし」という読み方の方が馴染みがあるからでしょう。日本神話や神道では、「主」の読み方は「ぬし」だからでしょうか。それともみんな、もののけ姫のファン?(乙事主様!)
キリスト教ではほとんどが読み方は「しゅ」ですが、「救い主」や「飼い主」など「ぬし」と読む場合もあります。
3.【教会での使用例】
お祈りの中で、神様に呼びかける意図で「主よ」と言うことがあります。
イエス・キリストが教えてくださったお祈りのハウトゥー「主の祈り」や賛美歌の歌詞「飼い主(ぬし) 我が主(しゅ)よ」など、いろんなところで「主」は使われています。
ちなみに、「主」は英語では「Lord(ロード)」と訳されています。ハレルヤコーラスにも「King of kings, the Lord of lords(王の王、主の主)」と出てきますね。
まとめ
「主(しゅ)とは何なのか?」一言で言うならば、「主(しゅ)」とは、「真の支配者」という意味で、神とキリストに対して使われるタイトル(肩書き)です。
⒈「主(しゅ)」とは、「真の支配者」という意味で、神とキリストに対して使われるタイトル(肩書き)です。
⒉「イエスは主である」と告白することは、イエスはメシア(救い主)であり、この世の主権者であり、自分の人生の主人であることを告白することです。
⒊「主(しゅ)」という呼び方は、神様、イエス様という呼び方と同じくらい浸透して使われています。