はじめに
今日は、「新天新地」について説明します。
聖書を読んでいてもイマイチこんがらがることがありした。
それは、千年王国と新天新地の違いです。
同じことを言っているのか、違うのか。
そもそも、天国や神の国は関係があるのか、ないのかわかりません。
実は、これらの言葉はそれぞれ関係しており、それぞれの違いがわかるようになると、スッキリします。
まず、千年王国と新天新地は違います。
そして、天国や神の国が、目に見える形で成就するのが、新天新地です。
つまり、これらのものは、繋がっているです。
特に、新天新地は黙示録の最後に書いてるので、私たちに与えられている未来の事柄の最終的地点です。
マラソンはゴールが大事なように、私たちの人生も最終的にどこに向かっているのかを知ることは大事です。
この記事を見ると、新天新地が何なのかを特徴から簡潔に知ることができます。
最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。
A.新天新地とは何か?
→今の世界がなくなり、新しい天と地が出現することまた私は、新しい天と新しい地を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。
聖書(黙示録21:1)
以前の天と以前の地とは何か?
私たちが今、住んでいる世界のことです。
私たちが住んでいる世界は、創世記1章で神様が創造された世界です。
はじめに神が天と地を創造された。
聖書(創世記1:1)
その時の世界は、罪もなく、理想の世界でした。
その後、アダムとエバという最初の人間が造られ、彼らはエデンの園という地域に住むことになります。
しかし、創世記3章で、アダムとエバは、サタンにそそのかされ神に対して罪を犯しました。
彼らはエデンの園から追放されますが、その時に他に起こったことがありました。
何でしょうか?
また、人に言われた。「あなたが妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、大地は、あなたのゆえにのろわれる。あなたは一生の間、苦しんでそこから食を得ることになる。
聖書(創世記3:17)
大地、つまり世界が呪われたのです。
ここから、なぜ、私たちの住む世界には、災害や悲しいことが起こるのかという理由がわかります。
アダム、つまり人類の罪によって、地も呪われたからです。
災害や不慮の事故、理解できないことが起きた時、私たちは「神がいるのになぜ?」と神を責めたくなります。
しかし、創世記の3章を見れば、神のせいではなく、私たちの祖先であるアダムの責任によるものだとはっきりわかるのです。
じゃあ、神様はそのまま、放置しておくのか?
いいえ。そんなことはありません。
神様は、もう一度、エデンの園を回復させようとされます。
20 被造物が虚無に服したのは、自分の意志からではなく、服従させた方によるものなので、彼らには望みがあるのです。
聖書(ローマ書8:20-22)
21 被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由にあずかります。
22 私たちは知っています。被造物のすべては、今に至るまで、ともにうめき、ともに産みの苦しみをしています。
この箇所が言いたいことは、被造物、つまり人間以外の世界もまた、回復される時が来るということです。
その回復のプロセスには2つあります。
- 千年王国
- 新天新地
つまり、これが二つ目のポイントの答えです。
B.新天新地はいつ起こるのか?
→千年王国の次に起こる千年王国は、エデンの園の状態の回復です。
この時は、まだ今の地球はなくなっていません。
また、サタンが縛られているものの、罪は依然として存在します。
千年王国は、新天新地という神の国の完成の始まりともいうことができるでしょう。
そして、1000年後に、創世記1章から千年王国の終わりまで続いていた現在の「天」と 「地」はなくなります。
聖書の他の箇所にも、今の天と地は過ぎ去ると書いています。
25 あなたは はるか昔に地の基を据えられました。天も あなたの御手のわざです。
聖書(詩篇102:25-26)
26 これらのものは滅びます。しかしあなたは とこしえの方です。すべてのものは 衣のようにすり切れます。外套のように あなたがそれらを取り替えられるとそれらはすっかり変えられます。
目を天に上げよ。また、下の地を見よ。まことに、天は煙のように消え失せ、地も衣のように古びて、その上に住む者はブヨのように死ぬ。しかし、わたしの救いはとこしえに続き、わたしの義は絶えることがない。
聖書(イザヤ書51:6)
天地は消え去ります。しかし、わたしのことばは決して消え去ることがありません。
聖書(マタイ24:35)
10 しかし、主の日は盗人のようにやって来ます。その日、天は大きな響きを立てて消え去り、天の万象は焼けて崩れ去り、地と地にある働きはなくなってしまいます。
聖書(2ペテロ3:10-11)
11 このように、これらすべてのものが崩れ去るのだとすれば、あなたがたは、どれほど聖なる敬虔な生き方をしなければならないことでしょう。
C.新天新地の特徴
①海がない→呪いや罪がない
また私は、新しい天と新しい地を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。
聖書(黙示録21:1)
これは、罪や呪いがないことを表していると思われます。
海は、 罪によって与えられた神罰の1つであると考えられているからです。
今の地球は、その大半が海で覆われています。
マリンスポーツ、海釣りが好きな人、とにかく海が好きな人には、ショックです。
海に代わって、「命の水の川」が用意されます。
御使いはまた、水晶のように輝く、いのちの水の川を私に見せた。川は神と子羊の御座から出て、
聖書(黙示録22:1)
でも新天新地には悲しみがないとあるので、海好きの人が悲しむことはないと思われます。
海よりももっと、素晴らしい海に代わるものを神様が用意してくれるはずです。
ちなみに、新天新地の前に来る千年王国には海が存在します。
②新しいエルサレムが降りてくる
私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとから、天から降って来るのを見た。
聖書(黙示録22:2)
ここでは新しいエルサレムと書いているので、今のイスラエルという国にあるエルサレムという都市とは違います。
ヘブル人への手紙にでは、「天上のエルサレム」と言われています。
しかし、あなたがたが近づいているのは、シオンの山、生ける神の都である天上のエルサレム、無数の御使いたちの喜びの集い、
聖書(ヘブル12:22)
新天新地におけるこの新しいエルサレムについては、聖書の他の箇所と密接に関係していて、重要なので次回集中して取り上げます。
③神が人とともに住んでくださる
私はまた、大きな声が御座から出て、こう言うのを聞いた。「見よ、神の幕屋が人々とともにある。神は人々とともに住み、人々は神の民となる。神ご自身が彼らの神として、ともにおられる。
聖書(黙示録22:3)
「神の幕屋」とは、旧約聖書の、モーセの幕屋を連想させます。
幕屋は、外庭、聖所、至聖所の三層構造になっており、神の臨在は至聖所にありました。
神の幕屋とは神の臨在、つまり、神が人と住むことを表す象徴です。
新天新地では、創造主と被造物である私たちを遮断するものは、何もなくなります。
私たちは、神と直接的に交わるようになるのです。
ちなみに、旧約聖書の幕屋は、大祭司だけが年に一度、至聖所に入ることが許されているほど、神の前に立つことは厳格でありました。
しかも、手順を間違えると、大祭司であっても死ぬことがるくらい、罪人である人間が聖なる神に会うことは危険を伴うことでした。
④涙、死、悲しみ、叫び、苦しみがない
神は彼らの目から涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、悲しみも、叫び声も、苦しみもない。 以前のものが過ぎ去ったからである。」
聖書(黙示録22:4)
悲しみの原因が、すべて取り去られます。
今私たちが住む世界は、楽しいこともたくさんありますが、やはり悲しいことや涙を流したくなることもあります。
新天新地はそれがないのです。
これは、創世記3:16-19ののろいがすべて取り去られることを意味します。
16 女にはこう言われた。「わたしは、あなたの苦しみとうめきを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む。また、あなたは夫を恋い慕うが、彼はあなたを支配することになる。」
聖書(創世記3:16-19)
17 また、人に言われた。「あなたが妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、大地は、あなたのゆえにのろわれる。あなたは一生の間、苦しんでそこから食を得ることになる。
18 大地は、あなたに対して茨とあざみを生えさせ、あなたは野の草を食べる。
19 あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついにはその大地に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたは土のちりだから、 土のちりに帰るのだ。」
⑤夜がない→闇がない
もはや夜がない。神である主が彼らを照らされるので、ともしびの光も太陽の光もいらない。彼らは世々限りなく王として治める。
聖書(黙示録22:5)
神の栄光の光が世界を照らしているので、太陽も不要なほど、明るいのです。
僕は、夜、少しでも明るいと寝れないので、不安です。
冗談です。
まとめ
まとめましょう。
- A.新天新地とは何か?
→今の世界がなくなり、新しい天と地が出現すること - B.新天新地はいつ起こるのか?
→千年王国の次に起こる - C.新天新地の特徴
①海がない→呪いや罪がない
②新しいエルサレムが降りてくる
③神が人とともに住んでくださる
④涙、死、悲しみ、叫び、苦しみがない
⑤夜がない→闇がない
次回は、新天新地の新しいエルサレムについてお話しします。
ご視聴ありがとうございました。
参考資料:黙示録セミナー終末編/オメガミニストリーズ・オメガバイブルスタディー/ハーベストタイムミニストリーズ/メッセージステーション