人類史上、最初に怒った人は誰でしょうか。
アダムの2人の息子の兄のカインです。
カインは、弟のアベルと一緒に、神様に供え物を捧げました。
しかし、神様は、弟アベルの捧げ物を受け入れ、兄の捧げ物は受け入れられませんでした。
結果、カインは怒り、弟アベルを殺害します。
しかし、カインとそのささげ物には目を留められなかった。それでカインは激しく怒り、顔を伏せた。
聖書(創世記 4:5)
前回の動画で、怒りには2つの原因があることをお話ししました。
一つ目は、本来分かってほしい感情である『一次感情』です。
もう一つは、こうあってほしいという期待や理想である『〜べき』という思い込みです。
① カインの一次感情
・神様に愛されていないという寂しさ
・神様に差別されたという悲しさ
・神様に兄としてのプライドを傷つけられた
ヒントは、「顔を伏せた」というフレーズです。
これは、神様に対して向けられた怒りです。
アベルが憎たらしくて殺したというのは結果であって、彼の根本的な原因は神様に対する満たされない感情です。
もちろん、客観的な事実は、神様はカインを愛していたし、差別もしていません。
しかし、私たちの感情は主観的なので、間違って受け取って寂しくなることがあるのです。
② カインの「〜であるべき」
・神様は私の捧げ物を受け入れるべき
・神様は弟よりも私を尊ぶべき
神をコントロールしている高慢な態度です。
では、カインはどうすればよかったのでしょうか?
ただ、神様の前にその感情を吐き出して、なぜ自分の捧げ物は受け入れられなかったのか聞けばよかったのです。
優しい神様は、カインにちゃんと歩み寄られます。
主はカインに言われた。「なぜ、あなたは怒っているのか。なぜ顔を伏せているのか。
聖書(創世記 4:6)
このタイミングで、吐き出せばよかったのです。
「神様、俺は寂しかった」と。
しかし、このままではただのわがままです。
やはり、神様の前で従う謙遜な態度で
「なぜ、私の捧げ物が受け入れられなかったのか教えてください」
「私のうちに良くない態度や罪があれば示してください」
と謙遜になる必要があります。
私たちも顔を伏せずに、感情を神様に吐き出し、謙遜に聞き従う態度を持ちたいと思います。