怒りには様々なデメリットがあります。
米ウォールストリートジャーナルによると「怒ると、心臓発作を起こすリスクを通常より8.5倍も高める」という研究結果があるそうです。
また、一度怒ると、交感神経がガット上がって、他の物事に集中できなくなったり、イライラが治るまで時間がかかるので、単純に「時間のムダ」とも言えます。
聖書は、怒りの一番のデメリットは人間関係を壊すことだと言っています。
激しやすい者は口論を引き起こし、怒りを遅くする者は争い事を鎮める。
聖書(箴言15:18)
「激しやすい者」とは、すぐに「イライラ」する怒りっぽい人のことです。
ブチギレで激昂する人はもちろん、弱火でグツグツ怒る人もいます。
「あの人ってさあ」とすぐに誰かの陰口や愚痴を言う人です。
最近では、表面的には怒ってないように見せかけて、SNSで怒りをぶちまける人も少なくありません。
誰かの悪口をいう人は、あなたのことを悪く言っている可能性があります。
あなたは陰であなたの悪口をいう人に気を許せますか?
怒りは口論を引き起こします。
つまり、怒りは人間関係にヒビを与え、壊すのです。
面と向かって猛烈に怒られて、嬉しい人はいません。
だからと言って、陰で怒りを誰かに話せば、経験上、ほぼ本人の耳に入ります。
「怒りを遅くする者は争い事を鎮める」とありますが、怒りを遅くする人とは、慎重に言葉を選ぶ人のことです。
なぜ、自分が怒っているのかを冷静に分析し、相手の失敗を大目に見る人です。
そういう人の周りには友達が集まってきます。
心のきよさを愛し、優しく話をする者は、王がその友となる。
聖書(箴言22:11)
どうでしょう?
心を開いて信頼できる親友がいない。
家族といつも喧嘩になる。
そういう人は、もしかすると、相手に原因があるのではなく、私たちの中のイライラが原因かもしれません。
すぐにカッとなる人は、周りが気を遣い、疲れます。
いつも、陰口や愚痴をいう人は、相手にストレスを与えます。
もし、私たちが怒りを遅くするなら、人間関係は必ず豊かになるのです。