ビジネスの世界において、実績は非常に大切です。
大きな建物を建設するときに、どの設計会社や建設会社を選ぶかは、その会社の今までの実績が重要になります。
パートナーとして信頼するための根拠になるからです。
聖書のモーセが神様にあったとき、神様の自己紹介は独特でした。
さらに仰せられた。「わたしはあなたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」
聖書(出エジプト記3:6前半)
「わたしは……である」とは神の自己紹介で、神はイスラエルの父祖の神であると名乗られました。
神様がこのフレーズを使ったということは、モーセは、アブラハム、イサク、ヤコブを知っており、神が彼らにされた数々の奇跡や導きも知っていたことでしょう。
言い方を変えれば、これは神様の実績とも言えます。
「モーセよ。アブラハム、イサク、ヤコブが成し遂げたことを知っているな?私が彼らをそのように導いた神だ」
神様がモーセに実績をアピールする必要はありませんが、モーセにとっては、必要でした。
神を信頼するためです。
同じように、現代を生きる私たちの神も、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神です。
それだけではなく、モーセの神、ダビデの神、エリヤの神、ヨブの神、ペテロの神、パウロの神。
神がどういう方かわからない。
辛い状況や自分の弱さに押しつぶされそうになったとき。
聖書を読んでもイマイチ信じる力が湧いてこないとき。
彼らに対して、神がどのように接したか。彼らの状況をどのように救ったかを見ることが大事です。
神はアブラハムに対する約束をずっと覚えていて守られる方です。
誠実な方なのです。
あなたに約束したことも必ず果たされます。
神があなたに語ったことばがありますか?
あの日、心に灯した情熱やビジョン。
あなたが忘れても、神は忘れません。
神はモーセを通してイスラエルの200万の民を約束の地に導きます。
「自分は口下手だ」「自分は神の働きに相応しくない」「ファラオは手強すぎる」
そのように弱気になったモーセを通して、神様がしたことは、エジプトに10の災いをもたらしたことです。
最終的にファラオは根負けし、エジプトから民を追い出しますが、心変わって追いかけてきます。
モーセと民の前には紅海があり、先に進めません。
後ろからは、ファラオの軍隊が殺そうと追いかけてきます。
その時、神は紅海を真っ二つに分けて民を渡らせ、エジプトの軍隊を海に飲み込みました。
このモーセの神が、あなたの神です。私たちが信じている神です。
例え、モーセのように、過去に人殺しという大きな失敗をしても。
口下手で自分に対して自信がなくても。
行く先々に、紅海があって、先に進めない状況だとしても。
アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神の神にできないことはないことを覚えましょう。
皆さん、聖書を読んでください。
聖書には、神が私たちのように、いやそれ以上に、弱い、不完全な人間をどのように強め、導き、助け、用いられたかが書いています。
「聖書に書いている同じ神なんだ」そう信じた時、私たちの弱さや周りの状況は、小さく見えてくるでしょう。