・売上の8割は、全顧客の2割が作っている
・売上の8割は、全商品の2割の商品が作っている
・仕事の8割は全時間の2割の時間で生み出される
イタリアの経済学者パレートが発見した「パレートの法則」のことで、「80対20の法則」とも呼ばれます。
実は、聖書にもこの比率に分けられる出来事が出てきます。
イエス様の弟子は12人。そのうち、イエス様の最も近くにいたのはペテロとヨハネとアンデレの3人です。
約束の地を調べた斥候は12人。そのうち、恐れないで神の約束を信じたのはヨシュアとカレブの2人。
黙示録に出てくる教会は7つ。そのうち、神に叱責されていないのはスミルナとフィラデルフィアの教会の2つです。
聖書が「80対2の法則」を証明しているわけではありませんが、この観点から聖書の物語を読むなら、新たな発見があるでしょう。
今日は、私たちの人生に適用できる二つのことを考えます。
①優先順位
聖書に、マルタとマリアの姉妹が出てきます。
姉マルタは、イエス様をもてなす為にてんてこ舞いしてします。
妹マリアは、何もしないでイエス様の話に聞き入っていました。
この時、イエス様が評価したのは、妹マリアの方です。
41 主は答えられた。「マルタ、マルタ、あなたはいろいろなことを思い煩って、心を乱しています。
聖書(ルカ10:41-42)
42 しかし、必要なことは一つだけです。マリアはその良いほうを選びました。それが彼女から取り上げられることはありません。」
イエス様は「必要なことは一つだけです」と言いました。
これは、優先順位の問題です。
イエス様という最高のゲストが家に来たら、「お茶も出さなきゃ!」「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」とバタバタするのが普通です。
それらが悪いというわけではありません。
しかし、彼女に一番必要だったのは、妹のマリヤがおもてなしを放棄してまで選び取った、「イエス様のことばに耳を傾けること」でした。
私たちは80%のことで忙しくなっています。
その代わりに本当に必要な20%のことができていないのです。
最近、聖書を開いて時間をたっぷりとって(時間に追われず)神様との祈りの時間をとったでしょうか?
家族との時間をとったでしょうか?
人生において、何が80で20であるかは、死ぬ前にわかるでしょう。
天国に持っていけないものばかりに時間を費やすなら、後悔するでしょう。
②人間関係
イエス様が復活したあと、映画なら、世界を救ったヒーローのようにみんなに拍手喝采を浴びそうです。
しかし、聖書には信じる人がいた一方で、復活を見ても疑う人も一定数いたと書いています。
そしてイエスに会って礼拝した。ただし、疑う者たちもいた。
聖書(マタイ28:17)
つまり、私たちがすることを、全ての人が認めてくれるわけではないということです。
神であるイエス様でさえ、そうなら私たちももちろんそうです。
この考え方を頭の片隅に入れておけば、自分がどれほど嫌われても「今の自分の周りにいる人は何をやっても相性の悪い2割なんだ」と気持ちを軽くすることができます。
また、嫌われるのが怖く無くなる勇気を持てるだけでなく、「世の中には自分が何をやっても好きでいてくれる2割の人がいるんだ」と頑張る元気をもらうことができるでしょう。
今日は、私たちの①優先順位、②人間関係について、もう一度考えてみてはいかがでしょうか?