高齢者の孤独死は15年前より倍以上に増えており、これから考えていくべき社会問題です。
その時、離れて暮らす子どもが、厚生労働大臣から委嘱されている地域の相談相手である民生委員などに定期訪問を依頼するなど、地域のコミュニティと連携を図っていくことが大切だと言われています。
聖書は、「子が親を世話しなさい」と言っています。
もし、やもめに子どもか孫がいるなら、まずその人たちに、自分の家の人に敬愛を示して、親の恩に報いることを学ばせなさい。それが神の御前に喜ばれることです。
聖書(1テモテ5:4)
ここでの子どもとは、すでに成人していて、歳をとった親をもった人のことを指します。
やもめとは、夫に先立たれた女性を指します。
当時は現代の生活保護や寡婦年金などの社会システムはないので、やも目は日々生きることが困難でした。
なので、教会がお世話をしたのですが、この手紙を書いたパウロは、まず教会が助ける前に、本来はまず家族が親を助けるべきだと語っています。
もし、自分の母親がやもめであるなら、子どもは自分で稼いで親を助けるべきです。
もちろん、経済的なことはもちろん、精神的なケアも必要です。
聖書は、親の世話をしないことを、かなり厳しくとがめています。
もしも親族、特に自分の家族の世話をしない人がいるなら、その人は信仰を否定しているのであって、不信者よりも劣っているのです。
聖書(1テモテ5:8)
冒頭のように離れて住んでいる両親がいる場合でも、地域のコミュニティを探したりして親を助けることができます。
しかし、子どもが高齢者の生活をすべて抱え込んでしまうことは良くありません。
親の介護問題を重大に考えすぎて、「介護離職」につながったり、最悪「介護ストレス」で親子共倒れになることも少なくないからです。
介護ストレスは、身体的なものだけではなく、経済的なものもあります。
在宅介護は月平均約5万円で、施設はもっと高額です。
自分のことばかりで精一杯だとしても、早いうちから親のために貯金をしたり、定期的に連絡や訪問をしたり、地域のコミュニティを紹介するような準備をしていく必要があります。
これらの親を敬う行動を神様は喜ばれます。