「失敗するかもしれない」とか、「他人の目が気になる」とか、「男性から嫌われるかもしれない」と不安を抱えている、自分に自信がない人っていますよね?
イングランド・プレミアリーグのサッカー選手や、大企業のコーチングを請け負い、著書『どんなときも絶対折れない自分になる 自信の秘密50』の筆者であるリチャード・ニュージェント氏によると、社会的な成功を収めて自信があるように見える人たちも、「自分には自信が足りない」と考えているのだそうです。
モーセは、80歳で神の声を聞いて「エジプトからイスラエルの民を救い出す」という特別の使命を与えられました。
実は、彼も「自信不足」で神の「召命」を断っていたのです。
モーセは神に言った。「私は、いったい何者なのでしょう。ファラオのもとに行き、イスラエルの子らをエジプトから導き出さなければならないとは。」
聖書(出エジプト記3:11)
まず、「私は、いったい何者なのでしょう」と言います。
皆さんは、なぜ、モーセがまず「自分のアイデンティティー」について抗議したのかわかるでしょうか?
彼にはトラウマがあるからです
40年前にモーセがイスラエルの民をエジプト人から救おうとした時、彼はこのように言われました。
だれがおまえを、指導者やさばき人として私たちの上に任命したのか。
聖書(出エジプト記2:14前半)
「お前は誰だ?」と言われ、相手にされなかったのです。
だからこそ、40年経った今もみんな俺を認めないはずだ。
「イスラエルの民をエジプトから導き出すという偉大な救いの計画なんて自分には果たせない」と言ったのです。
そんなモーセに神は彼のアイデンティティをはっきりさせます。
神は仰せられた。「わたしが、あなたとともにいる。これが、あなたのためのしるしである。このわたしがあなたを遣わすのだ。あなたがこの民をエジプトから導き出すとき、あなたがたは、この山で神に仕えなければならない。」
聖書(出エジプト記3:12)
「神に遣わされた者」というアイデンティティーです。
神に遣わされただけではなく、「神がいつも共にいる」という約束もされました。
私たちも、何か新しいことにチャレンジするとき、人々から「お前は何様だ?」と思われるんじゃないかとビビります。
自分自身も、「私ごときが偉そうにできない」と、隠れて普通に生活することを望むかもしれません。
しかし、あなたのアイデンティティは、「神に遣わされた者」であることを忘れないでください。
たとえ、私たちに自信がなくてもそれでいいんです。
自信は、私たちの能力や成功から来るものでも、感情やポジティブシンキングで脳に刷り込ませるものでもありません。
私たちが大胆に神の使命に向かってチャレンジする自信は、あなたを遣わす「神」を信じる信仰から生まれるからです。
神があなたに与えた使命は何でしょうか?
神様のためにあなたがするべきことは何でしょうか?
職場で家庭で神様の福音を伝えたい。
神と人を愛することを追い求めたい。
宣教地に行く。牧師になる。組織を変えたい。国を変えたい。
そのような使命があるひともいるでしょう。
ならば、行動に移しましょう。
行動に移せない壁が、「自分に自信がない」ということならば、今日、覚えてください。
あなたは「神に遣わされた者」です。
そして、神に遣わされたものには「神がいつも共にいる」のです。
それが、信じるものに与えられる聖霊です。