【聖書の終末預言⑳】世の終わりのしるし エゼキエル戦争 ② 「ロシアはイスラエルの〇〇を狙っている?」(エゼキエル書38:12-17)

ロシア連合軍はイスラエルの○○を狙っている?
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はじめに

世の終わりに起こると預言されている「エゼキエル戦争」。

この預言は2600年前に書かれましたが、まだ成就していません。前回の記事では、いよいよ、ロシア連合軍がイスラエルを攻める日は近いということをお話ししました。今日は「なぜ、ロシア連合軍はイスラエルを攻めるのか」についてお話しします。


8月13日、イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラエルとUAE(アラブ首長国連邦)がアメリカの仲介で、国交樹立、正常化することで合意したと発表しました。実は、この合意は聖書にある世の終わりの預言を成就させる引き金になるくらい重要です。この合意が、聖書の2600年も前に書かれたエゼキエル書38章の戦争を引き起こす可能性があるからです。

今回の合意に対して、アラブ諸国、またイランとトルコが怒っています。これらの国はエゼキエル書の38章でイスラエルを攻める国に入っているので、戦争が起こってもおかしくない状況です。


しかし、「あれ?」と思うのが、ロシアです。なぜ、アラブ諸国でもない、ロシアが突然にイスラエルを攻めるのか?って思いませんか?


 このメッセージを読むと、「なぜ、ロシアがイスラエルを攻めるのか」に対する理由が分かります。 
ロシアの動機を聖書から探ることで、これから報道されるニュースを見るときに「なるほど」と納得がいくようになります。そして、エゼキエル書38章の預言の成就に向かって進む世界情勢を見るとき、いよいよ今が終末であることを実感し、目を覚まして生きることが可能になります。

最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。

なぜ、ロシアがイスラエルを攻めるのか?

 ロシアはイスラエルの資源を手に入れたいからです。 

①ロシアの狙い(エゼキエル書38:12-13)

12 それは、おまえが略奪し、獲物をかすめ奪うため、また今は人の住むようになった廃墟と、国々から集められて地の中心に住み、家畜と財産を所有した民とに向かって手を伸ばすためだ。
13 シェバやデダンやタルシシュの商人たち、およびそのすべての若い獅子たちは、おまえに言うだろう。「おまえは分捕るために来たのか。獲物をかすめ奪うために隊を構えたのか。銀や金を運び去り、家畜や財産を取り、大いに略奪しようとするつもりか」と。』

聖書(エゼキエル書38:12-13)

お前とはロシアです。ロシアという国名が出てないのに、なぜロシアとわかるのか?と思われた方は、前回の記事をご覧ください。

「今は人の住むようになった廃墟と、国々から集められて地の中心に住み、家畜と財産を所有した民」
 →これは、イスラエルのことです。



イスラエルの土地は長い間、人が住めるような土地ではありませんでした。幸せに暮らしているパレスチナ人からユダヤ人が奪いとったというのは嘘です。

アメリカ人がその土地を買って農業をしたが何を植えても育たず、高地は不毛の岩場、低地は沼だらけで排水も悪くマラリヤがはびこっています。人々は去り、19世紀には地主不在の土地となりました。不在でも税金の支払い義務はあり、困った地主たちはパレスチナの土地を売りに出しました。

誰もそんな土地を買いたいと思いません。しかしユダヤ人たちだけは、聖書の約束の地が売りに出されたと聞き、売地を買って、開拓し始めました。

多くの犠牲はありましたが、ユダヤ人が木を植えるとすくすく育ち、土地は回復して行きました。復活した途端アラブ諸国が来て、イギリスが植民地として来たのです。

「国々から集められて」とは、ユダヤ人たちが長いあいだ世界に離散していたことを表しています。そして、家畜と財産を所有した民とあるように、ロシアはイスラエルが持っている「財産」を獲物として狙って攻めてくると書いています。

ロシアは、表面上は政治的な理由で連合軍と戦争を起こすかもしれません。それは、本当の理由ではないことが聖書に2600年前に書かれています。神はご存知です。でも、そもそも廃墟だったイスラエルにロシアが目の色変えて戦争するくらい重要なものがあるのでしょうか?

あります。それは、海底に眠る資源です。

イスラエルの産業といえば、高度な技術力を背景としたハイテク・情報通信分野が有名です。基本的には輸出が中心の産業構造です。

1948年の建国以来、イスラエルを悩ましてきたのは、エネルギー資源を輸入に依存してきたことです。

イスラエルと近隣のアラブ諸国、特にイランによる長年の政治紛争は、石油資源をめぐる対立の歴史でもあったのです。

しかし最近、なんとイスラエルでは1999年くらいからガス田が発見されており、2009年からは大型の天然ガス田が発見されています。おそらく資源とは天然ガスだと予想できます。

2009年、ハイファから約80キロ沖の地中海で「タマル(Tamar)」という名の天然ガス田が発見されました。専門家によれば、20~30年にわたってイスラエル国内の天然ガス需要を満たせる規模だといいます。

2010年には、ハイファの沖合47キロに、タマルの倍近い「レビヤタン(リバイアサン)(Leviathan)」という名のガス田を掘り当てました。「リバイアサン」は、少なくとも16兆立方フィート(4500億立方メートル)の天然ガスを含有しています。

これだけでイスラエルの必要とする100年分を供給できます

これは、イスラエルにとって、歴史的な転換期です。大半が非友好的な中東の産油国に囲まれたエネルギーの乏しい国ではなく、自立した燃料産出国としての未来を手に入れようとしているのです。逆に、複数の隣国に燃料を輸出、供給する可能性が高く、経済においても中東の中心となることが予想されます。

どうでしょう。個人でいえば、いきなり、宝くじが当たっていて億万長者になるようなものです。100年は遊んで暮らせる額です。

ここに目をつけるのが、ロシアだということです。いや、むしろもう目を付けています。

2013年にはプーチン大統領がイスラエルに80人の家来を連れて、このガス田のパートナーになりますと言いにきました。ネタニヤフ首相は考えておくと言い、結局オーストラリアがパートナーになりました。

どの国もそうですが、世界の資源をどれだけ握っているかが国の未来を決めるといっても過言ではありません。有名なヨーロッパのサッカーチームを中東の大金持ちが買って、お金にものを言わせ有名選手を買いまくって、チームを強化した話は最近の話です。なぜ、中東はリッチなのか?それは、油田やガス田という資源です。

今の世の中はエネルギーがないと生活できない世界です。車屋飛行機は、ガソリンや天然ガスが必要です。暖房なんかもそうですね。ストーブはガスか灯油、電気であっても、電気の元は化石燃料です。コンピューターや家電は電気で動きます。

ロシアの狙いも、世界のエネルギーを共有する側に立つことです。そのためには中東で権力を増すことは必須で、なんとしてもイスラエルを手に入れたいのです。簡単な話です。

なぜ、領土問題は簡単に解決ないのか?海底に眠る資源があるからです。日本人もなんとなく理解できますよね。
尖閣諸島、北方領土、竹島。結局、お金と権力の拡大です。

じゃあ、いきなり戦争となると、話は別です。戦争するきっかけ、大義名分が必要なのはもちろん、まずロシアはイスラエルからちょっと遠いので戦争するためには経由地が必要です。航空便では武器は送れないからです。なので、もってこいなのがイスラエルのすぐ近くのイランです。なので、ロシアは計画的にイスラム諸国と接触しています。実際プーチン大統領はイスラム諸国と仲良しです。

1.1967年 6日戦争(第三次中東戦争)で勝利したイスラエル。アラブ諸国が負けそうになった時に、ロシアは援軍を送ろうとしましたが、その時にアメリカが止めました。
2.2001年 プーチンがイランの大統領を迎えて、軍事協定、原爆協定を結びました。歴史初です。2016年にはイランがロシアにいつでも私たちの飛行場を使ってもいいと言いました。
3.2003年 イスラムカンファレンスがマレーシアでありましたが、プーチンがスピーカーでした。→イスラム諸国を手に入れようとしていることがわかります。
4.トルコ、エジプト、パレスチナ、ハマスのリーダーをモスクワに招きます。
5.2016年 トルコがロシアの飛行機を攻撃したましたが、会談し、仲良くなります。
6.2016年10月5日 ロシア国防総省、シリアのトルスースを49年の契約します。これで自由に港を使えるようになりました。
7.ロシア原子力軍艦、潜水艦をシリアに置いています。今→そこにマゴグが陣を敷きました。

中東の覇権とイスラエルの資源、これがロシアの狙いです。 実は、ロシアだけではなく、このことが起こることを許される神様にも狙いがあります。 

②神の狙い(エゼキエル書38:16)

 それは、世界中がイスラエルの神を知るためです。 

おまえはわたしの民イスラエルを攻めに上り、地をおおう雲のようになる。終わりの日に、そのことは起こる。ゴグよ、わたしはおまえに、わたしの地を攻めさせる。それは、わたしがおまえを使って、国々の目の前にわたしが聖であることを示し、彼らがわたしを知るためだ。

聖書(エゼキエル書38:16)


「攻めさせる」ということは、神がこの状況を許されるということです。

神である主はこう言う。おまえは、わたしが昔、わたしのしもべであるイスラエルの預言者たちを通して語った、まさにその者ではないか。この預言者たちは長年にわたり、わたしがおまえに彼らを攻めさせると預言していたのだ。』

聖書(エゼキエル書38:17)

イスラエルは神の栄光を証しするために神のよって建国された国です。神の賜物と召命は旧約聖書から現代まで変わりません。これが、イスラエルの役割でもあります。

どうやって、国々が神を知るのでしょう?イスラエルが劇的に勝利し、その様子をインターネット、テクノロジー、衛星で世界中が見るのです。この戦争がどのような結末になるのかは、次回以降のメッセージでお話しします。

まとめ

なぜ、ロシアがイスラエルを攻めるのか?
 一言でいうと、ロシアはイスラエルの資源を手に入れたいからです。 

①ロシアの狙い(エゼキエル書38:12-13)
2009年以降、イスラエルの海で大きな天然ガス田が発見されています。イスラエルを手に入れれば、資源と中東での圧倒的な覇権が手に入るのです。ロシアの狙いの上をいくのが、神様です。

②神の狙い(エゼキエル書38:16)
世界中がイスラエルの神を知るためです。

次回もエゼキエル戦争を取り上げます。次回は、いつ、ロシアがイスラエルを攻めるのか?について説明します。
読んでくださってありがとうございました!

このメッセージはYoutubeでもご視聴いただけます。↓↓↓

参考資料:イスラエルセミナー基礎編/オメガミニストリーズ・オメガバイブルスタディー 使用画像元: Pixabay, Unsplash ・ホワイトハウス(バーレーンのザイマン外相、ネタニヤフ首相、トランプ大統領、UAEのザイード外相) ・Expulsión_judíos.svg: Ecelanderivative work: ecelan (talk) – Expulsión_judíos.svg, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index… ・Tim.Reckmann – File:Dubai_skyline_2015.jpg, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index… ・Kremlin.ru, CC 表示 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index…

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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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