はじめに
今日は、大患難時代中間期に起こる10の出来事について説明します。「黙示録って難しいなあ~」と思う原因の一つは、全体像がつかめてないことにあります。一つ一つの細かい出来事を学ぶのも大切ですが、あまりにも難しく、学んでいるその時は興味津々で楽しいのですが、ある程度学ぶと「あれ、結局なんだったっけ?」と頭が余計ごちゃごちゃになることもありますよね。私がそうでした。
なので、私のブログではできるだけ全体像を掴んでもらい、細かいところは「なんとなく」で流してもらうだけでOKです。一番、掴んで欲しい大きな枠組みは大患難時代が7年であって、前半の3年半、後半の3年半にわかれている。これだけです。その枠の中に、例えば前半に封印の裁きとか、144000人の伝道師の出現とか時系列順に入れるだけで、ある程度全体像が掴めるからです。
このブログを読むと、中間期に起こる10の出来事が整理できるので、「後半の3年半がいつ始まるのか」というサインがわかるようになります。
最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。
大患難時代後半が始まるサイン
「後半の3年半がいつ始まるのか」というサインは何なのか?それは、中間期に起こる10の出来事です。
解釈によっても分かれるのですが、一応、時系列順に並べてみました。
①二人の証人の死と復活(黙示録11:1-12)
②エルサレムの地震(黙示録11:13)
③ユダヤ人の迫害と避難(黙示録12:1-6)
④反キリストの死と復活(黙示録13:3-5)
⑤世界統一宗教の崩壊(黙示録17:16-18)
⑥7年の平和契約の破棄(ダニエル9:27)
⑦キリスト聖所に立つ(2テサロニケ2:4)
⑧偽預言者の出現(黙示録13:11-15)
⑨3人の王の死(ダニエル7:8, 20, 24)
⑩反キリストの刻印システム開始(黙示録13:16-18)
では、一つずつ簡単に解説します。
①二人の証人の死と復活(黙示録11:1-12)
2人の証人とは、大患難時代の前半に、エルサレムで活動する預言者のことです。まず、反キリストが2人の証人を殺します。
二人が証言を終えると、底知れぬ所から上って来る獣が、彼らと戦って勝ち、彼らを殺してしまう。
聖書(黙示録11:7)
しかし、2人の証人は神の力で復活します。
しかし、三日半の後、いのちの息が神から出て二人のうちに入り、彼らは自分たちの足で立った。見ていた者たちは大きな恐怖に襲われた。
聖書(黙示録11:11)
②エルサレムの地震(黙示録11:13)
その後、エルサレムに大地震が起こります。
そのとき、大きな地震が起こって、都の十分の一が倒れた。この地震のために七千人が死んだ。残った者たちは恐れを抱き、天の神に栄光を帰した。
聖書(黙示録11:13)
この①と②は、次の記事で詳しく解説しています。
【聖書の終末預言㊴】大患難時代52人の証人「反キリストに殺されるが三日半で〇〇する 」(黙示録11:1-12、ゼカリヤ4:12-14)
③ユダヤ人の迫害と避難(黙示録12:1-6)
反キリストの独裁が強まるので、ユダヤ人たちは、荒野に逃げます。荒野とはヨルダンのペトラだと考えられます。
この3は、次の動画で詳しく解説しています。
【聖書の終末預言㊶】大患難時代7荒野へ逃げるユダヤ人「ヨルダンのペトラに逃げこむユダヤ人たち 」(黙示録12:1-6、マタイ24:15-16)
④反キリストの死と復活(黙示録13:3-5)
誰も殺すことが出来なかった二人の証人を殺し、死んで生き返った反キリストを、世界が神のように崇めて従い、ついに世界を一つの国とする独裁者となります。
3 その頭のうちの一つは打たれて死んだと思われたが、その致命的な傷は治った。全地は驚いてその獣に従い、
聖書(黙示録13:3-4)
4 竜を拝んだ。竜が獣に権威を与えたからである。また人々は獣も拝んで言った。「だれがこの獣に比べられるだろうか。だれがこれと戦うことができるだろうか。」
この④は、次の動画で詳しく解説しています。
【聖書の終末預言18】反キリストは何をするのか?「666のマイクロチップにより物が買えなくなる」(黙示録13:1-2)
⑤世界統一宗教の崩壊(黙示録17:16-18)
反キリストは、大バビロンという都市によって、政治・経済・宗教を一つにしましたが、今度は、その大バビロンの宗教部分を破壊し、自分が神になります。
16 あなたが見た十本の角と獣は、やがて淫婦を憎み、はぎ取って裸にし、その肉を食らって火で焼き尽くすことになります。
聖書(黙示録17:16-18)
17 それは、神のことばが成る時まで、神はみこころが実現するように王たちの心を動かし、彼らが一つ思いとなって、自分たちの支配権を獣に委ねるようにされたからです。
18 あなたが見たあの女は、地の王たちを支配する大きな都のことです。」
淫婦とは、大バビロンのことです。「憎み、はぎ取って裸にし、その肉を食らって火で焼き尽くす」とは、10人の王と
反キリストが、世界的な権力を得た後に、用無しになった大バビロンを破壊するいうことです。なぜ、反キリストが大バビロンを憎むのでしょうか?それは、どんな宗教も、自分以外の何かを拝んでおり、それが気に入らないからです。
反キリストは、自分が神となるのです。
この⑤は、次の動画で詳しく解説しています。
【聖書の終末預言㊱】 大患難時代2大バビロン復興「世界政府、世界宗教、世界経済」(黙示録17章)
⑥7年の平和契約の破棄(ダニエル9:27)
彼は一週の間、多くの者と堅い契約を結び、半週の間、いけにえとささげ物をやめさせる。忌まわしいものの翼の上に、荒らす者が現れる。そしてついには、定められた破滅が、荒らす者の上に降りかかる。」
聖書(ダニエル9:27)
世界統一宗教の崩壊は、ユダヤ教にも悲劇が訪れます。大患難時代の前半3年半で、反キリストの天才的手腕によって、ユダヤ教徒イスラム教の間に和解を起こし、エルサレム問題を解決していました。これを7年間の平和契約と言い、具体的には、エルサレムに第三神殿が建ちます。
⑦反キリスト聖所に立つ(2テサロニケ2:4)
イスラエルとの平和契約を破棄して、自分がその第3神殿に座ります。不法の者は、すべて神と呼ばれるもの、礼拝されるものに対抗して自分を高く上げ、ついには自分こそ神であると宣言して、神の宮に座ることになります。
聖書(2テサロニケ 2:4)
彼は、世界中の人々に自分への礼拝を要求します。最初の3年半は世界統一宗教を進め、最後の3年半は自分が神になります。もちろん、これに反対するものは、迫害され、殺されます。
この⑥と⑦は、次の動画で詳しく解説しています。
【聖書の終末預言18】反キリストは何をするのか?「666のマイクロチップにより物が買えなくなる」(黙示録13:1-2)
⑧偽預言者の出現(黙示録13:11-15)
反キリストとタッグを組む、偽預言者が現れます。
11 また私は、別の獣が地から上って来るのを見た。それは、子羊の角に似た二本の角を持ち、竜が語るように語っていた。
聖書(黙示録13:11-12)
12 この獣は、最初の獣が持っていたすべての権威を、その獣の前で働かせた。また、地と地に住む者たちに、致命的な傷が治った最初の獣を拝ませた。
「もう一匹の獣」が、偽預言者のことで、「偽の聖霊」とも呼ばれます。よく、サタン、反キリストとこの偽預言者で、偽の三位一体と言われます。偽預言者の特徴は、反キリストが「海から」上って来ていた(黙示録13:1) のに対し、偽預言者は「地から」上って来ます。偽預言者には「小羊のような二本の角」があるので、イエス・キリス卜の愛を思わせるような存在であります。「最初の獣を拝ませた」とあるので、真の聖霊が人々にイエス・キリストを啓示するように、偽預言者が人々を反キリストに導きます。13節以降のように奇跡を起こし、信じないものを迫害します。
13 また、大きなしるしを行い、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。
聖書(黙示録13:13-15)
14 また、この獣は、あの獣の前で行うことが許されたしるしによって、地に住む者たちを惑わし、剣の傷を受けながらも生き返ったあの獣の像を造るように、地に住む者たちに命じた。
15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、獣の像がものを言うことさえできるようにし、また、その像を拝まない者たちをみな殺すようにした。
⑨3人の王の死(ダニエル7:8, 20, 24)
反キリストが、世の終わりで反キリストとともに世界を治める「十人の王」のうち、自分に逆らう3人を殺します。
8 私がその角を注意深く見ていると、なんと、その間から、もう一本の小さな角が出て来て、その角のために、初めの角のうち三本が引き抜かれた。よく見ると、この角には人間の目のような目があり、大言壮語する口があった。
聖書(ダニエル7:8、20、24)
20 その頭には十本の角があり、もう一本の角が出て来て、そのために三本の角が抜け落ちた。その角には目があり、大言壮語する口があった。その角はほかの角よりも大きく見えた。
24 十本の角は、この国から立つ十人の王。彼らの後に、もう一人の王が立つ。彼は先の者たちと異なり、三人の王を打ち倒す。
8節:「もう一本の小さな角」は、反キリストのこと。
20節:「十本の角」は、終末に世界を支配する「十人の王」のこと。
24節:「もうひとりの王」:反キリストのこと。
⑩反キリストの刻印システム開始(黙示録13:16-18)
第三神殿に立ったら、今度は、世界を独裁的に管理するシステムを使い始めます。
16 また獣は、すべての者に、すなわち、小さい者にも大きい者にも、富んでいる者にも貧しい者にも、自由人にも奴隷にも、その右の手あるいは額に刻印を受けさせた。
聖書(黙示録13:16-18)
17 また、その刻印を持っている者以外は、だれも物を売り買いできないようにした。刻印とは、あの獣の名、またはその名が表す数字である。
18 ここに、知恵が必要である。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。それは人間を表す数字であるから。その数字は六百六十六である。
反キリストの名前、または名前を換算した数字「666」の刻印を受けなければ、経済活動をできなくするのです。「刻印」とは何でしょうか?現代のテクノロジーで1番考えやすいのが、「人間に移植可能なコンピューター・チップ」だと考えられています。
この⑩は、次の動画で詳しく解説しています。
【聖書の終末預言18】反キリストは何をするのか?「666のマイクロチップにより物が買えなくなる」(黙示録13:1-2)
まとめ
まとめましょう。「後半の3年半がいつ始まるのか」というサインは何なのか?それは、中間期に起こる10の出来事です。解釈によっても分かれるのですが、一応、時系列順に並べてみました。
①二人の証人の死と復活(黙示録11:1-12)
②エルサレムの地震(黙示録11:13)
③ユダヤ人の迫害と避難(黙示録12:1-6)
④反キリストの死と復活(黙示録13:3-5)
⑤世界統一宗教の崩壊(黙示録17:16-18)
⑥7年の平和契約の破棄(ダニエル9:27)
⑦反キリスト聖所に立つ(2テサロニケ2:4)
⑧偽預言者の出現(黙示録13:11-15)
⑨3人の王の死(ダニエル7:8, 20, 24)
⑩反キリストの刻印システム開始(黙示録13:16-18)
これらの順番は少し前後するかもしれません。しかし、大事なことはこれらのことは、大患難時代の後半が始まる直前、つまり中期に起こるということです。次回は、大患難時代の後半に起こる「7つの鉢の裁き」について説明します。いよいよ、世の終わりの最後のカウントダウンです。
読んでいただきありがとうございます。このメッセージはYoutubeでもご視聴いただけます。
参考資料:黙示録セミナー終末編 /オメガミニストリーズ•オメガバイブルスタディー、ハーベストタイムミニストリーズ/メッセージステーション 使用画像元: Pixabay, Unsplash