【聖書の終末預言56】新しいエルサレム13の特徴前半「人生のゴール:どこを目指して生きていますか?」(黙示録21:9-27)

この記事は約12分で読めます。

はじめに

今日は、「新しいエルサレム」の特徴の前半について説明します。

あなたの人生のゴール、最終地点はどこですか?

良い仕事につく。お金持ちになる。成功する。結婚して幸せな家庭を持つ。
人々と社会に貢献する。

これからは実際は通過点であってゴールではありません。
これらのことを達成しても、私たちの人生は終わらないのです。

聖書を見ると、特に、黙示録には、私たちの人生のゴール地点が明記されています。

ちょっと、整理しましょう。

  • 現在、私たちは世の終わりに向かっています。
  • やがて、7年の大患難時代に突入します。
  • その前に私たちは携挙されているかもしれません。
  • 7年が終わり、神の子キリストが再臨されます。
  • 再臨後は、千年王国があって、新天新地が誕生します。

そして、今日の新天新地の中心、新しいエルサレムという都に住むのです。

分厚い聖書に書かれていることは、ここまでです。

と言うことは、聖書に書かれていることで、私たちが目指すゴールというか、最終地点が新しいエルサレムなのです。
そこに神とともに永遠に住むのです。
いわゆる、天国と言ってもいいでしょう。

今の段階で、新しいエルサレムに神とともに永遠に住むと聞いて、皆さんはどう思ったでしょうか?
正直あまりピンとこないのではないでしょうか?

ゴールをイメージしてもワクワク感とか、いますぐ行きたい!と言う思いが少ないなら、「天国に対する理解」の中で何かが抜けている可能性があります。
ゴールのないマラソンや、ゴールのない受験勉強は私ならしたくありません。

この記事を見ると、人生のゴール新しいエルサレムの特徴を知ることが出来ます。
人生のゴールがわかれば、今の人生がより意味のあるものに変わり、どう生きるか原動力になります。

最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。

A. 前半9の特徴(全13)

①小羊の妻である花嫁(9節)

また、最後の七つの災害で満ちた、あの七つの鉢を持っていた七人の御使いの一人がやって来て、私に語りかけた。「ここに来なさい。あなたに子羊の妻である花嫁を見せましょう。」

聖書(黙示録21:9)

7つの鉢を持っていた御使いのひとりとは、7つの鉢の裁きを天から地上に注いだ天使の一人ですね。

7つの鉢の裁きは、今日の新天新地よりも前、再臨のさらに前、世の終わりの大患難時代の後半3年半の史上最もひどい災害です。
内容は過去の動画で説明しています。

その天使が、 新しいエルサレムのことを「小羊の妻である花嫁」 と言いました。

小羊とはイエス・キリスト。

聖書には、イスラエルと教会がそれぞれ神の花嫁、キリストの花嫁として出てきます。

なぜ、神と信者の関係が夫婦として表されているかというと、親密さを表すためです。

夫婦が一体となるように、私たちもやがて、神と一体になるくらい親密な関係になるということです。

わかりやすい表現で言えば、家族として一緒に住むということです。

②天から下って来る(10節)

そして、御使いは御霊によって私を大きな高い山に連れて行き、聖なる都エルサレムが神のみもとから、天から降って来るのを見せた。

聖書(黙示録21:10)

黙示録21:2でも同じ箇所がありました。

私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとから、天から降って来るのを見た。

聖書(黙示録21:2)

これは、同じことを、再記述しただけです。
2回起こるわけではありません。

天から下って来るの詳しい意味は、前回、前々回の動画をご覧ください。

③神の栄光がある(11節)

都には神の栄光があった。その輝きは最高の宝石に似ていて、透き通った碧玉のようであった。

聖書(黙示録21:11)

神の栄光とは、神の臨在を表します。

神の臨在とは、神がそこに居られるということです。

旧約時代には、幕屋と神殿に神の栄光が宿りました。
神が、イスラエルの民とともに居られたということです。

新約時代には、イエス・キリストの内に、そして聖霊の内住によって、キリストを信じる私たちの内側に神様の栄光が宿りました。

最終的には、聖なる都エルサレムに神の栄光が宿ることになります。

神の栄光を見たヨハネは、宝石によって、その輝きを伝えようとしました。
一言で言うなら今まで見た中で最高に美しいと言うことです。

④城壁と12の門がある(12~13節)

12 都には、大きな高い城壁があり、十二の門があった。門の上には十二人の御使いがいた。また、名前が刻まれていたが、それはイスラエルの子らの十二部族の名前であった。
13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。

聖書(黙示録21:12-13)

新しいエルサレムは、高い城壁で囲まれています。

城壁は、二つのことを意味します。

  • 一つ目は、この都の中に住むものへの神の守りです。
  • 二つ目は、資格のない者はこの都に入れないことです。

城壁には12の門があり、それぞれ門を守る天使が12人います。

12の門には、イスラエルの12部族の名前が記されています。

門は救いに至る道を表すことから、ここから、イスラエルの民に対する神の特別な選びがあることがわかります。

救いはユダヤ人から出る…

聖書(ヨハネ4:22前半)

と書いています。
これは次のポイントと対比するとわかりやすいです。

⑤城壁に12の土台石がある(14節)

都の城壁には十二の土台石があり、それには、子羊の十二使徒の、十二の名が刻まれていた。

聖書(黙示録21:14)

これは④の12の門と対比するとわかりやすいです。

12の門には、イスラエルの12部族の名前が記されていましたが、
12の土台石には、12使徒の名前が記されています。

救いがユダヤ人から開かれましたが、教会は、使徒と預言者という土台の上に建てられました。

使徒たちや預言者たちという土台の上に建てられていて、キリスト・イエスご自身がその要の石です。

聖書(エペソ書2:20)

新天新地の新しいエルサレムでは、旧約・新約からの流れがあることがわかります。

⑥めちゃくちゃ広い(15~17節)

15 また、私に語りかけた御使いは、都とその門と城壁を測るために金の測り竿を持っていた。
16 都は四角形で、長さと幅は同じである。御使いが都をその竿で測ると、一万二千スタディオンあった。長さも幅も高さも同じである。
17 また城壁を測ると、百四十四ペキスあった。これは人間の尺度であるが、御使いの尺度も同じであった。

聖書(黙示録21:15-17)

広さは、長さも幅も同じ正方形ですが、城壁の高さも同じであるので、長さも幅も高さも全く同じ立方体の形をしていることがわかります。

1辺の長さは、1万2,000スタディオン。これは2,200キロメートル以上です。

これは馬鹿でかいです。
東京から中国の北京までの距離が2100キロメートルです。

面積で言うと、世界面積7位のインドより大きくて、6位のオーストラリアより小さいくらいです。

なぜ、こんな大きい必要があるかというと、あらゆる時代の聖徒たちが復活して住むのに十分なスペースが必要だからです。

⑦材質は純金と宝石(18~21節)

18 都の城壁は碧玉で造られ、都は透き通ったガラスに似た純金でできていた。
19 都の城壁の土台石はあらゆる宝石で飾られていた。第一の土台石は碧玉、第二はサファイア、第三はめのう、第四はエメラルド、
20 第五は赤縞めのう、第六は赤めのう、第七は貴かんらん石、第八は緑柱石、第九はトパーズ、第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。
21 十二の門は十二の真珠であり、どの門もそれぞれ一つの真珠からできていた。都の大通りは純金で、透明なガラスのようであった。

聖書(黙示録21:18-21)

城壁は碧玉でできています。
碧玉はジャスパーと言う宝石の一種です。

宝石でできた城壁を持つ都市は歴史上なかったのではないでしょうか。
それどこか、 城壁の土台石は、12種類の宝石で飾られています。

見るだけで、びっくりする今まで見たことのない世界遺産となるでしょう。

驚くのは、その次です。
都は純金で出来ていると書いています。

しかも、透明に近い純金。
私たちには見たこともない新しい材質であると思われます。

12の門は、12の真珠で出来ています。

真珠は、ユダヤ人にとってはきよいものとは思われていません。
モーセの律法の食物規定で、「汚れたもの」とされている貝から取れるからです。

9 水の中にいるすべてのもののうちで次のものを、あなたがたは食べてもよい。ひれと鱗のあるものはすべて食べてもよい。
10 ひれや鱗のないものはすべて、食べてはならない。それは、あなたがたには汚れたものである。

聖書(申命記14:9-10)

ではなぜ、門はわざわざ真珠でできているのでしょうか?
真珠が異邦人を象徴しているからです。

45 天の御国はまた、良い真珠を探している商人のようなものです。
46 高価な真珠を一つ見つけた商人は、行って、持っていた物すべてを売り払い、それを買います。

聖書(マタイ13:45-46)

この箇所の真珠は異邦人、商人はイエス・キリストであるという解釈があります。

⑧神殿、太陽、夜がない(22~26節)

私は、この都の中に神殿を見なかった。全能の神である主と子羊が、都の神殿だからである。

聖書(黙示録21:22)

神殿は無くなります。
千年王国時代の第4神殿もないと言うことです。

そもそも、神殿の必要性がなくなるのです。

なぜ?
神殿とはそもそも、神様の臨在を象徴する建物です。
しかし、本物の神さまがそこに臨在しているので、神殿はいらないです。
神に会うために特定の場所に行く必要がなくなると言うことです。

太陽と月もなくなります。

23 都は、これを照らす太陽も月も必要としない。神の栄光が都を照らし、子羊が都の明かりだからである。
24 諸国の民は都の光によって歩み、地の王たちは自分たちの栄光を都に携えて来る。

聖書(黙示録21:23-24)

キリストの栄光が輝いているので、太陽は要りません。
「諸国の民」とは、異邦人を指す言葉で、異邦人たち、地の王たちは、この光に導かれて生活をするようになります。

キリストの栄光が輝いているので、闇は存在しなくなります。
つまり、夜はきません。

25 都の門は一日中、決して閉じられない。そこには夜がないからである。
26 こうして人々は、諸国の民の栄光と誉れを都に携えて来ることになる。

不眠症になりそうですが、遮光カーテンは新しいニトリに売っているはずです。冗談です。
栄光の体に変えられた聖徒たちは、眠る必要がなくなります。

他にも海もなくなります。 黙示録21:1を参照してください。

⑨聖徒たちだけが入れる(25~27節)

しかし、すべての汚れたもの、また忌まわしいことや偽りを行う者は、決して都に入れない。入ることができるのは、子羊のいのちの書に記されている者たちだけである。

聖書(黙示録21:27)

門をくぐって都に入れるのは、「小羊のいのちの書」にその名が書かれた者だけです。
入れない人は、第2の死によって「火の池」に閉じ込められています。

B.で、何が大切なの?

 →「神と永遠に住む」場所だということ 

天から降るとか、門とか土台とか、宝石とか言われても、あまり興味がわきません。
おそらくここは、実際に住んでみて、目で見ると感動するのでしょう。

北海道には美しく壮大な自然があります。
見ているだけで、心にグッとくる美しさがあります。

新しいエルサレムも、神の創造物の中でも最も価値のある美しい素材で造られており、今までにないくらい感動するのでしょう。

しかし、もっと大切なメッセージは、「神と永遠に住む場所」だと言うことです。

どんなに素晴らしいところに住んだとしても、ひとりぼっちなら感動を共有できません。
一人でいることが好きな人、一人旅が好きな人もいるでしょう。

でも、旅の思い出を友達に話したり、旅行先でSNSで共有したりしていませんか?
本当にひとりぼっちなら、どんなに素晴らしいところに住んでも、最初は新鮮でも、やがて孤独になります。

新しいエルサレムは宝石に満ちた素晴らしいところです。

しかし、大切なのは、そこに誰と一緒に住むのか?ということなのです。

私たちは、「神と永遠に住む」のです。もちろん、神を信じた人々と一緒に住む楽しさもあります。

ただ、今日は、「神と永遠に住む」ことに焦点を当てましょう。
ここにワクワク感や期待感がなければ、今の自分と神様との関係を見つめる必要があります。

ワクワク感がないのに結婚するのはとても辛いことです。
本来、結婚は、好きな人とずっと暮らすことを期待して、ワクワク感を持ってします。
好きなアイドルと結婚して一緒に住むことが可能なら、ドキドキ、ワクワクしませんか?

もちろん、独身の方だけドキドキしてください。

「ついに、神様と一緒に永遠に住めるんだ!」という感覚は、私たちの神様への愛に比例します。

神様がどういうお方かを知っているかも関係します。
頭だけの理解だけでなく、体験しているか?

ただ、教会にお勤めに行って、聖書をお勉強して、宗教的にお祈りする。

でも、心は熱くない。

地獄には行きたくない。だから、天国に行くために、一応信じておく。

「神様と永遠に住む?」ちょっと、よくわからないな。

もちろん、私たちの限られた知性や感情に流されるのもよくありません。
誰もが、わからない中で、信じたという経緯があるからです。

再臨のキリストを見て初めて、千年王国で新しいエルサレムに着いて初めて、心が燃える。熱くなる。神への愛がほとばしる。
そうなると思います。

しかし、今日、「神と永遠に住む」とはどういうことなのか?
自分の心に聞いてみてはいかがでしょうか?

実は、これが聖書に流れる一貫したメッセージでもあり、現代を生きるクリスチャンにとって最も大切な価値観でもあるからです。

まとめ

まとめましょう。

  • A.前半9の特徴(全13)
    ①小羊の妻である花嫁(9節)
    ②天から下って来る(10節)
    ③神の栄光がある(11節)
    ④城壁と12の門がある(12~13節)
    ⑤城壁の12の土台石がある(14節)
    ⑥めちゃくちゃ広い(15~17節)
    ⑦材質は純金と宝石(18~21節)
    ⑧神殿、太陽、夜がない(22~26節)
    ⑨聖徒たちだけが入れる(25~27節)
  • B.で、何が大切なの?
    →「神と永遠に住む」場所だということ

次回は、「新しいエルサレム」の特徴後半についてお話しします。
ご視聴ありがとうございました。

参考資料:黙示録セミナー終末編/オメガミニストリーズ・オメガバイブルスタディー/ハーベストタイムミニストリーズ/メッセージステーション

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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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