今日は「クリスチャンってヨーロッパの宗教でしょ?」
という疑問について、聖書にどのように書かれているのか説明していきます。
このクリスチャンQ&Aシリーズでは、クリスチャンに関わる素朴な疑問から、
少しディープな問題、普段はなかなか聞きにくい内容…等について、
洗礼を受けて数カ月の筆者みずきが、ゆうき牧師に質問をしていき
聖書をもとにわかりやすく解説していくシリーズとなっています。
この記事の内容はYouTubeでも話しているので、よかったらYouTubeも見てくださいね!
取り上げて欲しい疑問や話題があれば、ぜひYouTube動画のコメントでリクエストをお願いします。
キリスト教=ヨーロッパのイメージ
今回も2021年に洗礼を受けたばかりのみずきさんと一緒に考えていきたいと思います、よろしくお願いします。
どうでしょう?キリスト教ってヨーロッパの宗教のイメージありません?
凄くありました!
なぜかというと、西洋美術の影響が大きいのかなって思います。
日本の美術館でも西洋美術展は、よくやっていると思うんですけど。
そういうのを見にいくと、説明文に『イエス・キリストの~』とか『天使の~』とか、
聖書にあるノアの箱舟の出来事が描かれているとか。
私もノンクリスチャンの時から、美術館で西洋美術を見るのが好きだったんです。
綺麗ですよね、魅力的だし。文化、芸術として素晴らしいなって思っています。
本当に一流の巨匠が描いてるもんね。技法もすごいと思うし。当時のトップでしょう。
大きさ、スケールもすごいよね。
美術的な価値っていうのがすごく高いと思うし、
それで日本人が一番最初にキリスト教に触れるのってもしかして絵画かもしれないなって。
あとステンドグラスとか。だからヨーロッパのものって思いがちなのかもしれません。
そうだよね。あとよく聞くのが、結構おじいちゃんおばあちゃんとかに
「俺はヨーロッパの宗教は信じない」
「なんで日本人なのに、ヨーロッパの神を信じないといけないんだ?」
と言われることが多いようですね。
キリストはヨーロッパの神?日本人には無関係なの?
聖書は何と言っているのか?まず結論を言うと、
どちらかと言うと東洋の「道」の感覚に近いということです。
「道」ってなんのことか、説明していきます。多分日本人がよく分かるところだと思います。
まず聖書の舞台ってイスラエルっていう国ですが、イスラエルはどこにあるか知ってますか?
中東ですよね?
そうです中東です。ヨーロッパじゃないですよ、中東って。
ヨーロッパのイメージがやっぱり強いのは西洋の美術、
つまりローマ帝国で広がったカトリック教会の影響なんですよね。
聖書のルーツは、イスラエルのユダヤ教の方が近いので
聖書をしっかり学ぶにはキリスト教学ぶのもいいんだけど
ユダヤ人、ユダヤ教が何と言っているのか?というのを知ることは必要不可欠です。
私が以前持っていたイメージは、カトリックの影響を強く受けていたんですね。
中東っていうのは、アジアに近いです。
何で誤解するのかというと、単純に皆さん聖書をまず読んだことがないから、イメージで話しています。
クリスチャンの方でも、カトリックとかプロテスタントのイメージを持ってると思いますが、
この雰囲気に慣れてる人は、是非イスラエルに旅行へ行った時にユダヤ教の会堂に入ってみてください。
そうしたら旧約聖書の巻物とかを見れるところもあります、あれがルーツです。
ルーツはヨーロッパじゃないです。
聖書のルーツはヨーロッパではない
元々、人々はクリスチャンのことを「この道の者」って呼んでいます。
ダマスコの諸会堂宛ての手紙を求めた。それは、この道の者であれば男でも女でも見つけ出し、縛り上げてエルサレムに引いて来るためであった。
使徒の働き 9章2節
「この道の者」が迫害されてるんですけども、「この道の者」「道」
アントニオ猪木が引退した時に「道」って言ったの知ってる?
知らないです!
「道」っていう詩を自分で作って読み上げたんだよね。
『この道を行けば、どうなるものか』って。
「道」って、日本人の感覚として分かるでしょ。なんでわかると思う?
剣道や柔道…武道からですかね?
そうだね。一番は「武士道」から来る。聞いたことある?
武士道…武士の信念を貫く、みたいな?
精神っていうか、スピリットみたいな感じですかね?
聖書と武士道の関係
『武士道』という、新渡戸稲造が書いた本があります。昔の5000円札の人です。この本は英語で書かれています。
外国の人は、日本人の「何で人に優しくするのか」「礼儀正しさはどこからくる?」と疑問に思うんですよね。聖書のルーツがないから、聖書からじゃない。ではなぜ日本人がこういう国民性を持っているのか?
外国人に英語で「それは武士道の精神から来てるんだよ」って新渡戸稲造は書いています。
それで海外の方って、武士が好きなんですね~!
ただ、新渡戸稲造はクリスチャンです!
えー!そうだったんですか!
しかも新渡戸稲造は、クラーク博士の影響のもとで、今の北海道大学
つまり、札幌農学校の学生時代にクリスチャンになりました。凄くない?
凄いです!北大すぐそこにありますね。
クリスチャンの精神が、実は日本人の武士道の元になってるってことですよね、結局。
もちろん日本の文化を新渡戸稲造は伝えたんだけど、
彼はクリスチャンだから、多分それを聖書的な価値観として矛盾してないよって
いうことを伝えたと思うんです。
聖書の中でも、次のようなことが出てきます。
イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。
ヨハネの福音書 14章6節
イエス・キリストは「わたしが道だ」と言っている
イエス・キリストは「わたしが道だ」といいました。
私を通して、という意味もあるんだけど、私が人間の全ての価値観、人生の道に
繋がるよっていう意味でもあります。
なので、キリスト教は西洋のイメージがあるんだけどもルーツは全然違うんですよ。
クリスチャンは人生の「道」を神に信頼して歩む人で、中東とかアジアに近い感覚がある。
私たち日本人が一番、その感覚がよく分かるかもしれないというのは、
聖書が語ってくれていることです。
まとめ
Q「キリスト教ってヨーロッパの宗教なんじゃないの?」
A「ルーツは中東のユダヤ。そしてクリスチャンの生き方、価値観は『道』に近い」
西洋美術やカトリックの影響で、キリスト教=ヨーロッパの宗教というイメージが強いですが、
元々のルーツは中東のユダヤから来ているものであって、それは日本人にも実は遠くありません。
理解しやすいものがあるということです。
「武士道」という本は新渡戸稲造が書いた本ですが、実は新渡戸稲造はクリスチャンでした。
クリスチャンの価値観、生き方は日本人の持っている精神と遠くないということが分かります。
是非、日本人の方にこそ聖書は読んでほしいと思います!
ですが、いきなり読んで理解するのは難しいと思うので
Youtubeでも色々な内容で、聖書の3分メッセージなんかもしていますので
是非近くの人に伝えたり、もしあなたが読んだことがなければ、そこから始めてみてはいかがでしょうか?
またお会いしましょう!
読んでいただきありがとうございます。このメッセージはYouTubeでもご視聴いただけます。