はじめに
今日は、「賛美とは何なのか?」について説明します。
教会に行ったことのない人でも、「賛美歌は癒される」「ゴスペルが好き」など、賛美に関しては好意的な人は多い気がします。
クリスチャンの中でも賛美をすることが好きな人は多いと思いますが、改めて「賛美って何?」と聞かれると、説明するのが難しいのではないでしょうか。
この記事を読めば、「賛美って何?」という質問に一言で答えることができるようになります。
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賛美とは何か?
一言で言うならば、賛美とは、「神をほめたたえること」です。
1.神をほめたたえる
賛美を一言で言い表すならば、「神をほめたたえる」ことであると言えるでしょう。私たちは賛美と聞くと音楽や歌を真っ先に連想しますが、実は音楽に限らないのです。
音楽以外でも、私たちの賜物、奉仕、生き方を通して神を賛美することはできるのです。ただ、旧約聖書の時代から人々は音楽や歌声を通して神をほめたたえていました。ですので、狭い意味では「神に向かって奏でる音楽や歌」を賛美と言います。音楽自体、もともとは神を賛美するためにあるもので、賛美の歴史とともに音楽も発展してきました。
また、私たち人間は、神の栄光を現す存在として造られました。
主をほめたたえよ。すべての造られたものたちよ。主が治められるすべてのところで。わがたましいよ。主をほめたたえよ。
聖書(詩篇103:22)
神を賛美することは人間にとって本来的な喜びであり、神も人間に賛美を求めていて、それを喜ばれます。
また賛美は、人間から神へのささげものとなり、賛美を通して、神の存在の確かさを確信することができるのです。
それなら、私たちはイエスを通して、賛美のいけにえ、御名をたたえる唇の果実を、絶えず神にささげようではありませんか。
聖書(ヘブル人への手紙13:15)
けれども、あなたは聖なる方 御座に着いておられる方 イスラエルの賛美です。
聖書(詩篇22:3)
2.賛美音楽のジャンル
賛美は神をほめたたえることだから、それにふさわしい格調高い音楽でなければいけないのかと思ってしまいますが、そんなことはありません。聖書を見ると、様々な楽器を用いて賛美が捧げられている様子が伺えます。
ダビデとイスラエルの全家は、竪琴、琴、タンバリン、カスタネット、シンバルを鳴らし、主の前で、すべての杉の木の枝をもって、喜び踊った。
聖書(2サムエル6:5)
賛美は形式やジャンルの問題ではありません。
どんな形であれ、神に喜びを表すことが賛美の原点です。どの音楽が賛美にふさわしいかは、結局のところ人間の主観的な感覚なので、好みの問題です。ただ、世代や個人の間で、賛美の感覚にギャップがあると思いますので、教会で一緒に賛美をする時には、互いへの配慮が必要となってくるでしょう。
3.賛美の姿勢
賛美を神にささげることが人間にとっての喜びであることは確認しましたが、それは、賛美の美しいメロディーに聞き惚れるという意味でもなく、また、人前で自分の楽器のテクニックや歌の上手さを表現することで得る自己満足感でもありません。
私たちは、神をほめたたえることよりも、自分に注目してほしいと思ってしまうのです。また、賛美をする同じ口から、人の悪口も出て来てしまいます。私たち人間は、どうしても悪の方向へ傾いてしまう弱い存在であることも自覚する必要があるでしょう。
私たちは、舌で、主であり父である方をほめたたえ、同じ舌で、神の似姿に造られた人間を呪います。同じ口から賛美と呪いが出て来るのです。私の兄弟たち、そのようなことが、あってはなりません。
聖書(ヤコブの手紙3:9-10)
神の気持ちになって考えてみた時、裏では神の喜ばれないことを口にし、一方で礼拝の中で「神様素晴らしい」と言われても、白々しく感じてしまうのではないでしょうか。
ですので、賛美をするよりもまず、神の前に罪を告白し、悔い改める必要があるでしょう。そして、自分の唇をきよめ、純粋に神という存在を喜び、神がくださった数々の恵みを賛美できるように祈り求めましょう。
自分が賛美する場合でも、誰かの賛美を聞く場合でも、賛美をささげる人と同じように神をほめたたえる心を持つことが大切なのです。
まとめ
賛美とは、「神をほめたたえること」です。
- 賛美とは、神をほめたたえることである。
- どんな音楽でも、神を賛美することができる。
- 賛美をする時は、自己満足や自己顕示欲に注意し、純粋な賛美の心を持てるように祈ろう。
参考文献:エッセンシャル聖書事典
洗礼をうけたあなたのために 信仰生活 増補改定版