伝道/宣教って何?「その布教活動は嫌われます」

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はじめに

今日は、「伝道/宣教とは何なのか?」について説明していきたいと思います。

教会に来るとしきりに耳にする「伝道」や「宣教」という言葉。牧師先生のメッセージの中で、賛美歌の歌詞の中で、また教会活動の中で。なんとなく「キリスト教を宣伝すること」とか、一般的に言う「布教活動」のことなのかなということは分かるかと思いますが、その意味を改めて正確に見ていきたいと思います。

この記事を読めば、伝道/宣教の意味と、その大切さを知ることができます!

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伝道/宣教とは何なのか?

一言で言うならば、伝道/宣教とは、イエス・キリストの福音(良い知らせ)を、まだ知らない人たちに伝えることです。

1.何を伝えるのか?

あるクリスチャンは、伝道とは家族や友人を教会に誘うことと理解しているかもしれませんが、そうではありません。

伝道とは、イエス・キリストの福音(良い知らせ)を、まだ知らない人たちに伝えることです。

福音とは、神様が滅びに向かっている罪人(全人類)を救うために、ひとり子であるイエスを地上に遣わしてくださったことです。

イエスは、人の罪を身代わりに負って十字架にかかり死んでくださり、三日目に復活されました。そのことを信じる人は、罪赦され、滅びることなく救われて、永遠のいのちを与えられるのです。この福音を、他の人に伝えることが伝道です。

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

聖書(ヨハネの福音書3:16)

2.なぜ伝道するのか?

まず確認したいことは、伝道は決してその人が救われるためのノルマではないということです。クリスチャンが伝道をする理由は、大きく分けて二つあります。

一つ目は、「喜び」です。たとえば、みなさんがまだ有名ではないけれどもめちゃめちゃ美味しいラーメン屋さんを見つけたとしましょう。中には、誰にも知られたくないと言って秘密にする人もいるかもしれませんが、多くの人は「こんな美味い隠れた名店を見つけた!」と言ってTwitterやInstagramに投稿したくなる気持ち、分かりますよね?伝道も同じで、まずは自分が福音を知り、救われた喜びが、それを周りのみんなにも知ってもらいたい!という気持ちにさせてくれるはずです。

二つ目は、神様ご自身が、福音を多くの人に知ってもらいたいと願っているということです。イエスが復活された後、天に昇られる直前にクリスチャンに遺した言葉が、伝道/宣教のことでした。教会は、イエスの遺言(イエスは今も生きておられるけれども、地上を去る時に遺した言葉という意味で)とも言える使命を忠実に実行してきました。そのことによって、現代に生きる私たちも福音を知ることができているのです。クリスチャンはこの大切なバトンを、使命感を持って受け取って果たしていくのです。

ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。

聖書(マタイの福音書28:19-20)

3.聖霊の助け

伝道は勇気がいることです。特に日本はクリスチャンが少ないですから、キリスト教に対する誤解や偏見を持っている人もいます。しかし神は、伝道のために強力な助っ人をクリスチャンに送ってくださいます。聖霊です。伝道は、一人の力で行うものではなく、神との共同作業なのです。

しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。

聖書(使徒の働き1:8)

4.「伝道」と「宣教」の違い

「伝道」は国内、「宣教」は国外というイメージを持っている人もいますが、それは違います。

「伝道」は、福音を伝えること、「宣教」は、伝道も含めて、より広い意味で、神の国の文化を浸透させていくことです。

神の国の文化とは、「神を愛し、隣人を愛する」ことです。たとえば、教会外の人を礼拝に呼んで福音を伝えることは、伝道であり宣教です。一方、キリスト教信仰に立った学校や病院を建てることは、伝道活動とは言わず宣教活動と言います。

まとめ

「伝道/宣教とは何なのか?」一言で言うならば、伝道/宣教とは、イエス・キリストの福音(良い知らせ)を、まだ知らない人たちに伝えることです。

  1. 福音(良い知らせ)とは、神様が滅びに向かっている罪人(全人類)を救うために、ひとり子であるイエスを地上に遣わしてくださったことです。
  2. クリスチャンが伝道する理由は、まず何よりも自分が福音を知って救われて嬉しいからであり、そして神ご自身がすべての人の救いを願っておられ、イエスは地上を離れる時、その働きをクリスチャンに託されたからです。
  3. 伝道は、聖霊の助けによって進められるものです。
  4. 伝道とは、福音を伝えること、宣教とは、神の国の文化を浸透させることです。
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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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