交わりって何?「〇とかかわり、□と深い親交を持つ」教会は仲良しサークルじゃない

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はじめに

今日は、「交わり」について説明します。

「教会用語」と呼ばれる言葉はたくさんありますが、その中で未信者の方が違和感を覚える言葉No.1が「交わり」なのではないかと思います(筆者の独断と偏見)。
クリスチャン当人でも、「交わり」=「交流会」のようにしか使っていませんが、この「交わり」という言葉には、さらに深い意味があるのです。

この記事を読めば、「交わりって何?」がわかり、これらの質問に一言で答えることができるようになります。

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「交わりとは何か?」一言で言うならば、交わりとは、「神の家族として、神とかかわり、兄弟姉妹と深い親交を持つ」ことです。

1.社会性を持つ存在「人間」

人間は、社会性を持つ存在として神に造られました。
それはまず何より、人間が「神のかたち」として造られたからです。

神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。

聖書(創世記1:27)

神は三位一体といって、父なる神、子なる神、聖霊なる神という実に不思議な関係を自身の中に持っています。神自身の性質の中に、交わりがあるのです。その性質を、人間も持ち合わせています。人間は他の生物のように、衣食住が満たされれば生きていけるわけではありません。人間には繋がりが必要です。「人がひとりでいるのはよくない」と神は言い、はじめの人アダムにエバというパートナーを与えました。

また、神である主は言われた。「人がひとりでいるのは良くない。わたしは人のために、ふさわしい助け手を造ろう。」

聖書(創世記2:18)

神とのかかわり、そして他者との繋がりをもってはじめて、人間が人間らしく、生き生きとそのいのちを輝かせることができるのです。

2.神との交わり

神との交わりが人間に必要不可欠だと言われても、クリスチャンでない人はすぐにはピンとは来ないでしょう。けれども聖書は、私たちがこの世界で味わう苦悩はすべて、人間が神と離れてしまったことに原因があるといいます。私たちが本当のいのちを得るためには、神との関係の回復が必要なのです。そこで鍵となってくるのが、イエス・キリストという存在です。

すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いを通して、価なしに義と認められるからです。

聖書(ローマ人への手紙3:24)

断絶されてしまった神と人間との関係を、イエス・キリストが間を取り持ってくださり、十字架に架かることで橋わたしをしてくださったのです。

3.兄弟姉妹との交わり

十字架の縦の木は神との関係、横の木は人間関係というたとえがあります。キリスト教信仰は、個人の心の中の問題にとどまらず、横の関係、つまり信仰者同士のつながりを大切の大切さを強調します。この関係性の豊かさを、聖書はいくつかのたとえを用いて説明しています。

・神の家族
 天の父である神との関係が回復したことにより、私たちは神の家族とされました。

こういうわけで、あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、聖徒たちと同じ国の民であり、神の家族なのです。

聖書(エペソ人への手紙2:19)

 信仰者同士が兄弟姉妹と呼ぶのも、信仰者は神の家族となったからなのです。家族とは本来、どんなことがあってもありのままを受け入れあう愛の共同体であるはずなのですが、実際、多くの家族は今多くの傷を抱えています。しかし、一人一人が神との関係を回復することによって、新しい霊による家族の一員となり、神の真実の愛による交わりが可能になるのです。

・木と枝
 また、神と人間の関係は、木と枝のようなものであるといいます。

わたしはぶどうの木、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人にとどまっているなら、その人は多くの実を結びます。わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないのです。


聖書(ヨハネの福音書15:5)

ニコイチなんていう言葉がありますが、私たちもまさに、神とニコイチ、運命共同体の関係、同じいのちに繋がれた存在となったのです。これは、何とも言い表しがたい神秘です。それが特に体験できる場が、聖餐式なのではないかと思います。イエス・キリストのいのちが私たちに差し出されて、その肉と血を象徴するパンとぶどう酒を、信仰者が一緒に食べ、そして飲む。まさに、神といのちがつながっている共同体です。

・一つのからだ
神との関係を回復した私たちは、一つのからだとなりました。

あなたがたはキリストのからだであって、一人ひとりはその部分です。

聖書(1コリント12:27)

 これはつまり、信仰者は同じ意識を共有し(かしらなるキリスト)、痛みも喜びも分かち合い、互いの不足を補い合い、神から与えられた使命を協力して達成する共同体であることを意味します。

 神との関係が回復することによって、私たちは正しい自己理解と、神のかたちとして造られた者の性質(愛と正義)をも回復することができます。多くの人が、人間関係で苦しんでいます。もちろん、相手側にも問題があることもありますが、健全な自己理解の欠如や、神の性質を失ったことにより不和が生じることもあるでしょう。いずれにしても、原因は人間が神と離れてしまったこと、罪によるものです。教会、そして信仰者との交わりは、私たちが神のかたちを回復させるためのリハビリの場であるとも言えるでしょう。日々神と交わり、兄弟姉妹と交わることで、私たちは神の子としての豊かな人間性を取り戻していくのです。

まとめ

交わりとは、「神の家族として、神とかかわり、兄弟姉妹と深い親交を持つ」ことです。

  1. 人間は、社会性(つながり、かかわり)を持つ必要がある存在として造られた。
  2. 人間は、神との関係を回復し交わりを持つ必要がある。
  3. 神との関係を回復することで、人との関係を回復することができる。
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