私たちの人生には「なぜ、こんなことが起こったんだ?」と思うことが多く起きます。
仕事が傾いたり、病気になったり、家庭が崩壊したり、人間関係で傷ついたり。
聖書は、神様だけが、私たちには理解できないことでもすべて知っておられると言っています。
あなたは言われます。「知識もなしに摂理をおおい隠す者はだれか」と。確かに私は、自分の理解できないことを告げてしまいました。自分では知り得ない、あまりにも不思議なことを。
聖書(ヨブ 42:3)
これは、旧約聖書のヨブ記の最後の箇所です。
ヨブという神を恐れる誠実な人が、理由もなく苦しみに会うところから物語はスタートします。
物語のほとんどが、ヨブと4人の友人の口論です。
4人の友達は「正しいならこんな苦難は起こらない」とヨブを責めます。
ヨブは、「私は正しいので、苦難の原因は私ではない」と反論します。
どちらが正しいのでしょうか?
どちらも正しくありませんでした。
「正しいならこんな苦難は起こらない」という4人の友達の主張は、間違っていました。
なぜなら、この苦難はヨブが正しくないから起こったことではなく、サタンの誘惑によるものだったからです。
「私は正しいので、苦難の原因は私ではない」というヨブの主張も、間違っていました。
なぜなら、神様の前ではヨブは完全に正しいとは言えないからです。
ヨブ記を通して、私たちは次のことを学べます。
この世には私たちには理解できないこと、神様にしかわからないことがあるということ。
逆に言えば、私たちがその原因を考える必要はなく、むしろ、子供のように、正しく、私たちを最善に導かれる神様にお任せすればいいのです。
もしかすると、私たちは今、「なんでこんなことが起こったんだろう?」と思うようなことに失望しているかもしれません。
仕事の失敗、病気、家庭崩壊、人間関係の問題。
自分は悪いことしていないのに!なんで、自分はこんなに不幸なんだ!
「自分を責めないでください」
「神様を責めないでください」
原因を追及するのではなく、神様は知っておられると認め、神の前にへりくだり、お任せしましょう。
そうすれば、神様は必ず最善の道に導いてくださいます。
【参考文献】回復への道 (リック ウォレン)2005/9/1