世の中には様々な声があります。
最近はYouTubeには、このようなタイトルが満載です。
「すぐやる人は成功者になれる」
「絶対に成功できない凡人の特徴と成功者の鉄則」
「次の時代の成功者になるには」
実はこれ、全て中田敦彦さんのYouTubeのタイトルです。
僕は、中田敦彦さんが好きですが、タイトルを見ると、「成功」のためにすべき声がたくさん発信されており、多くの人々がその声を聞きたいんだなと思います。
人は、日々、どんなことを聞くかによって、大きく影響されます。
「ネガティブな声」ばかり聞いていれば、その人はネガティブになります。
人を傷つける声。汚い言葉の声をたくさん聞いている人は、その人も声に似てくるのです。
みなさんが、日々よく聞く声はどんな声ですか?
聖書は、人は、従うべき牧者の声を聞き分けると言っています。
門番は牧者のために門を開き、羊たちはその声を聞き分けます。牧者は自分の羊たちを、それぞれ名を呼んで連れ出します。
聖書(ヨハネ10:3)
牧者とは、羊飼いのことで、イスラエルは牧畜産業が主流で、羊が多く、羊飼いという職業も割と一般的でした。
なので、神と人との関係がよく、羊飼いと羊の関係で例えられるのです。
この羊というのが、私たち人間に似ていることがあるのです。
実際に、羊の性質を調べてみると、他の動物に比べて視力は悪く、近くのものしか見えないそうです。
私たちも、自分では絶対に間違っていないと思い込む癖があり、周りの人から見れば、結構、残念な行動をしていることがあります。
しかし、羊は聴力が発達しており、羊は遠くからでも牧者の呼ぶ声を聞いて方々から集まって来ます。
私たちも、親の声や、先生の声、メディアの声など、様々な声から情報を収集するのが得意です。
そして、聞いたこと、調べたことを結構鵜呑みにしがちではないでしょうか?
私たちの話題は、本で読んだことや、ニュースで聞いたこと、友達の噂話が、ほとんどであり、その聞いたことで考えが形成されています。
人から言われたことって、結構、心に残りますよね。
嫌なこととかは時に。
でも、ここで大事なことは、あなたが聞く声が間違っていたら?声の主が、悪意を持ってあなたを操ろうとしていたら?ということです。
事実、当時のイスラエルでは、民を惑わす、悪い指導者がいたのです。
「まことに、まことに、あなたがたに言います。羊たちの囲いに、門から入らず、ほかのところを乗り越えて来る者は、盗人であり強盗です。
聖書(ヨハネ10:1)
盗人、強盗のような牧者。それは、当時のユダヤ教指導者、パリサイ人です。
彼らは、聖書の言葉を通して、民を操り、間違った方向に導きました。
彼らは、自分たちの利益のために民を利用する臨時雇い人のようなものだと神は評価されたのです。
私たちは、日々、誰の声を聞いているかを確認する必要があります。
私たちは、良い牧者である、イエス・キリストの声だけを聞く必要があるのです。
声を聞くとは、声に従うことです。
世の誘惑や騒々しい声、利己的な欲望という声でなく、聖書の神のみことばを毎日、聞いて守ることを意識するのです。
羊が本物の牧者の声がわかるように、私たちもキリストの声なのか、欲望の声なのかが生まれつきわかります。
問題は、声がわからないことでなく、私たちがその声に従うかどうかなのです。