インフルエンサーという言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
インフルエンサーとは、主にSNSでの情報発信によって世間に対して大きな影響を与える人のことです。
一般的にはユーチューバーやインスタグラマーなど、SNSでのフォロワーが比較的多い人たちのことを指します。
世の中には、まるでフォロワーを獲得することや、いいねの数が全てのように語っている人たちもいます。
しかし、イエス様はフォロワーを増やそうとせず、むしろフォロワーを無理矢理解散させました。
それからすぐに、イエスは弟子たちを舟に乗り込ませて、自分より先に向こう岸に向かわせ、その間に群衆を解散させられた。
聖書(マタイ14:22)
「すぐに…乗り込ませて」のギリシャ語の原語を見ると、「急いで無理やり押し付ける」というニュアンスがあります。
弟子たちに有無を言わさずに、舟に押し込め、「イエス様、なぜですか?」「いいから、先に行きなさい」というイメージです。
次に、イエス様は、群衆たちを解散させました。
解散というのもかなり力づくであったことが予想されます。
なぜなら、この解散の直前に、イエス様は、5つのパンと2匹の魚を奇跡によって増やし、群衆を満腹させていたからです。
弟子たちや、群衆の興奮のボルテージはマックスだったはずです。
「イエス様!イエス様!」と祭り上げる雰囲気があったはずです。
これは、ヨハネの福音書に書いています。
14 人々はイエスがなさったしるしを見て、「まことにこの方こそ、世に来られるはずの預言者だ」と言った。
聖書(ヨハネ6:14-15)
15 イエスは、人々がやって来て、自分を王にするために連れて行こうとしているのを知り、再びただ一人で山に退かれた。
なぜ、イエス様は、弟子たちと群衆を無理やり解散させたのか?
その理由がこれです。
「人々が自分を王にするために連れて行こうとしているから」
え?と思いませんか?
イエス様は、地上にメシヤとしてこられました。
メシヤとは、ヘブライ語で油注がれたもの、つまり王という意味です。
なぜ、せっかく群衆の人気を鷲掴みにしして、いよいと、イスラエルの王としての権力と地位が手に入るときに、わざと、それを手放すのでしょうか?
それは、イエス様が2000年前に地上にこられた本当の目的は、十字架にかかることだったからです。
イエス様は、とことん、天の父なる神の御心に従順であろうとしていたのです。
そのために、例え、自分にスポットライトが当たり、人々が自分を王として祭り上げようとする時でも、神から与えられた使命の邪魔になるものは、無理矢理でも自分から引き離したのです。
ここに、私たちへの教訓があります。
私たちは、常日頃、人の評価を気にしています。
人から、評価されたら嬉しくなり、嫌なことをを言われたり、評価されていないと思ったら落ち込みます。
LINEで連絡が来なかったら落ち込むし、SNSのフォロワーや友達の数で感情がアップダウンします。
人から人気があれば、自己肯定感が上がるような気がし、自分は人から人気ないなと思ったら、落ち込むのです。
しかし、イエス様が教えてくれる、人生で大事なことは、人からの評価や人気、SNSのフォロワーではないのです。
神があなたに与えておられる「使命」なのです。
大衆の人気は、神の本質的な働きを遂行するのに役に立たず、むしろ、妨害にさえなってしまうということをイエス様は知っておられました。
私たちも、神の使命を邪魔するものは、例え世の中では価値があると思われていることでも、無理矢理手放すことも必要です。
神様が、あなたに持っておられる人生の使命はなんですか?