「言っていることは分かります、でも・・・」
「そうなんですよね~でもねぇ~」
と言う人、周りにいませんか?
私たちの誰もが、無意識に「できない理由」を探す癖がついています。
失敗をするのを恐れていたり、人にどう思われるかを気にしたりするからです。
しかし、歴史を通して成功者たちは口を揃えて、「出来ない理由ではなく、出来る理由を探しなさい」と言っています。
ジャパネットたかた創業者の髙田さんは、小さなカメラ店を売上高1700億円を超える企業へと成長させました。
「現実を受け入れて、何ができるかを考え、すぐに実行するのが難しい状況を打開するコツです」と言います。
聖書に出てくるエレミヤは滅びゆくユダに神のことばを大胆に伝えた預言者として知られていますが、最初は二つの「できない理由」を並べ立てました。
①若さ
彼はおそらく20歳になるかならないかの若者でした。
私は言った。「ああ、神、主よ、ご覧ください。私はまだ若くて、どう語ってよいか分かりません。」
聖書(エレミヤ書1:6)
もし、あなたが高校生か大学生で、神様に「永田町に行って首相にこれこれのメッセージを語りなさい」と言われたら、どう反応するでしょうか?
経験も地位もないただの若物の言葉を誰が聞くのでしょうか?
しかし、神様はそんなエレミヤの「できない理由」を一蹴します。
主は私に言われた。「まだ若い、と言うな。わたしがあなたを遣わすすべてのところへ行き、わたしがあなたに命じるすべてのことを語れ。
聖書(エレミヤ書1:7)
神様は、エレミヤの「できない理由」を一蹴するだけでなく、「できる理由」を提示しています。
それは、「私が語る」と言うことです。
「語る内容は、私があなたに教えるから、安心せよ」と神様はおっしゃられたのです。
神がエレミヤの口を通して語るなら、もはや若さは「できない理由」にはなりえません。
二つ目の「できない理由」は、
②恐れ
私たちも人からどう思われたどうしよう?と思ってなかなか行動ができません。
しかし、当時のユダはもっと厳しい環境です。
指導者が気に入らない言葉を話すなら、投獄や処刑の可能性があったのです。
しかし、神様は「できる理由」を示します。
彼らの顔を恐れるな。わたしがあなたとともにいて、あなたを救い出すからだ。──主のことば。」
聖書(エレミヤ書1:8)
「私がともにいて、救い出す」
神がともにいるなら、恐れる必要はありません。
危険が訪れたとしても、神様が「あなたを救い出す」と約束されます。
ここまでで、神様はエレミヤの「できない理由」に「できる理由」で返しました。
そもそも、神様は「できる理由」を説明する必要はありません。
なぜなら、神が命じることは、できるかできないかではなく、「やる」のが最善だからです。
私たちに「しなさい」と言われることは必ずその通りになさるのが神さまです。
事実、エレミヤはこの後、どうなったでしょうか?
誰もが知る偉大な預言者として、神の言葉を大胆に伝えました。
しかも、ユダだけではなく、中東の国々にも語り、エレミヤ書として彼の預言は記録され、現代を生きる日本人にも神のメッセージを伝える預言者として用いられています。
職場で、家庭で、日々の生活の中で、神様があなたに「して欲しい」と言っている使命は何でしょうか?
自分が作り出す「できない理由」ではなく、神の約束を「できる理由」にして従いましょう。