預言者って誰？「預言者と予言者の違い」

今日は、聖書の中に書かれている、「預言者」について解説します。

「よげんしゃ」というと、意味深な言葉をヒントのように語るおじいさんのようなイメージですよね。ファンタンジー映画やゲームの世界にもよく登場します。なんだか神秘的な人のように思えますが、いざどんな人か説明して、と言われるとうまく説明できないですよね。ましてや聖書にはたくさんの「預言者」が登場しますので、混乱があります。

この記事を読めば、聖書に書かれた預言者の働きや語った言葉の意味がわかるようになります。

ゆうき牧師のYouTubeチャンネルでは、世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てた聖書の終末預言シリーズ動画や、日常生活にすぐに適用できる3分の短い聖書のメッセージ動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」「聖書をもっと学んでみたいな」という方は、YouTubeのチャンネル登録をよろしくお願いします。

聖書は預言者について何と言っているのか
預言者と予言者の違い
預言者の役割
まとめ

聖書は預言者について何と言っているのか

結論を一言でいうと、預言者は神さまの思いを人々に取り次ぐ役割を果たす人達です。

預言者と予言者の違い

「よげんしゃ」と聞けば、たいていの人は将来に起こることを予想する「予」言者を思い浮かべます。もちろん聖書に出てくる「預」言者も将来に起こることを話すことも任務の1つですが、「予」言者と根本的に違うことがあります。それは、彼らが将来ことを予想をして話しているのではないということです。彼らが語る言葉は全て、全世界のをお造りになられた神さまが人々に伝えたいことを預言者に「預」けたものです。神さまの思いを託されたのが預言者です。ですので、「預言者」が語る言葉は神さまの言葉で、その言葉は必ず実現します。聖書ではそのことを成就すると言います。「予」言者のことばは当たらないことがありますが、神さまのことばには偽りがなく、真実です。
そして、「預言者」という働きは自分で「預言者」だと自称したり、人によって与えられる称号でもありません。神さまがその人を直接「預言者」として任命し、その働きをさせておられるのです。

わたしは彼らの同胞のうちから、彼らのためにあなたのような一人の預言者を起こして、彼の口にわたしのことばを授ける。彼はわたしが命じることすべてを彼らに告げる。
聖書(申命記 18:18])

モーセのような預言者は、もう再びイスラエルには起こらなかった。彼は、主が顔と顔を合わせて選び出したのであった。
聖書(申命記34:１０)

預言者の役割

神さまのことについて語る

預言者は神さまのことばを預かって話す人々ですから、神さまに反対することを話すことはなく、その語る言葉を通して神さまがどのような方であるのかを人々がわかるように話しをします。

罪に対する神さまの裁きの警告を語る

イスラエルの人々が神さまに背を向けて、自分勝手なふるまいをした時に神さまがなされる裁きを警告し、悔い改めるように告げます。

モーセの十戒の正しい理解を語る

神さまがイスラエルの人々に、神との関係を正しく保つために「十戒」を与えましたが、イスラエルの民たちは十戒の教えを無視したり、自分のよいように解釈をして神さまに背き罪を犯すようになります。そのような人々へ預言者は「十戒の正しい理解はこうである」と語り、十戒が禁じる偶像礼拝への警告や、神さまそを礼拝する正しい姿勢を保つように教える教師の役割を果たします。

神の愛を取り次ぐ

預言者たちが語る言葉は時に裁きであり、厳しい教えでした。しかしその言葉は断罪だけで終わるのではなく、人々が神から離れ永遠の滅びへと向かわない為に、神さまの救いに帰ることを告げ知らせるものです。そして、その語る言葉は、預言者が活躍した時代の人々への直接的な語りかけもあれば、現代の私たちへ、また、未来に起こることも同時にふくんだ、何重もの意味を持っています。