はじめに
今日は、聖書の中に書かれている「復活」について解説します。
聖書のストーリーの中で有名な出来事は、降誕(クリスマス)と、イエス・キリストが全ての人の罪の為の身代わりとして十字架に架かられたことでしょう。その次に有名なストーリーはなんでしょうか。イースターという祭りだと聞けば、ピンとくる方もいるかもしれませんね。あるリサーチではイースターのことを日本人の60～80％が知っていて、そのうちの約60％の方がイエス・キリストが復活したことをお祝いする祭りだと知っているという結果もあります(参考：マイボイスコム)。でも、どうして「復活」をお祝いするのかは考えたことがないかもしれません。
この記事を読めば、復活がどのような出来事かわかるようになります。
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聖書は復活について何と言っているのか。
結論を一言でいうと、 復活とはイエス・キリストが救い主であると信じる全ての人にとっての希望だということです。
死の壁を打ち破る力
歴史の中で人々は永遠の命や朽ちない体を求めて時間と財をつぎ込み、国家を動かすことさえもありました。しかし人は必ず死ぬことが決まっていますので、どの偉人も死の壁を打ち破ることが出来ませんでした。ただ一人、イエス・キリストを除いては。イエス様はこのようにご自身を紹介しています。
イエスは彼女に言われた。「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです。
聖書(ヨハネ11:25)
イエス・キリストはこの通りに、実際によみがえり、多くの弟子たちの前に現れ、復活のイエス・キリストと出会ったことを境に、弟子たちはリーダーを失ったことからくる将来への不安や恐れから解放され、そればかりではなく大いに力を得て、イエス・キリストの復活の証言を繰り返すようになったのです。
3私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、
聖書(１コリント15章3～11節 抜粋)
4また、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと、
5また、ケファに現れ、それから十二弟子に現れたことです。
6その後、キリストは五百人以上の兄弟たちに同時に現れました。・・・
7その後、キリストはヤコブに現れ、それからすべての使徒たちに現れました。
8そして最後に、月足らずで生まれた者のような私にも現れてくださいました。
9私は使徒の中では最も小さい者であり、神の教会を迫害したのですから、使徒と呼ばれるに値しない者です。
10ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは無駄にはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。働いたのは私ではなく、私とともにあった神の恵みなのですが。
11とにかく、私にせよ、ほかの人たちにせよ、私たちはこのように宣べ伝えているのであり、あなたがたはこのように信じたのです。
もし、これらの証言が弟子たちの嘘であるならば、その証言にほころびがあったはずですし、命の危険を冒すほどのものではなかったはずです。彼らは証言を変えなかったのではなく、イエス・キリストの復活が事実であるので変えることが出来なかったのです。
復活は死の壁を打ち破ることの保証であると同時に、イエス・キリストの復活を見たり、聞いたりしそのことを信じる者たちに不安や恐れに打ち勝つ力を与え、人生を変革させる力があるのです。
朽ちない体としてよみがえる
イエス・キリストの復活の特徴の一つは死んだ人が息を吹き返す「蘇生」でもなく、肉体を持たない霊だけの「幽霊」だったわけでもありません。イエス・キリストは肉体を持ち合わせて復活しましたが、その体は朽ちることがありません。聖書にこう書かれています。
私たちは知っています。キリストは死者の中からよみがえって、もはや死ぬことはありません。死はもはやキリストを支配しないのです。
聖書(ローマ6: 9)
31それで、後のことを予見し、キリストの復活について、『彼はよみに捨て置かれず、そのからだは朽ちて滅びることがない』と語ったのです。
聖書(使徒2：31～32)
32このイエスを、神はよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。
イエス・キリストの復活は私たちの希望
イエス・キリストが死者の中からよみがえって、死の力に打ち勝つ神の力を証ししました。これは天地を創られた神の力の現れですが、イースターでイエス・キリストの復活が祝われるのにはもう一つの理由があります。聖書にこう書かれています。
キリストは、万物をご自分に従わせることさえできる御力によって、私たちの卑しいからだを、ご自分の栄光に輝くからだと同じ姿に変えてくださいます。
聖書(ピリピ3:21)
これがイエス・キリストを救い主と信じる人々の希望です。天国に行くという約束を頂くと同時に、病気やけがで滅びゆく肉体を脱ぎ捨て、新しい栄光のからだを着せられる約束を得ることが出来ます。
ではイエス・キリストが死者の中から復活されたのと同じように、私たちが朽ちることのない栄光のからだを頂くことが出来るのはいつなのでしょうか。
それは、イエス・キリストが再び来られる、再臨の時です。
終わりのラッパとともに、たちまち、一瞬のうちに変えられます。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。
聖書(1コリント15:52)
人は死んだら全てが無に帰し、何もなくなるのではないのです。
不思議としか言いようがありませんが、キリストが死者の中からよみがえられたように、イエス・キリストが再び来られるその時、人々はよみがえります。そしてイエス・キリストが神であると信じる人々は、一瞬のうちに朽ちない栄光のからだに変えられるのです。
ここに永遠に続く希望があるのです。
まとめ
聖書は復活について何と言っているのか。 結論を一言でいうと、復活とはイエス・キリストが救い主であると信じる全ての人にとっての希望だということです。
1.イエス・キリストは死者の中から復活されました。
2.復活されたイエス・キリストは朽ちることのない栄光のからだを持っておられます。
3.イエス・キリストが救い主だと信じる人々は再臨の時によみがえり栄光のからだを着ます。
参考：聖書辞典(いのちのことば社)
キリスト教教理入門（いのちのことば社）
LIFEBOOKー人生を考える聖書のトピック50(飯田克弥)
