不眠症は現在、日本の国民病ともいわれています。
ある睡眠に関する調査結果によると、20代から50代の方のうち、半数以上が睡眠に何かしら不満を抱えており、90%の人が睡眠を改善したいと思っているようです。
みなさんはどうでしょう?
良い睡眠がとれていますか?
聖書は、たとえ成功して全てを手に入れても、心が不安で眠れない時がある言っています。
ネブカドネツァルの治世の第二年に、ネブカドネツァルは何度か夢を見た。そしてそのために心が騒ぎ、彼は眠れなかった。
聖書(ダニエル2:1 )
当時の神バビロニア帝国は、中東全域を治め、その王であるネブカドネツァルは世界一の権力を持っていたと言っても過言ではありません。
しかし、彼はたったひとつの夢によって、心が騒いで眠れなくなりました。
「眠れなかった」というヘブル語の原語を見ると、「彼の祈りが彼から逃げた」というのが本来の意味です。
彼は眠りたくても、どうしても眠ることができなくなったのです。
私たちもこのことを覚える必要があります。
今、追いかけている成功や夢や、欲しいもの全てを手に入れても、私たちは睡眠が阻害されるだけで、毎日が苦しくなってしまうほどの存在だということです。
ネブカドネツァルは、この後、自分が見た不吉な夢によって、騒ぎ立てますが、国中のどの占い師も夢を解き明かすことができませんでした。
最終的に、その夢はダニエルが神様に祈ることによって、解き明かされ、彼は眠ることができるようになるのです。
ここから何が言えるでしょう?
それは、どんな権力の上にも神がおられ、神が揺さぶるなら、どんな成功者も心が騒ぎ、眠れなくなるということです。
つまり、私たちは、どんなに外的に力を得ても、神の前には、すぐに不安になる弱い存在だということです。
逆に言えば、私たちが私たちの上におられる神さまの前に謙遜になり、祝福を求めるなら、平安や睡眠も神が与えてくださるということです。
聖書には、眠りは神様が与えるものであると書いています。
実に、主は愛する者に眠りを与えてくださる。
聖書(詩篇 127:2後半)
そして、神様が守ってくれるので、私たちは安心して眠れます。
私は身を横たえて眠り、また目を覚ます。主が私を支えてくださるから。
聖書(詩篇 3:5)
私たちも、ネブカドネツァルのように、何か一つのことがきっかけで将来が不安になり、眠れなくなることがあります。
誰かの一言。ビジネスの不安要素。過去の失敗。
しかし、その解き明かしは神様から来ます。
悩んでも、神様しか未来は解き明かせないということです。
だからこそ、ダニエルのように将来の平安を祈り、ぐっすり眠れるように神様に信頼しましょう。