誰かに嫌なこと言われて腹が立った時。
急に仕事がなくなったり、大切な物を失ったり、「まじ、最悪だ」と言いたくなる状況。
なんだか虚しさを感じる瞬間。
そんな時、どのように感謝できるでしょう?
聖書は、3つを心に留めて感謝することができると教えています。
兄弟たち。あなたがたについて、私たちはいつも神に感謝しなければなりません。それは当然のことです。あなたがたの信仰が大いに成長し、あなたがたすべての間で、一人ひとりの互いに対する愛が増し加わっているからです。
聖書(2テサロニケ 1:3)
ここで使われている「感謝」という言葉のギリシャ語を見ると「ユーカリスティン」という反復を表す現在形が使われています。
感謝できない時でも「私たちはいつも感謝し続けなければなりません」という命令です。
この箇所はパウロがテサロニケの教会に書いた手紙の冒頭ですが、テサロニケの教会は、教会員に間違った教えで誘惑する偽教師や、迫害を経験していました。
この状況を知るならば、どうやって感謝から手紙を書き始めることができるでしょうか?
パウロは次の3つを心に留めて感謝していたことがわかります。
① 人の良い変化を見る
感謝の理由を、「あなたがたの信仰が大いに成長し、一人ひとりの互いに対する愛が増し加わっているからです」と説明しています。
テサロニケ教会の悪い部分ではなく、その中にあっても成長している良い変化に意識的に目を向けています。
② 困難の良い部分を見る
困難があるからこそ、本物の信仰が成長するんだとパウロは確信していたので感謝ができました。
③ 良い神様を見る
彼の感謝の理由は教会員の成長でしたが、感謝の対象は、神様でした。
最終的に、感謝の対象は、どんな状況においても、良い方向に導いてくださる神様です。
どんな状況であっても、上記の3点を探し出すことは可能です。
職場で、家庭で、人間関係で、意識的に感謝を選び取るならば、私たちの心は幸せで満ち溢れるでしょう。