今日は「クリスチャンは何を祈っているの?」という疑問について、
聖書にどのように書かれているのか説明していきます。
このクリスチャンQ&Aシリーズでは、クリスチャンに関わる素朴な疑問から、
少しディープな問題、普段はなかなか聞きにくい内容…等について、
洗礼を受けて数カ月の筆者みずきが、ゆうき牧師に質問をしていき
聖書をもとにわかりやすく解説していくシリーズとなっています。
この記事の内容はYouTubeでも話しているので、よかったらYouTubeも見てくださいね!
取り上げて欲しい疑問や話題があれば、ぜひYouTube動画のコメント欄でリクエストをお願いします!
祈りに種類がある?
前回の記事では 祈りとは何か? というテーマを取り上げました。
今回はもう一歩踏み込んで、クリスチャンはどんなことを祈っているの?というテーマについて
話していきたいと思います。
前回の記事では、祈りとは神様との会話であるということが理解できました!
私もクリスチャンとして日々祈っていますが、
その中でいろんな内容があることに気が付きました。
たとえば、自分の今困っていることについて祈ることもあるし、
家族や友達のことについて祈ることもあります。
そうですよね。実は祈りには種類があって、分けると5つに分類されます。
今回は一つずつ掘り下げて話していこうと思います。
まず1つ目は、賛美です。
祈りの種類 ①賛美
例えば、キャンプ行って空を見上げながら神を感じる、これも祈りです。
大自然を見て「神さま素晴らしいですね、緑の色!」と、語りかけたり
動物園に行って動物を見て心癒されてる瞬間、神さまに意識を向ける。
これは祈りであり、賛美にもなる。
賛美とは歌を歌うこと以外でも、「神さま凄いなぁ」と感じること。
つまり、願い事だけじゃないってことです。
神様の偉大さを改めて知って、
神様は素晴らしいお方だ!と感じることも、祈りのうちに入るんですね!
賛美と祈りって別じゃないんです。賛美って僕ら歌を歌うイメージありますよね?
祈りの中で「神さまあなたは素晴らしい方です」っていう告白も賛美の祈りです。
僕らは祈る時に「神さまこうしてください」って始めるんじゃなくて、
まずは神を賛美することから始めましょう。
もちろん、自分のお願い無しに、とにかく賛美し続けるのも祈りですよ。
第1歴代誌の29章11節をそのまま読むのでもOKです。
主よ、偉大さ、力、輝き、栄光、威厳は、あなたのものです。
第一歴代誌 29章11節
天にあるものも地にあるものもすべて。主よ、王国もあなたのものです。
あなたは、すべてのものの上に、かしらとしてあがめられるべき方です。
祈りの初めに、まずは神様を賛美することから始めるのを、私も心がけたいです。
そうですね、ぜひ心掛けていきましょう!
次は2つ目、告白です。
祈りの種類 ②告白
告白っていうのは神さまをまず賛美した後に、神さまの前に大胆に出ていくために
自分の垢を落とすというイメージですね。
例えば、お風呂って毎日入りますよね。
体をきれいに洗ったのに、また汚れって溜まるじゃないですか。
僕らの生活もそうで、やっぱり悔い改めを日々していかないと
僕ら人間は気付かないうちに悪いこと(聖書での罪)をしているんですよね。
もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。
第一ヨハネの手紙 1章9節
これはイエス様の十字架によって、1回きりでもちろんすでに赦されているんだけども
日々神さまの前で罪を犯したっていうのを告白して、
赦されていることを改めて自覚することは、大切なことなのかなと思います。
イエス様の十字架によって私たちの罪は赦されたけれども、
それを常に意識して生活できているわけではない私たち…日々悔い改めが必要ですね!
そうですね。すでに赦されてるから、どんな生活しててもいいや!ってことではないんですよね。
では次にいきます、3つ目は感謝です。
祈りの種類 ③感謝
感謝する心がなければ、やはり利己的な祈りになります。
独りよがりで「~してください」と一方的な祈りになってしまいます。
いつでも、すべてのことについて、私たちの主イエス・キリストの名によって、父である神に感謝しなさい。
エペソ人への手紙 5章20節
聖書にこのように書いてますので、感謝の祈りも必要です。
神さま、私の存在を感謝します、私に与えてくださったもの感謝します。
そして、神さまの存在も感謝します。
お父さんお母さんだとしたら「いてくれてありがとう」は多分すごく嬉しいですよね。
たしかに、それは最高にうれしいことですね。
家族や友達から「いてくれてありがとう」なんて言われたら、
急に涙出そうになるかもしれないです!
「存在してくれてありがとう」っていうのが一番うれしいことですから、
神さまに対しても、僕らはそういう風に感謝していきましょう。
次は4つ目、とりなしの祈りです。
祈りの種類 ④とりなし
とりなしって、クリスチャン用語でしょうか?
あまり普段の生活で使わないような気がします。
たしかに、あまり使わないですよね。聞き馴染のない方も多いと思います。
とりなしというのは、誰かのために祈る祈りです。
これも時と場合によって、いろんな祈りがあるんですけれども
他の人が神を正しく知り、神さまが喜ばれる生活ができるようにって他の人のために祈るんです。
こういうわけで、私たちもそのことを聞いた日から、絶えずあなたがたのために祈り求めています。どうか、あなたがたが、あらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころについての知識に満たされますように。
また、主にふさわしく歩み、あらゆる点で主に喜ばれ、あらゆる良いわざのうちに実を結び、神を知ることにおいて成長しますように。
神の栄光の支配により、あらゆる力をもって強くされ、どんなことにも忍耐し、寛容でいられますように。
また、光の中にある、聖徒の相続分にあずかる資格をあなたがたに与えて下さった御父に、喜びをもって感謝をささげることができますように。
コロサイ人への手紙 1章9節-12節
よく、1時間も祈れないって人いるじゃないですか。
たしかに途中で離脱したくなっちゃうんだけど、
こうして他の人のために祈ったら無限に祈れるし、時間は足りないぐらいなんですよね。
たしかに、最近本当にそれを実感しています!
クリスチャンになったばかりの時は、自分のことについてよく祈ってたけど、
最近周りの人のことについて祈るようになったら
この人の事も祈りたいしあの人のことも祈りたいし…もうみんなじゃん!ってなってます。
そう、時間足りないです。祈りたい人の名前だけでも、OKです。
クリスチャンは日本人に少ないから、その人のために祈っているひとはほとんどいないんです。
あなたが祈る必要があるって事です。
福音伝道者のための祈り、病気のための癒しのための祈り、国の指導者のための祈りが
それぞれ聖書にありますので、これらを参考に祈っていくのもいいですね。
▼福音伝道者のための祈り
たゆみなく祈りなさい。感謝をもって祈りつつ、目を覚ましていなさい。
同時に、私たちのためにも祈ってください。神がみことばのために門を開いてくださって、私たちがキリストの奥義を語れるように祈ってください。この奥義のために、私は牢につながれています。
また、私がこの奥義を、語るべき語り方で明らかに示すことができるように、祈ってください。
コロサイ人への手紙 4章2節-4節
▼病気のための癒しのための祈り
ですから、あなたがたは癒されるために、互いに罪を言い表し、互いのために祈りなさい。正しい人の祈りは、働くと大きな力があります。
ヤコブの手紙 5章16節
▼国の指導者のための祈り
そこで、私は何よりもまず勧めます。すべての人のために、王たちと高い地位にあるすべての人のために願い、祈り、とりなし、感謝をささげなさい。
それは、私たちがいつも敬虔で品位を保ち、平安で落ち着いた生活を送るためです。
第一テモテへの手紙 2章1節-2節
私たちが神様へ祈りを届けられるからこそ、
積極的にとしなしの祈りをしていくことが私たちクリスチャンとしての大きな役割ですよね。
たとえ祈っているその相手がノンクリスチャンであっても、
私たちと神さまが繋がってるがゆえに、祈りが聞かれます。
それは身近な家族や友達のためでもいいし、国や世界のことだって
大胆に祈ることができるんです。
最後に5つ目、求める、願いの祈りです。
祈りの種類 ⑤願い
ここでようやく、求めたり願う祈りなんですね!
皆さん祈りって、ここだけイメージしてる人が多いのかも知れないですね。
もしクリスチャンの中で祈りが続かない人は、
この5つ目の願い祈りばかりになっている可能性があります。
願いが終わったらもう今日祈ること終わるんですよね。
昨日も自分のこと願ってるから、同じであれば「別に今日はないな」ってなりますよね。
たしかに、自分の悩みや希望って一時的なものが多いのかもしれません。
それに自分のことばかり願っていても、何だか渇きを感じますね。
もちろん求めるのが悪いと言っているわけではありません。
というのは、 マタイの福音書 7章7-8節『熱心に求めなさい』
って書いてます。そこで大切なことは
ヤコブ書 4章2-3節『悪い動機で求めてはいけない』
とも書いてるので、求める時もやはり神さまの御心にかなうことを求めていく必要があります。
求めなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見出します。たたきなさい。そうすれば開かれます。
だれでも、求めるものは受け、探すものは見出し、たたく者には開かれます。
マタイの福音書 7章7節-8節
あなたがたは、欲しても自分のものにならないと、人殺しをします。熱望しても手に入れることができないと、争ったり戦ったりします。自分のものにならないのは、あなたがたが求めないからです。
求めても得られないのは、自分の快楽のために使おうと、悪い動機で求めるからです。
ヤコブの手紙 4章2節-3節
神様は正しく良いお方なので、人間が悪い動機でなにかを求めたことに
「わかったよ~なんでも願い叶えるよ~」とはならないわけですね。
ただ私たちは人間なので、神様の御心にかなっているかどうか?
分からなければ、そういった思いもすべて祈りの中で神様に投げかけるのがいいでしょう。
例えば、「1億円ほしいんですけど、神さままず祈ってみます。違うんだったら教えて下さい」と。
そうすると神様から「今は必要ないよ」とか「タイミングがあるよ」とか、言われるかもしれませんね。
私たち人間はやっぱり罪があるので、どうしても独りよがりな祈りになっていることがあります。
無意識でそうなっているならば、教えてくださいと神様に素直に打ち明けていくことが大切なんですね。
まとめ
Q「祈りには種類があるの?」
A「祈りには種類があります。分けると5つに分類され、賛美、告白、感謝、とりなし、願いの祈りです」
ここまで祈りの種類【賛美、告白、感謝、とりなし、願いの祈り】でした。
この5つを意識すると祈りの幅が広がって、祈る時間も増えていくと思います。
ぜひ参考に、祈りの時間を持っていただきたいと思います!
注意したいのは「してください」「かなえてください」
これだけでは神が人間の召使い、人間が神をコントロールしようとしていることになります。
あなたの願いを叶えるために、神が召使いのように動く…これは偶像礼拝にあたります。
だから祈りの最初は「神さま、あなたは素晴らしい方です。そしてこの祈りを導いてください。
悪い動機で求めている可能性があるので、そうであれば正してください」と祈ることは大切です。
もし叶えられなかったとしても、神さまは最善な形で祈りに答えてくださります。
必ずしも自分が思った計画通りに物事が進むのが、御心でない時もあることを信じましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。今後も取り上げて欲しい話題、
素朴な疑問などがありましたら、YouTube動画のコメント欄へお願いいたします!
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