30代、独身一人暮らしのTさんの話です。
社会人になってから、ちっともうまくいきません。
仕事:がんばって仕事をしているのに職場でちっとも評価されず、先行きが不安になり、何度も転職している。
恋愛:いつも失敗。好きになる人には決まって付き合っている人がいる。
友達:仲の良い友達は、次々に結婚して、子供もできていくことで、ますます疎遠になってきている。
Tさんは「私はなにをやってもダメだ。仕事だって、もうどこでもうまくやれないし、結婚だって、焦っているのに相手すら見つからない。友達にも愛想を尽かされた」 と言います。
お酒とゲームで夜更かし。→寝坊、午前中は仕事でも調子が出ない→ミス連発 →ますますお酒と、ゲームにはまっていく。
これは、典型的な人生の悪循環にはまった人の例です。
なぜ、私たちはいとも簡単に、何もかもうまくいかない負のスパイラルに陥ってしまうのでしょうか?
聖書は、自分の力で解決しようと頑張ってしまうからと言っています。
イエスは彼らをじっと見て言われた。「それは人にはできないことです。しかし、神は違います。神にはどんなことでもできるのです。」
聖書(マルコ10:27)
注目したいフレーズは、3つです。
①人にはできない
何が、人にはできないのでしょうか?
この直前の箇所をみると、イエスの弟子たちは、「それでは、だれが救われることができるでしょう。」と言っています。
悪循環にはまり、何もかもあきらめてしまったとしても、
結局、「よし、頑張ろう」と自分を奮い立たせたり、問題を放置して毎日を生きなければいけません。
しかし、再び自分で頑張ってしまうなら、問題の根があるのに、一生懸命、枝や葉っぱを切っているようなものです。
自分で自分を救えないと認める必要があります。
②神にはどんなことでもできる
私たちの問題を、根っこから根本的に解決できる人はいません。
しかし、聖書は神にはどんなことでもできるのですと言っているのです。
③イエスは彼らをじっと見て言われた
イエス様は、私たちをじっと見られて語っておられます。
「他の人はいい。で、あなたは私が救えると信じるか?」と。
私たちは、イエス様からのこの問いにどのように答えるでしょうか?
【参考文献】回復への道 (リック ウォレン)2005/9/1