はじめに
今日は、「なぜ、仕事をするのか?」というテーマについてお話します。
私たちが人生で働く時間はどれくらいでしょうか?
人によって労働時間や通勤時間が違いますが、おおよその平均値があります。
大体、大学卒業後22歳で入社し、60歳の定年まで働きます。
日本人の1日の平均労働時間は9.1時間(経済協力開発機構調べ)日本人の1日の平均通勤時間は1時間37分(NHK放送文化研究所調べ)労働時間と通勤時間を合わせ、あなたは1日に11時間働いていることになります。
平均年間休日は120日と考えると、勤務日数は年間245日です。
11時間×245日×38年間=102,410時間
あなたは生涯で10万時間働くことになります。
『仕事が楽しければ人生は楽園だ。仕事が義務なら人生は牢獄だ』
これはロシアの小説家であるマクシム・ゴーリキーが遺した言葉です。生涯で10万時間働くとなれば、仕事に対しての意識も変わってきますよね。
仕事を楽しくさせるか、義務にさせるかは、あなたが「なぜ、仕事をするのか?」という働く理由を知っているか次第です。
あなたは「なぜ、仕事をするのか?」という質問に答えられますか?
「あなたは、なぜ、今、働いているのでしょうか?」
この記事を読むと「なぜ、仕事をするのか?」を聖書から知ることができます。
この記事は2020年に出版した「仕事と聖書」という本の内容が元になっています。もし、この本に少しでも興味のある人は、こちらからLINE友達か、メールマガジンの登録をしてください。
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「なぜ、仕事をするのか?」
聖書から3つの理由を紹介します。
今日は、その一つ目。
結論を一言で言うならば、仕事を通して人生の使命を果たすためです。
使命とはどういう意味でしょうか?
国語辞典によれば、「与えられた重大な任務。自分に課せられた尊いつとめ。天職」とあります。
天職と聞くと、少し、仕事に関連づけることができますね。
「自分はこの仕事をするために生きているんだ」とワクワクしながら、仕事ができるなら毎日が充実するはずです。
仕事をしていると、特に辛いことや、我慢するべきこと。乗り越えなければいけない課題も出てきます。
しかし、その仕事をすることに使命感があれば、乗り越えるエネルギーが生まれるでしょう。
マネジメントの父と言われているピーター・ドラッカーの経営理念をもとに書かれた『ドラッカー5つの質問』という本では一番最初に、この使命を取り上げています。
「第一の問い われわれの使命は何か」
使命とは「わが社が社会で実現したいことを言い表すこと」だと言います。
ドラッガーは経営学者なので、ここでは、会社の使命をとりあげていますが、これは、あなたが仕事を通して果たすべき使命と言い換えることができます。
では、質問します。
あなたが、仕事を通して、社会で実現したいことは何ですか?
この本を書いた山下さんによると、この仕事をする上での使命がわかると、働く意欲やエネルギーが溢れると言います。
なので、今、仕事が辛いな。仕事をしても楽しくない。転職しよう。俺ってなんで仕事をしてるんだろう?
なんで、こんなこと毎日しているんだろう?
定年までこれを続けるのか?嫌だな!
そう感じている人がいるなら、あなたが仕事をする使命を明確化する必要があるのです。
実は、聖書の一番最初の創世記に、私たち人類に与えられた使命が書いています。
聖書の最初の創世記の最初には、神に最初に造られた人間アダムが出てきます。
神がアダムを創造するときに、発せられた言葉に私たちの人生の使命があります。
神は仰せられた。「さあ、人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう。こうして彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地の上を這うすべてのものを支配するようにしよう。」
聖書(創世記1:26)
「彼らが」とあります。
これは、アダム一人に与えられた固有の使命ではなく、アダムの子孫である我々人類に与えられた使命だと取ることができます。
では、神が人類に与えた使命は何なのか?
こうして彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地の上を這うすべてのものを支配するようにしよう。」
聖書(創世記1:26)
ちょっと、難しいですね。
言い換えるならば、神が造られたこの世界を、正しく管理せよということです。
そこには、動物も含まれます。植物の含まれます。もちろん、地を耕して農業をすることも、雑草を刈り取ることも必要でしょう。
支配と聞くと、私たちは、何かネガティブなように感じます。
しかし、支配とは元々悪い言葉ではありません。
愛と正しさに満ちた指導者が、国を支配するときに、国民は幸せになります。
しかし、多くの場合、人間が人間を支配しようとするとき、人間の不完全さや罪の性質から、うまく支配することができないので、「縛られる」ように感じたり、「搾取」されたりします。
元々、聖書には人間が人間を支配することは勧められていません。
聖書の舞台のイスラエルで、人々が王を求めた時、神は止めました。
なぜなら、人間の王は、どうしても同じ人間である国民を間違った支配により圧迫してしまうからです。
また、そもそもイスラエルの王は、神だからです。
人間を支配できるのは神だけであり、人間が支配できるのは、人間以外の被造物だけです。
「海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地の上を這うすべてのものを支配するようにしよう」
でも、やはり支配という言葉に抵抗がありますよね。
文脈的に「治める」「管理」「お世話」という言葉と捉えるともっと意味がわかりやすいかもしれません。
神の創造世界を管理して保つことは人間の役割です。
なぜ、人は地球環境問題を考えるのでしょうか?
排気ガス規制。温暖化問題。森林伐採問題。絶滅危惧種の保護。
それは、人間がこの地球を管理する使命を神から与えられているからです。
DNAに刻まれているのです。
環境問題だけではなく、社会問題も人間たちが治める必要がある使命です。
暴力や搾取、抑圧や破壊。
いじめや自殺問題。労務問題。家庭の問題。
神が人間に求めているのは、私たちが神が創造した美しい自然をよく管理することであり、動物たちが安心して暮らせるように配慮することであるのです。
なので、先ほどのドラッガーの本では、使命は、自分たちのメリットや都合で考えるものではなく、社会の役に立つかどうかが重要であるとあるのです。
つまり、聖書を見るならば、私たちの人生の使命とは、人々が安心して暮らせるように、社会に貢献していくことなんです。
どのようにその使命を果たすかは人それぞれです。
これが様々な職業がある理由です。
私とあなたでは、好みも違うし、得意分野も違います。
今まで勉強してきた専門も違うし、経験も違う。
でもそれでいいんです。
神があなたをそのように、他の人と違う部分を持って造ったんです。
何で?
私たちが協力して、使命を果たしていくためです。
私は牧師として、聖書の言葉を伝えています。
そのために今まで、海外まで言って研究し、伝え方も工夫し、努力してきました。
同じようにあなたはできないかもしれません。
でも、私はスーパーで自分で収穫しなかった野菜を買います。
農家の方々に感謝が生まれます。
もし、農業をしてくれる人がいなければ、私が自分の家のベランダで、野菜を育てて自給自足しないといけません。
人それぞれ、分担して、助け合って社会が成り立っています。
休日公園に行ってのんびりできるのも、誰かが、公園を管理する仕事をしてくれているからです。
保育園に子供を預けれるのも、保育士の方々が、人生をかけて勉強し、経験を積んで、働いてくれているからです。
コンビニが24時間空いているのも、誰かが深夜に働いてくれているからです。
映画を楽しめるのも、バスにのれるのも、安心して暮らせるのは、政治家の方々も含め、誰かが働いてくれているからです。
なので、あなたがしている仕事も、誰かの役に立っています。
でも、一番良いのは、その仕事が、あなたにとって「天職」だと思える充実感があるかですね。
天職とは何かも今後YouTubeで取り上げていきたいと思います。
まとめ
それでは、今日の話をまとめましょう。
なぜ、仕事をするのか?
聖書から3つの理由を紹介します。
今日は、その一つ目。
結論を一言で言うならば、仕事を通して人生の使命を果たすためです。
使命がわかれば、仕事をする意欲が湧き上がります。
次回は、仕事を知る3つの理由の2つ目「仕事はお金を稼ぐ手段なのか?」について聖書から説明します。
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では、また!