はじめに
今日は、社会に影響を与える仕事した人の例についてお話します。
今までの記事で、どうやって、仕事を通して社会に影響を与えるのか?
聖書から3つのことを説明してきました。
- 神に仕えるように、誠実な仕事をすること。
- 神のみことばを土台にして、信仰的な仕事をすること。
- 神から与えられた賜物を用いて、卓越した仕事をすること。
実は、聖書の中で、実際にこのように仕事をして、社会に影響を与えた人がいたのです。
それが、創世記に出てくるヨセフです。
聖書を読んだことがある人ならヨセフのストーリーは聞いたことがあると思います。
しかし彼のストーリーを、仕事をする私たちの視点で見るならば、現代を生きる私たちにとって適用できる素晴らしいメッセージがたくさんあります。
今日の記事では、創世記に出てくるヨセフの人生から、彼がいかにしてこれらの仕事を通して、社会に影響を与えたのかを聖書から知ることができます。
この記事は2020年に出版した「仕事と聖書」という本の内容が元になっています。もし、この本に少しでも興味のある人は、こちらからLINE友達か、メールマガジンの登録をしてください。
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ヨセフは、神様に仕えるように、誠実な仕事をしました。
今日はそのことを取り上げますが、まずその前に、ヨセフがどのようにエジプト社会に影響を与えたのかを見ていきたいと思います。
ヨセフは、たった一日でエジプトの総理大臣になりました。
ファラオはヨセフに言った。「神がこれらすべてのことをおまえに知らされたからには、おまえのように、さとくて知恵のある者は、ほかにはいない。
聖書(創世記41・39-40)
おまえが私の家を治めるがよい。私の民はみな、おまえの命令に従うであろう。私がまさっているのは王位だけだ。」ファラオはさらにヨセフに言った。「さあ、私はおまえにエジプト全土を支配させよう。」
この時ヨセフは若干30歳でした。
なぜ、ヨセフが30歳の時にエジプトで総理大臣になるまで成功することができたのか?そのことを考えたときにそこまでのヨセフの働き方に注目するならば、ヒントが生まれると思います。
もちろんここで忘れてはいけない事は、ヨセフの仕事の仕方が成功の要因ではなく、あくまでも神様の計画と、神様の力によって彼が総理大臣になったと言う事は絶対に忘れてはいけません。
では、ヨセフがどのように、神様に仕えるように、誠実な仕事をしたのかを聖書から見てきましょう。
彼は総理大臣になるまでに、実に3人の主人に仕えてきました。
1人目はファラオの廷臣で侍従長のポティファル
2人目は監獄の長
3人目は天下のエジプトの王ファラオ
ヨセフは、ポティファルの財産を忠実に管理しました。
それでヨセフは主人の好意を得て、彼のそば近くで仕えることになった。主人は彼にその家を管理させ、自分の全財産を彼に委ねた。
聖書(創世記39・4)
しかも、どれだけヨセフが誠実に仕事をしていたかというと、ポティファルが何も考えないで任せっきりでいられるほどの信頼を得られるくらいです。
主人はヨセフの手に全財産を任せ、自分が食べる食物のこと以外は、何も気を使わなかった。しかもヨセフは体格も良く、顔だちも美しかった。
聖書(創世記39・6)
私たちには、自分の銀行口座、へそくりまでも任せられるくらい信頼できる他人が周りにいるでしょうか?
ヨセフはポティファルの家族ではありません。
そして、私たちは、自分の上司からこれくらい信頼されているでしょうか?かなりの誠実さが求められるのはいうまでもありません。これが、エジプトを任せられるほどに社会に影響を与えたヨセフの誠実さです。
そして、これが、私たちの目指す姿です。
また、驚くべきことは、これは彼が兄弟たちにエジプトに奴隷として売られた後のことです。普通は、ふてくされるか、絶望するか、神を呪うかも知れません。
または、ポティファルの財産の一部を盗んだり、まるごと持って逃げることもできたかも知れません。
しかし、ヨセフはそうしなかったのです。
彼の誠実さの基準は、「神に仕えるように」だったからでしょう。
次に、ヨセフは、監獄の長のもとにいるすべての囚人を忠実に管理しました。
監獄の長は、その監獄にいるすべての囚人をヨセフの手に委ねた。ヨセフは、そこで行われるすべてのことを管理するようになった。
聖書(創世記39・22)
仕える人が変わっても、ヨセフの誠実な仕事は変わりませんでした。ここでも、主人が何にも考えないで任せっきりでいられるほどの信頼を得ます。
監獄の長は、ヨセフの手に委ねたことには何も干渉しなかった。それは、主が彼とともにおられ、彼が何をしても、主がそれを成功させてくださったからである。
聖書(創世記39・23)
そして、ここでも驚くべきことは、これは彼が濡れ衣で投獄された後だということです。
しかも、ヨセフを投獄したはずのポティファルは、投獄後もヨセフを信頼していたことがわかります。
これらのことの後、エジプト王の献酌官と料理官が、その主君、エジプト王に対して過ちを犯した。ファラオは、この献酌官長と料理官長の二人の廷臣に対して怒り、
聖書(創世記40・1-4)
彼らを侍従長の家に拘留した。それは、ヨセフが監禁されているのと同じ監獄であった。侍従長がヨセフを彼らの付き人にしたので、ヨセフは彼らの世話をした。彼らは、しばらく拘留されていた。
監獄の中で他の人の世話を誠実にするヨセフ。しびれます。
そして、3人目はファラオです。
ヨセフはファラオに仕え、エジプト全土を誠実に治めます。
おまえが私の家を治めるがよい。私の民はみな、おまえの命令に従うであろう。私がまさっているのは王位だけだ。」ファラオはさらにヨセフに言った。「さあ、私はおまえにエジプト全土を支配させよう。」
聖書(創世記41・40-41)
なぜ、彼がエジプト全土を治めることになったか。
それは、彼がどんな状況でも、どんな人に対しても、主に仕えるように誠実に仕事をし続けたからです。
ファラオは自分の右腕にするために、ヨセフの仕事ぶりを見ていたのでしょうか?
見ていません。ファラオがヨセフを右腕にしたのは、自分の夢を解き明かした知恵に惚れたらからです。
誰が、ヨセフを見ていたのか?
神様です。
みなさん、神様が私たちの仕事ぶりを見てくださっています。
誰も見てない、評価していない時にも、どんなにつまらない小さなことにも、ふてくされずに、誠実に仕事をしていれば、主が必ず見ていてくれます。
そして、「忠実なしもべよ!」と言って、より大きな仕事を任せてくれるかもしれないのです。
主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。おまえはわずかな物に忠実だったから、多くの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』(マタイの福音書25・21)
最も小さなことに忠実な人は、大きなことにも忠実であり、最も小さなことに不忠実な人は、大きなことにも不忠実です。
聖書(ルカの福音書16・10)
ここでは忠実ですが、誠実に仕事をすることと同じ意味だと思って良いでしょう。
まとめ
それでは、今日の話をまとめましょう。
ヨセフはどのように、神様に仕えるように、誠実な仕事をしたのか?
総理大臣になるまでに、実に3人の主人に誠実に仕えてきたことが聖書に載っています。
1人目はファラオの廷臣で侍従長のポティファル
2人目は監獄の長
3人目は天下のエジプトの王ファラオ
次回は、「社会に影響を与える仕事した人の例「ヨセフ」②」について聖書から説明します。
乞うご期待!