はじめに
今日は、「賜物の目的」についてお話します。
自分の賜物がわかり、天職と巡り合ったとしましょう。
でも、天職に付くことがゴールではないですよね?
天職について、何をするのかが大事であり、もっというならば、なんのためにその仕事をしているのかが大切なのです。
この記事を見ると「賜物の目的」を聖書から知ることができます。
この記事は2020年に出版した「仕事と聖書」という本の内容が元になっています。もし、この本に少しでも興味のある人は、こちらからLINE友達か、メールマガジンの登録をしてください。
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「賜物の目的は何か?」
神の国の価値観である「神と人を愛するため」です。この「神と人を愛するため」については、こちらの動画をご覧ください。
仕事をする上で重要な価値観「マズローの欲求5段階を超える究極の欲求」
あなたに賜物が与えられているのは、その才能や経験、能力を生かして、神が喜ぶ仕事をし、誰かの役に立つためです。
「誰かの役に立つ」という言葉が非常に大切です。
なぜなら、役に立たない仕事も存在するからです。
例えば、もし誰かの天職が医者だったとしましょう。
誰かを助けたいという燃える様な情熱があります。
研究するのも得意で、医者としても能力も備わっています。
でも、もしこの人が、研究するのは得意だけども、面倒なので、全然勉強せず、研究もせず、医療に関するたいした知識がなかったらどうでしょう?
そもそも、試験に受からないのかもしれませんが、私たちがその医者のところに行っても、「私にはわかりません」「他の先生に観にもらいに行ってください」と言われたら、早く病気を直したい私たちにとって、その医者は残念だがら役に立ってません。
信用を失い、もう二度とその病院には行かないかもしれません。
つまり、何が言いたいかというと、「神と人を愛するため」という目的のために神から与えられた賜物を使うには、賜物を伸ばす必要があるのです。
自分の賜物がある程度わかったら、そこで終わらずに、次の二つのことが私たちに求められています。
①自分の賜物を管理する
これが先程の賜物を伸ばすということです。
管理とは、与えられた賜物を正しく扱えるように、訓練や勉強によって、またさまざまな経験によって鍛えることも含まれます。
私が銀行員になったとき、適正はありましたが、金融の知識はほぼありませんでした。
しかし、10個以上の資格を一年で取るために猛勉強し、知識を蓄えました。
その知識は業務に役に立ちました。
お客さんの質問に的確に答えられ、お客さんに役立つ情報を提供できる様になったからです。
また、知識だけではなく、業務経験や実務経験を重ねることで、お客さんに有益な情報をわかりやすく伝える能力が向上しました。
一年目の私と、三年目の私では全くレベルが違うのです。
経験を積み、知識が豊富な三年目の私の方が、絶対にお客さんの役に立っています。
これが、賜物を管理することです。
口先だけで、「神を愛し、人を愛する」といって、神から与えられた賜物を全然、伸ばさない人がいます。
そのような人を聖書では、賜物を土に埋める人といいます。
キリストの例え話を見て見ましょう。
一タラント預かっていた者も進み出て言った。『ご主人様。あなた様は蒔かなかったところから刈り取り、散らさなかったところからかき集める、厳しい方だと分かっていました。
(マタイの福音書25・24-25)
それで私は怖くなり、出て行って、あなた様の一タラントを地の中に隠しておきました。ご覧ください、これがあなた様の物です。』
このしもべは、主人から管理するように預けてもらったタラント、タラントは当時のお金です。
それを管理せずに土に埋めたのです。
この例えでは、主人は怒りました。
「なぜ、有効活用しなかったのか?銀行に入れておくほうがマシだった。」ということです。
神があなたに賜物を与えたのは、あなたが神と隣人を愛するために使うためです。
野球のイチロー選手は、このように言いました。
努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。
人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。
イチロー選手は、神様から与えられた野球の才能を努力によって、よく管理されていると言えるでしょう。もちろん、彼がこの賜物を神の栄光のために意識して使っているかはわかりませんが、少なくても神様が彼に命を与えたので、私は彼がヒットを量産するたびに、「イチローすげえ!イチロー造った神様すげえ!」と思っています。
このように、賜物を知り、よく管理し、用いることは仕事をする上でとても大切なのです。
ダビデがソロモンに神殿建築を引き継ぐ時、このように言いました。
あなたのもとには、石を切り出す者、石や木に細工する者、各種の仕事に熟練した者など、多くの仕事をする者がいて、
(歴代誌 第一22・15)
当たりまえです。
大きくて立派な神殿を建設する時、様々な種類の職人が必要なのです。
しかも、初心者ではダメです。腕の良い経験のある職人が必要なのです。
時に、クリスチャンは意図せずも賜物を軽視してしまうことがあります。
「うまく、できなくてもいいんだよ。あなたは愛されているから」
「そんなに頑張らなくてもいいんだよ。社会とは価値観が違うんだから。」
「何かをすること(奉仕)が大事じゃないんだよ。教会に所属していることが大事なんだよ。」
その通りです。
しかし、一生懸命、賜物を用いて、神に仕えるため、仕事をすることも、神様が望まれていること。そして、神様の栄光をあらわすことなのです。
考えてみましょう。
神様があなたに与えておられる賜物は何でしょうか?
あなたはそれを正しい目的のために用いているでしょうか?
あなたはそれをよく管理しているでしょうか?
賜物はあなたが管理して用いるために、神様が任せているものです。よく考えて、よく訓練し、どんどん用いてください。
イチローから学びましょう。
努力して磨くのです。
②他人の賜物と組み合わせる
あなたの賜物は他の人の賜物と同じでしょうか?
違うでしょう。
性格も、能力も、経験も違います。
スーパーマンは一人もいません。
でも、それでいいんです。
神様は、スーパーマンを造らず、また求めているのでもありません。
私たちがお互い助け、助けられる、愛に基づくチームワークを願っておられるからです。
一人ひとり神様から与えられた別々の賜物があるので、本来の目的通りに使う方が効果が出ます。
切れ味鋭い包丁を持っていて、本来それで美味しい刺身を調理できるとしても、使い方を間違えれば人を刺す凶器にもなります。
また、包丁だけで料理はできません。刺身は醤油とわさびがなくても何とか食べることができますが、他の魚料理には、フライパンや鍋、ガスコンロ、その他の調味料が必要です。いろいろな道具を組み合わせる必要があるのです。
みなさんの会社の中にも、一人よがりの人はいませんか?
最初は成績を出せても、あるところで必ず頭打ちになります。
自分の賜物を発見した後は、自分の弱点を補ってくれるチームメンバーが必要なのです。
しかし、一人でできる仕事には限りがありますし、本来神様は私たちが協力し合って仕事をするように造られたのです。
まとめ
それでは、今日の話をまとめましょう。
「賜物の目的は何か?」
神の国の価値観である「神と人を愛するため」です。
自分の賜物がある程度わかったら、その目的を果たすために、次の二つのことが私たちは求められています。
- ①自分の賜物を管理する
- ②他人の賜物と組み合わせる
次回は、「神は仕事をしてるって本当?」というタイトルでお話しします。
乞うご期待!